2018年04月26日

4月30日(月・祝) 『古事記の精神 ワークショップと発表会』のご案内


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来週月曜日(祝)に大阪の阿倍野で行はれる『古事記の精神』のご案内です。
 
我が国の第一の古典「古事記」には、宇宙のはじまり(あめつちのはじめ)、そして日本といふ国のはじまりが語られてゐます。
 
それは、神々の物語りであり、さらにはこの国の精神を伝へる、まことの意味での歴史書であり、人生を根柢で支へる、まことの文学書であります。
 
現代を生きるわたしたちにとつて、この古典は何を意味するのでせうか。
 
共に、語りあひ、考へ、そして言語造形を通してご一緒に原文を声に出して響かせてみませう。
 
最後には、「ことばの家 諏訪」において稽古を重ねて来たお二人の生徒さんによる発表会をいたします。
 
「天地(あめつち)のはじめ」から「イザナギ・イザナミのくだり」に至る、「古事記」原文そのままの語りを詩劇といふスタイルで、観て聴いていただきます。
 
「古事 (ふること) 」を描く「古言 (ふること) 」の力を直接、感じていただけたらと希つてゐます。
 
そして、かういふ古典を、未来を生きていく子どもたちに親しんでもらひ、そのまま原文の文章を口ずさんでもらへるやう、何らかの形で教育に働きかけていくことができたら、この日がそのためのひとつのきつかけになつたら。
 
そんなわたしたちの国語教育、歴史教育、その仕事の第一日目としていきます。
 

 
●言語造形ワークショップ: 諏訪耕志
 
●言語造形発表
中田ゆかり
高橋好美
 
●クリスタルボール演奏
玉井澄恵
 
●日時: 
4月30日 (月・祝) 
13時45分開場 14時始まり 16時終了予定
 
●場所: 
大阪市阿倍野区民センター一階 集会室1
http://abeno-cc.net/facilities/access_map
地下鉄谷町線「阿倍野」駅E号出口から南へ100m
阪堺電車上町線「阿倍野」駅から南へ180m
地下鉄御堂筋線「天王寺」駅から南へ800m
 
●参加費: ご予約3000円  当日3500円
 
●お問い合わせ・お申込み: 
「ことばの家 諏訪」 
https://kotobanoie.net/access/
 


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2018年04月25日

初めての『和歌(やまとうた)を学ぶ会』

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藤原宮跡から見はるかす天の香久山

今日は、初めての『和歌(やまとうた)を学ぶ会』。

この会を始められたこと。
 
その喜びは、わたしにとつて物凄いものです。

古来からのことばの芸術、和歌を学ぶ道は、日本語の粋を生きることであり、日本といふ「歌の国」「ことばの国」を再興していく密やかな道だからです。

宮廷には、古来、勅撰和歌集の撰述などを行ふために「和歌所(わかどころ)」といふ役所が設へられてゐました。
 
そこは、国を支える「ことばの精神」「言霊の風雅(みやび)」が磨かれた、文化の文化たるところが生まれるところだつたのです。

ここ「ことばの家 諏訪」は、全くの在野であり、草莽であり、初心者でありますが、その「和歌所」の精神を言語造形をもつて甦らせたいと熱望してゐるものです。

さういふ熱望が、やうやく最初のかたちを見たのが、今日でした。

参加して下さつた方々には、本当にこころからの感謝を感じます。


 
『萬葉集』といふ我が国最古の詩歌集に取り組むことから始めてゐます。
 
この詩歌集が、なぜ、我が国の「古典」でありつづけてゐるのか。
 
第一回目の今日は、その根本のところを踏まえつつ、ふたつの御製歌(ときの天皇が詠まれた歌)を朗唱することを通して萬葉集の学びを始めました。

日本の国の歴史を貫く精神を学ぶこととともに、和歌を全身全霊で声に出して響かせて、表現していくといふ体験。

それは、わたしたち現代人のこころとからだに、昔の日本語芸術の魅力を直感、体感させます。

さうして、学び続けるひとりひとりから、己れのまごころの表現として、ことばが歌われていくこと。

ここから、新しいことばの力・詩歌の輝きが生まれ出づること、国語芸術がいやさかに栄えていくこと。

それらのことに向かつて修練を重ねていきたいと考へてゐます。

毎月第四水曜日の午前、『和歌を学ぶ会』。

ご関心を持たれた方、どうぞ、一度、体験にいらしてください。

お待ちしてゐます。

https://kotobanoie.net/yamatouta/


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2018年04月23日

すみのえの松の面影

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今日、住吉大社の松の木を見上げた時、遥か昔にこの同じ場所で、この松の木を見上げたことを憶ひ出したやうな気がして、なぜかこころが高鳴る。
 
