
嵐山と小倉山の間を流れる大堰川。今日はその川辺にある嵯峨嵐山文華館に足を運び、『絵と書で楽しむ百人一首の世界』を堪能してきました。
百人一首はその小倉山の麓にあった山荘の襖を飾る色紙のためにおおよそ800年前に藤原定家が百首の和歌を選び、作った色紙を原型とします。
和歌を味わいますと、おのずから「絵姿」がこころに描かれます。そしてそのこころの絵姿を紙面に描くことへと繋がってゆき、多くの絵師が百人一首や源氏物語などのことばの藝術作品を元手に画布を彩って来ました。
この展示会での絵姿は主に百人一首が全国に普及した江戸時代に描かれたもので、そのすべては、歌が書でしたためられ、その下に歌人の姿が描かれたものです。
それは、わたしたちが幼い頃、歌い上げられる和歌を聴きながら見るカルタの絵姿から、歌と歌人の相関性をそこはかとない想像力をもって膨らませていたことを想い起こさせてくれます。
しかし、和歌には、もっともっと、人に創造的な絵姿と音楽を生み出す靈(ひ)なるものが秘められていることが感じられて仕方がないのです。
その和歌の魅力を汲みだしてゆくべく、ことばの藝術「ことばづくり(言語造形)」があります。
わたしは、これから、百人一首、ひとつひとつの歌の魅力を、ことばづくり(言語造形)という藝術を通して掘り起こしてゆくことで、そこから新しい絵画藝術や音楽藝術、さらには舞踊藝術を生み出してゆくことができたら、という想いを抱いています。
ことばは、人にとって最も身近なものであるがゆえに、そのことばを藝術へと仕立ててゆくことは、自分自身をも藝術作品として仕立ててゆくことであることを、昔の人は知っていました。
そして、和歌は、まごころだけを載せる藝術であり、神に通じゆく、ひとつの道でありました。
そのことを、百人一首の百首の歌ひとつひとつに、ひしひしと感じることができるのです。

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