
4月4日(土)の京都公演『高瀬舟』に向けて、クラリネット演奏をして下さる小西収さんとお会いできました。
その際、先日の吹奏楽団の演奏のことから、指揮をするということの内実のほんの少しばかりのことでしょうが大変興味深いお話もして下さいました。
楽曲まるごとをひとつの生き物のように捉えて、その生き物の動きを全体から細部にいたるまで、生かすように、くりなすように、演奏を導いてゆく。
そして、一曲ごとに、舞台袖から歩きだす、その歩き方までもが指揮者による演奏なのだということ。
その指揮者の一挙手一投足が演奏者と聴衆を「音楽」の中へと連れてゆくということ。
そのようなお話を聴かせてもらい、手前味噌なのですが、わたし自身がしている「ことばづくり(言語造形)」の実際と同じであることを感じざるを得ませんでした。
文学作品も生き物です。印刷されている文字の状態では死んでいるといってもいいのですが、それらに息を吹き込むがごとく声に出し、ことばを空間にかたちづくってゆくことで、文学作品は息を吹き返し甦ります。
そしてその生き物は全体から細部にいたるまで動きたがっており、わたしがなす仕事は、その作品自体の意志をどこまで殺さずに活かすかにかかっているように思うのです。
ことばづくりをするとき、人は、指揮者と演奏者を兼ねているということも実際感じます。
仕事とは、どの仕事であっても、遠い、長い道であります。
今日もまた道を歩いてゆきます。
ほんとに楽しい打ち合わせの時間でした。
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