みあげれば まさをき空に 
すみのえの 松のすがたの 春の面影
 
諏訪耕志

 

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2018年04月22日

こころのこよみ(第3週) 〜「語る」とは「聴く」こと〜

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世のすべてに語りかける、
 
己れを忘れ、
 
かつ、己れのおほもとを肝に銘じながら、
 
人の育ちゆく<わたし>が、語りかける。
 
「あなたの内に、わたしは解き放たれる、
 
わたし自身であることの鎖から。
 
そして、わたしはまことわたしたるところを解き明かす」
 
ルドルフ・シュタイナー

 
 
Es spricht zum Weltenall,
Sich selbst vergessend 
Und seines Urstands eingedenk,
Des Menschen wachsend Ich:
In dir befreiend mich
Aus meiner Eigenheiten Fessel,
Ergründe ich mein echtes Wesen.
 
 
 
「語る」とは、「聴く」ことである。
 
そのことが、言語造形をしてゐるとリアルに感じられてくる。
 
語り手みづからが聴き手となること。
 
頭で考へないで、聴き耳を立てながら、語るやうにしていく。
ひらめきが語りを導いてくれるやうに。
 
「ひらめき」とは、語り手の己れが空つぽになり、その空つぽになつたところに流れ込んでくる「ことばの精神」。それはまるで、からだにまで流れ込んでくる生きる力のやうだ。
 
その「ひらめき」「ことばの精神」は、聴き耳を立てるかのやうにして待つことによつて、語り手に降りてくる。
 
「語る」とき、自分が、かう語りたい、ああ語りたい、といふことよりも、「ことばといふもの」「ことばの精神」に、耳を傾け、接近し、沿つていきつつ語る。
 
己れを忘れて、かつ、己れのおほもと(ことばの精神)を頼りにしながら、語り、語り合ふことができる。
 
そのやうに、語り手が「ことばの精神」に聴き耳を立てながら語ることによつて、聴き手も「ことばの精神」に聴き耳を立てる。
 
そのやうな「ことばの精神」と親しくなりゆくほどに、語り手、聴き手、双方の内なる<わたし>が育ちゆく。
 
 
だから、今週の「ことばのこよみ」での、「世のすべてに語りかける」とは、世のすべてから流れてくる「ことばの精神」に耳を傾けることでもある。
 
そのときに流れ込んでくる「ものものしい精神」「ありありとした精神」を感じることによつて、わたしは解き放たれる。みづからにこだはつてゐたところから解き放たれる。
 
だから、たとへば、「他者に語りかける」時には、こちらから必ずしもことばを出さなくてもよく、むしろ、「他者をよく観る、他者の声に聴き耳を立てる」といふこと。
 
そのやうな「語り合ひ」「聴き合ひ」においてこそ、人は、みづからを知りゆく。「ああつ、さうか、さうだつたのか!」といふやうな、ものごとについての、他者についての、みづからについての、解き明かしが訪れる。
 
互ひがよき聴き手であるときほど、対話が楽しくなり、豊かなものになる。
 
特に、この季節、自然といふものをよく観ることによつて、聴き耳を立てることによつて、他者をよく観ることによつて、他者のことばに聴き耳を立てることによつて、自然との対話の内に、他者との対話の内に、わたしは、わたし自身であることの鎖から解き放たれる。そして、わたしは、まことわたしたるところを解き明かす。
 
芽吹き、花開くものたちにたつぷりと沿ふ喜びを積極的に見いだしくのだ。
 
 
 
世のすべてに語りかける、
己れを忘れ、
かつ、己れのおほもとを肝に銘じながら、
人の育ちゆく<わたし>が、語りかける。
「あなたの内に、わたしは解き放たれる、
わたし自身であることの鎖から。
そして、わたしはまことわたしたるところを解き明かす」

 

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2018年04月21日

楠公さんと明治維新


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今日は、南朝の忠臣・楠木正成を神としてお祀りする神戸の湊川神社に行き、明治天皇によつてこの社の創祀の御沙汰がなされて150年周年記念のシンポジウムに参加した。
 
一坂太郎氏の基調講演「楠公さんと明治維新」、また湊川神社の宮司・垣田宗彦氏その他の方々によるパネルディスカッションで、計4時間以上の時間があつといふ間に過ぎていつた。
 
楠木正成が死して残した志と、その志を引き継いだ幕末維新の志士たちのことを、様々な角度から考察することのできた、非常に有意義な時間だつた。
 
また、楠木正成の国を護らうとする志だけでなく、細やかな人としての情の深さを教えてもらへたことも、とても嬉しかつた。
 
神社奥にある彼が自決した場所に立つて、お祈りをしたときの風と光の優しさと静けさが、何かをわたしたちに伝へようとしてくれてゐるやうに感じられて仕方がなかつた。

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2018年04月20日

Mitteの庭

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今日は、和歌山の岩出にて「Mitteの庭」主催の初めてのアントロポゾフィーの学びの会。
 
皆さん、どうもありがたうございました。
 
ミヒャエラ・グレッグラーさんの講演録『両親の問診時間』の中の「健康のとき、病気のとき」といふ章を読み解く時間。
 
子ども時代に、こころの三つの働き「欲する」「感じる」「考へる」が育まれないことで、こころの不具合ばかりか、からだの病の前提を作つてしまふ、といふこと。
 
わたしからの講義と共に、皆さんからのシェアリングのお話しひとつひとつが濃く厚くリアリティーに満ち溢れてゐて、わたし自身、感じるところ深厚なるものがありました。
 
かうして、ことばを丁寧に交し合ひながら、想ひや情をかたちにしていく練習でもある、この勉強会。
 
近くにお住まひの方で、ご関心のあられる方、どうぞご連絡下さい。
 

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2018年04月19日

人が甦る 〜企業研修、錦糸町にて〜

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今日は、東京の錦糸町での企業研修のための言語造形。
 
こちらも毎月2〜3回づつのペースで、今年で14年目に入つた。
 
大きな組織の中で働くベテランも若い人たちも集まつて下さる。
 
各人が嬉しい話、楽しい話、幸せになる話、役に立つ話、興味深い話をあらかじめ作文して、それを多くの人の前で語り聴かせる、といふ設定での言語造形。
 
かういふ設定を、毎日の忙しさに追はれがちな企業人に提案して複数の人に真摯に受け取つてもらふこと、そして、それをよくありがちな上から押しつけられる研修ではなく、参加するひとりひとりが自主的に前向きに取り組む研修として、実際の実現にまでこぎつけることは、並大抵の力ではできない。
 
ずつとこの研修をコーディネートしてくれてゐるSさんには、本当にことばがないほどの感謝を感じる。
 
今日も、言語造形を通して、参加されたおひとりおひとりが、企業人としてではなく、その人がその人として活き活きと甦る。
 
人が自由になるといふ、その様をまぢかに見せてもらへる。
 
そして、そのことの喜びを、皆で共有できることのありがたさ。
 
今日は、とりわけ、長い間、この言語造形研修を自主的に参加し続けて来た女性の方のスピーチが素晴らしく、聴いてゐて、涙がこぼれさうになつた。
 
研修が終わつた後、わたしもくたくたになつたが、これから西に沈んでゆく夕日を見ながら、かういふ疲れは本当にありがたいものだと思つた。
 

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2018年04月18日

15年目の京田辺クラス「森のしずく」


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今日の京田辺での言語造形クラス「森のしずく」。
 
ここで言語造形のクラスを始めさせてもらつてから毎月毎月続けて来て、今日から15年目。
 
このクラスも第三・七年期に入りました。
 
ひとつのことを長くリズミカルに続けていくことは、並大抵のことではないと思ひます。
 
これも主宰してくれてゐる中川恵美さんのひとかたならぬご尽力のお蔭です。
 
参加されてゐるうちに、はじめはのうちは「蚊の鳴くやうな声」だつたのが、いまでは人前に出て自分の声ではつきりと表現することが大好きになつた方。
 
日常生活の中で、考へてゐること、思つてゐること、感じてゐること、欲しがつてゐることをことばで表現することに恐れを抱かなくなつてゐる自分自身に気がつかれた方。
 
好きでなかつた物語が、言語造形を通して練習してゐるうちに、大好きになつてしまつた方。
 
その他、様々な話しを、クラスの練習時間の前後に皆さん打ち明けてくれます。
 
これも、ことばとその人とのかかはりが深いところに根付いてゐることの証左でせう。
 
わたしたちは、ことばと生涯つきあつて、生きていきます。
 
その、ことばとのつきあひを見つめ直し、自分自身を見つめ直す機縁を言語造形を通して摑んでいくことができます。
 
 
言語造形クラス「森のしずく」は、毎月第三水曜日午前9時45分から12時まで、京都府京田辺市中央公民館にて行つてゐます。
 
お問ひ合はせは、中川 恵美 (Emi Nakagawa)さんまで、お願ひします。
電話 0774-64-2645
 
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今晩8時 ラジオ番組「しぃーん〜walking with you〜」


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度重ねてのお知らせ、恐縮です。
 
インターネット・ラジオで、言語造形といふことばの芸術について、また日本の古のことばの芸術作品『古事記』について語らせていただきました。
 
今晩8時から30分間の再放送です。
http://www.yumenotane.jp/kansai-wed
  
日本人がそもそも育んでゐた「ことばへの信頼」「ことばへの信仰」について、そしてわたしたち「ことばの家 諏訪」が志してゐることについて話してみました。
 
パソコン・スマホなど、インターネット環境があれば、どこでも無料で放送が聴けます。
 
よろしければ、ぜひ、お聴きください。
 
中田ゆかりさんによる、
ネットラジオ番組「しぃーん〜walking with you〜」
水曜夜8時から
ゆめのたね放送局
関西チャンネルで放送中☆
 
 
 
〈ラジオ「ゆめのたね」の聴き方〉
 
@【関西チャンネル タイムテーブル】のページ
   ↓
http://www.yumenotane.jp/kansai-wed
 
A今夜8時になれば
 
B「関西チャンネル」下の再生をクリック
 
 
*つながるまで、数十秒かかる場合があります。その時は少々お待ち下さい。

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2018年04月17日

住吉の価値、そして神功皇后


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住吉大社の権禰宜を務めてをられる方とじつくり話しをさせてもらつた。
 
ここ住吉がどれほど歴史的、文学的に、引き出しの多い地であるか。
 
数限りない歴史的旧辞・旧跡をとことん知り尽くされてゐる方との話しは、いつまでも語り合つてゐたい魅力に溢れ切つてゐた。
 
神社であれ、どのやうな団体であれ、大きな組織になるほどに、旧態依然としたあり方を守つてゐるだけでは、さういふ精神的文化がおのづから磨滅して行つてしまふ。
 
だからといつて、新奇さを狙ふものなど、箸にも棒にもかからない。
 
聖と俗との両面を包含しながら、時の試練を潜り抜けて永遠の価値を放出し続ける場所。
 
それが、神の社であらう。
 
住吉の大神の御鎮座をここに導き住吉大社を創建された神功皇后を、その御存在にふさわしく顕彰し、芸術的に物語つていく。
 
そんな仕事が、神功皇后ご逝去1750周年の来年、待つてゐる。 
 
ここ住吉の地が、住吉大社を中心に、歴史的・文化的・精神的な視野の中で新しく多くのこころある人に見いだされるやう、わたしも微力ながら邁進していきたい。
 

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こころのこよみ(第2週) 〜こころの農作業〜


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絵:新月紫紺大『諏訪天竜

 
 
外なるすべての感官のなかで、
 
考への力はみづからのあり方を見失ふ。
 
精神の世は見いだす、
 
再び、人が芽吹いてくるのを。
 
その萌しを、精神の世に、
 
しかし、そのこころの実りを、
 
人の内に、きつと、見いだす。

ルドルフ・シュタイナー

 
 
 
Ins Äußre des Sinnesalls
Verliert Gedankenmacht ihr Eigensein;
Es finden Geisteswelten
Den Menschensprossen wieder,
Der seinen Keim in ihnen,
Doch seine Seelenfrucht
In sich muß finden.
 
 
 
わたしは、目を、耳を、もつと働かせることができるはずだ。全身全霊で、ものごとにもつと集中して向かひ合ふことができるはずだ。身といふものは、使へば使ふほどに、活き活きと働くことができるやうになつてくる。
 
たとへば、自然に向かひ合ふときにも、たとへば、音楽に耳を傾けるときにも、この外なるすべての感官を通して意欲的に見ること、聴くことで、まつたく新たな経験がわたしの中で生まれる。
 
ときに、からだとこころを貫かれるやうな、ときに、浮遊感を伴ふやうな、ときに、もののかたちがデフォルメされて突出してくるやうな、そのやうな感覚を明るい意識の中で生きることができる。
 
「外なるすべての感官の中で、考への力はみづからのあり方を見失ふ」とは、感覚を全身全霊で生きることができれば、あれこれ、小賢しい考へを弄することなどできない状態を言ふのではないか。
 
このやうないのちの力に満ちたみずみずしい人のあり方。それは、精神の世における「萌し」「芽吹き」だらう。
 
春になると、地球は息を天空に向かつて吐き出す。だからこそ、大地から植物が萌えはじめる。
 
そして、地球の吐く息に合はせるかのやうに、人のこころの深みからも、意欲が芽吹いてくる。
 
春における、そんな人の意欲の萌し、芽吹きは、秋になるころには、ある結実をきつと見いだすだらう。
 
春、天に昇る龍は、秋、地に下り行く。
 
その龍は、きつと、この時代を導かうとしてゐる精神ミカエルに貫かれた龍だらう。
 
秋から冬にかけてキリストと地球のためにたつぷりと仕事をしたミカエルは、その力を再び蓄へるために、春から夏にかけて、キリストと地球のこころとともに、大いなる世へと、天へと、帰りゆく。そしてまた、秋になると、ミカエルは力を蓄へて、この地の煤払ひに降りてくる。
 
わたしたちの意欲もミカエルの動きに沿ふならば、春に、下から萌え出てき、感官を通して、ものを観て、聴いて、世の精神と結びつかうとする。
 
そして、秋には、上の精神からの力をもらいつつ再び降りてきて、地に実りをもたらすべく、方向性の定まつた活きた働きをすることができる。
 
だから、春には春で意識してやつておくことがあるし、その実りをきつと秋には迎へることができる。
 
それは、こころの農作業のやうなものだ。
 
 
 
 
外なるすべての感官のなかで、
考への力はみづからのあり方を見失ふ。
精神の世は見いだす、
再び、人が芽吹いてくるのを。
その萌しを、精神の世に、
しかし、そのこころの実りを、
人の内に、きつと、見いだす。

 
 
諏訪耕志記

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2018年04月16日

萬葉集のはじまりの歌 〜和歌を学ぶ会へのご案内〜

 
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今日も、名張から大阪難波に向かふ電車から萬葉歌の故郷の地を眺める

4500首以上の歌を集めた萬葉集のはじまりの歌。それが、第21代 雄略天皇の御製歌です。天皇のお歌をはじまりに置いたのは、編纂者 大伴家持の明確な意思の表現でありました。
 
おひとりの天皇に通ふ、ありあまる神の力、その男性的な力。それは、国の産業の中心である米作りをその年その年の豊作へと導きもすれば、男と女の間の愛を高め、むすび(産みなす力)へと導き、国をいやさかに栄へさせてゆく原動力なのでした。
 
萬葉集は、そのやうな国の原動力、源泉としての天皇(すめらみこと)への信仰と思想を土台にした詩歌集です。
 
萬葉集のはじまりの歌は、そんな天皇による妻問ひの歌です。 
 
 
 
泊瀬の朝倉の宮に天の下しろしめしし天皇の代 
天皇のみよみませる御製歌
 
籠もよ み籠持ち 堀串もよ み堀串持ち
この丘に 菜摘ます子 家告らせ 名のらさね
そらみつ 大和の国は 
おしなべて 吾こそ居れ
しきなべて 吾こそ座せ 
吾をこそ 夫とは告らめ 家をも 名をも

 
 
 
雄略天皇の泊瀬の朝倉の宮跡と推定されてゐる地へと登り、そこでこの歌を朗唱すると、向かうには天皇が見晴るかされた忍坂山、倉橋山が聳えてゐます。
 
南に開ける狭い裾野を見下ろしながら、千五百年以上前にもここに雄略天皇が立たれ、菜を摘む美しい乙女に妻問ひの歌を歌はれたのだと、想像力を働かせながら、萬葉集のはじまりのその歌とひとつになる。
 
そのとき、歌のもつ春の息吹き、創造力、生産力、生殖力、むすびの働きが言霊となつて、日本といふ国を支へてきたこと、そして、いまも、これからも、支へ、育んでいくのだ、と強く念つたのです。
 
そのやうに、歌とひとつになる、ことばとひとつになる。
 
さうして、ことばの息吹きを復活させていく。
それが、わたしたち『ことばの家 諏訪』の仕事です。
 
 

●和歌(やまとうた)を学ぶ会
 
萬葉集の歌をひとつひとつ言語造形していきながら、日本の和歌をからだまるごとで学んでいきます。
 
さうして、自分自身に、ことばの美、言霊の風雅(みやび)が通ひ、自分自身のこころの底から自分自身の歌が迸り出てくることを目指して、修練を積んでいきます。
 
和歌の実作にも挑んでいきませう。
 
 
毎月第四水曜日 午前10時から12時半まで
ことばの家 諏訪にて ↓
https://kotobanoie.net/yamatouta/
 
 
 
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ありがたうございました!名張言語造形を体験する会


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今日は、三重県名張市桔梗が丘での言語造形の会。
 
初めての方々と一緒に息を合はせ、からだを動かし、声を出しました。
 
南 ゆうこ (Yuko Minami)さんの語りや朗読を以前聴かれて、「これは他の朗読や語りとは、どこか違ふ」と感じられた方々が集まつて下さつたのです。
 
また、その南さんと言語造形を学び続けてゐる森野友香理さん、そしてわたしとで、日本の昔話や和泉式部日記といふ古典作品を言語造形の小舞台として皆さんに聴いてもらひました。
 
皆さん、言語造形がもたらすことばのダイナミズムと空間の変容を感じて下さつたやうです。
 
南さん、森野さん、来て下さつた皆さん、そして会場をお貸しくださつた佐藤さん、本当にありがたうございました。
 
これから毎月第二月曜日の午前と午後、ここで言語造形のクラスが開かれます。
 
お近くにお住まひの方で、ご関心あられる方、どうぞご連絡をください。

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2018年04月15日

夏の信濃 ねっこぼっこ合宿 7月27〜29日

『夏の信濃 ねっこぼっこ合宿 7月27〜29日』
 〜詩作と朗読、こころの育み、
そして子どもたちへの贈り物〜
 
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わたしたち4人のねっこぼっこ男衆がお待ちしています!

 
夏の信濃「ねっこぼっこ合宿」第一回目のお知らせです。
 
日常を離れた「密(ひめ)やかな時間」を生きること。
 
こころの真ん中を育み、その真ん中から「ことば」を発すること。
 
人は、おのれのこころの真ん中に立つときこそ、自由であります。
 
信濃の山里での今回の合宿では、こころの育み「知ることの細道」を辿る根本弘一郎と、詩を綴る稲尾教彦、そして、詩の朗読・言語造形をする諏訪耕志とで、こころとことばとの密やかな出会いを分かち合う時間と場所を皆さんと一緒に創ってゆきたいと思います。
 
また、小学生(3年生以上)プログラムとして、北海道で活躍中のネイチャーガイド、ダグラス・ニュートンが信濃の山を流れる清流や木陰に子どもたちをいざないます。からだの感覚をフルに使って丸三日間遊ぶ体験は、生涯忘れられないような夏の想い出を子どもたちのからだとこころに刻み込むでしょう。
 
夏の信濃の山里で、大人も子どもも、こころとからだを解き放ってみましょう。奮ってのご参加をお待ちしております。
 
                諏訪耕志記
 
 
●日程  2018年7月27日(金)〜29日(日)

※遠方から公共交通機関でお越しの方は、前泊(26日入り)、後泊(30日お帰り)、それぞれ一泊ずつの必要もあります。
 

●場所  ひだまりの家  
長野県伊那市富県2455-1  
電話090―9514―4477 (根本)
 
※交通機関が限られていますので、なるべく車でのお越しをお勧めします。

※会場までの移動手段はご自身で手配をお願いします。
 
車でお越しの場合:中央自動車道「伊那インターチェンジ」降りる
電車でお越しの場合:JR飯田線「伊那市」駅
高速バスでお越しの場合:「伊那バスターミナル」
 
 
●大人プログラム
8時半〜8時45分    朝の会
8時45分〜10時45分   講座 こころの育み
11時〜13時      詩作
13時〜14時半     昼食・休憩
14時半〜16時半    詩の朗読 (言語造形)
16時半〜17時     一日の振り返り
17時         解散
 
 
●子どもプログラム
8時半〜8時45分     朝の会
8時45分〜13時     午前の遊び
13時〜14時       昼食・休憩
14時〜17時       午後の遊び
17時          解散 
  
 
大人、子ども、どちらのプログラムもおおよそのものです。細かい変更が当日生じることもあります。
 
 
 
●参加費:
三日間昼食込み 大人38000円
        子ども(小学生3年生以上) 22000円
(小学2年生以下の子どもは、有料になりますが、保育などのご相談に応じます)
(朝食・夕食は、各自ご自身でお取りいただきます)
 
 

下記口座にお振り込みをもってお申し込み完了といたします。
◎ゆうちょ銀行 記号 10260 番号 28889041
諏訪 千晴(スワ チハル)
   
 
 
●持ち物  大人  ノートとペン   
子ども 川遊びのための水着とタオル
山野で遊んでも支障のない服装と靴と軍手
雨天時のカッパ類
 
 
 
●お申し込み・お問い合わせ
「ことばの家 諏訪」 https://kotobanoie.net/access/
電話06-7505-6405 
e-mail info@kotobanoie.net
 
 
 
●宿泊のご案内 (宿泊、会場までの移動手段はご自身で手配をお願いします)
 
 
仙流荘 
http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/index.php?id=10
 
入野屋 
http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd2/index.php?id=4
 
文校館 
http://www1.inacatv.ne.jp/~bunkoukan/
 
 
※この地域の農家民宿が二部屋 (二家族分) ご用意できます。
一泊 大人7500円 子ども5000円
(家庭料理ですが、朝夕二食、供されます)
 
 
 
●「講座 こころの育み  根本弘一郎」
本当の自由とはいかなるものなのでしょうか。私たちはあらゆる先入観や感情に縛られて生きています。体の調子にも、其々が持つ個性にも時として縛られます。どんな感情に自分は縛られているのか、生まれ持つ個性にはどのような種類があるのか。「こころの育み」の講座の目的は、自分の心の趣、考えの基調を感覚し知ることによって、「生来の自分」の原点に立つことにあります。自分を知り、志を持ち、そして立ち歩みだすことこそが本当の自由と言えるのかも知れません。本当の自分を見つけてみませんか。 
  
 
●「詩作  稲尾教彦」
詩を紡ぐという営みは、より、わたしそのもののことばと出会うこと。じっと観る、耳を澄ます、注意深く歩く。外界の事象の中に、内界への入り口を見つける。目をつむる、想い起こす。そうして、「問う」ことが出来る。問うことを通して、階段をおりる。みずからの内へ。わたしそのものへ。遥かなるものを通してこころが動くとき、ことばがともしびとなる。
この夏、長野の自然の中で、詩を紡いでみませんか。
 
 
●「詩の朗読 (言語造形)  諏訪耕志」
詩を朗読してみる。それは、ことばという当たり前のものが当たり前のものでないことに気づくことでもあります。ことばは発声されることで、とりわけ、その人のこころとからだのありようを映し出すと共に、ことばそのものの深みを響かせます。そんなことばとの密やかで美しい出会いを、詩の朗読・言語造形を通して、この夏、集中的に体験してみましょう。
 
 
●「子どもプログラム 思いっきり遊ぶ!  ダグラス・ニュートン」
夏の森や川には、子どもにとって無限の宝が詰まっています。ことば遊びや歌や手遊び。森に入って果実を摘み、火を起こします。そして、樹木の枝や丸太や石で道具を作ったり、遊び場を作ったり、冷たい清流に泳いだり・・・。からだの感覚をいっぱい使って、夏を生きる三日間です。
 
 
 
 
●根本弘一郎プロフィール
( 治療教育家 「ひだまりの家」主宰 )
ニュージーランドより帰国後、北海道にて心の学校を開設。自死を試みた若者達と暮らし自由への手引きに携わる。その後、北海道ひびきの村にてシュタイナー教員養成課程基礎コースの担任を務め平成26年に長野県に移住。主に虐待を受けた子どもの心の治療にあたる。
  
●稲尾教彦 プロフィール( 詩人 )
1980年長崎県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科劇作コース卒。同大学卒業後、からだを壊したことをきっかけに、詩作・朗読を始め、自然農を川口由一に学ぶ。2013年より、大阪「ことばの家」の諏訪耕志に言語造形を学ぶ。以後、自作詩による言語造形公演を行う。2015年より、北海道に移住。ひびきの村にて、演劇講師、詩作と言語造形の講座の講師を務める。主な作品は、詩集「涙の歌」。
  
●諏訪耕志プロフィール
( 言語造形のためのアトリエ「ことばの家 諏訪」主宰 )
1964年大阪市生まれ。1994年よりルドルフ・シュタイナーハウスにて言語造形家鈴木一博氏に師事。2004年より「ことばの家」として関西を中心に自身の活動を始める。言語造形の舞台、ワークショップ、和歌講座、シュタイナーのアントロポゾフィー講義などを生業としている。日本語の美と風雅(みやび)を甦らせ、子どもたちに伝えていくことが念願。
 
●ダグラス・ニュートン プロフィール Douglas Newton
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身。1987 年~ 1993 年 米国空軍にて、火災救助隊員、救命士。1994 年~ 2002 年 青森県十和田市にて幼稚園教師、児童養護助士。2002 年~ 2008 年 北海道伊達市(※当時、現在は豊浦町)。NPO 法人シュタイナースクールいずみの学校にて、英語教師及び青空教室指導員。現在、壮瞥町を中心としたジオパーク地域でネイチャーガイドとして様々な活動に携わる。昭和新山・火山マイスター。 
 
 

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新学期。『普遍人間学』講座と言語造形。 


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「ことばの家 諏訪」での『普遍人間学』(ルドルフ・シュタイナー)講座。今日は第六講の前半を講義させてもらひました。
 
お集まりの皆さんの熱心さが、わたし自身とても嬉しい。
 
人を、こころ・精神・からだ、と三つに分けて見てとる。
 
第五講までは、こころを観て取る観点から、人とはどういふなりたちをし、どういふ働きをしつつ、生きてゐるかといふことを学んできたのですが、この第六講からは、人の精神を観ていくことになります。
 
精神から人を観る練習をしていくことで、わたしたちは、自分自身のあり方を顧み、さらに己れの意識と他者の意識のありやうに意を注ぐことを学び始めます。
 
とりわけ、子どもの傍にゐるときのわたしたち自身のあり方を学ぶことになります。
 
毎月第三日曜日、午前が『普遍人間学』で人を観る練習、午後が『言語造形』でことばを聴く練習、話す練習をしてゐます。
 
来月は、引き続き、第六講の後半を学んでいきます。
 
ご関心があられる方、詳しくはこちらをご覧ください。↓
https://kotobanoie.net/tue/



【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
https://kotobanoie.net/spra/

●和歌(やまとうた)を学ぶ会
https://kotobanoie.net/yamatouta/

●生誕劇を演じるクラス
https://kotobanoie.net/spra/#pageant

●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
https://kotobanoie.net/spra/#kojiki

●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/

●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了

 

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2018年04月14日

和歌山の岩出「演劇塾」始めました


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今日から和歌山の岩出にて、再び「演劇塾」始めました。
 
五年ぶりに復活です。
 
歌を歌ふこと、日本の古いことばの芸術「和歌」を唱へること、詩を全身からの身振りを伴つて声にしてみること。
 
そんなことから始めながら、演劇にだんだんと入つていきます。
 
大人が舞台芸術に喜びをもつて真剣に取り組んでゐる姿をみる子どもたち。
 
いつしか自分たちもせりふを言つてみたい、演技をしてみたい、舞台に立つてみたい・・・。
 
そんな風に子どもを導いていきつつ、大人たちが共に力を合はせて劇を創つてゆく演劇塾です。
 
近在にお住まひの方でご関心のあられる方、どうぞご連絡ください。
  
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五年前の演劇塾公演の様子

 


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お話のお宮 〜ある幼稚園の卒園式にて〜


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「ことばの家 諏訪」にずつと通ひ、言語造形を学び続けてをられる山崎淳子さんが、以前話してくださつたことを書いてみました。
 
 
『お話のお宮 〜ある幼稚園の卒園式にて〜』

当時、ある幼稚園の先生をされてゐた山崎さんは、「ことばの家」で昔話の『大工と鬼六』を、倦まず弛まず、ずつと練習されてゐました。
 
その幼稚園で、山崎さんにとつて初めて担任として受け持つた子どもたちの卒園式が開かれ、林檎色のほつぺをした子どもたちがたくさんの保護者や関係者の方々に囲まれて卒園を祝はれたさうです。
 
その式の締めくくりに、『大工と鬼六』が語られました。
 
山崎さんからその時の様子を聴いて、とても感慨深いものを感じたのです。
 
山崎さんは、ご自身にとつての初めての卒園式をとにかく無事に滞りなく進行させることと、大勢の大人の方々の前で初めて昔話の語りをするといふことでとても緊張され、前日にはお腹の調子もおかしくなられるぐらゐだつたさうです。
 
しかし、昔話を語り始めるやいなや、彼女の息遣ひと共に部屋中の皆がしいんと静まり返り、お話の間中、まるで部屋の中に目には見えないけれども大きな丸みを帯びたお話のお宮のやうなものが生まれ出て、語り手も聴き手もみんなその中に包まれてゐた。
 
普段、目に見えないことを口に出して言ふやうな人ではない山崎さんが、「お宮のやうなものを観た、としか言ひやうがないんです」と仰る。
 
さう仰るのを聴かせてもらつて、わたしは妙にリアリティーを感じるのです。そのお宮に。
 
「お話のお宮」「ことばのお社(やしろ)」。
 
さういふ目には見えないけれども、その場にゐる人たちを包み込む精神的な空間をわたしたちは創り出すことができる。
 
言語造形を通して、わたしたちはその精神的・有機的建築に意識的に取り組んでいくことができる。
 
母音を通して、土を固め、柱を立て、梁を渡し、屋根を架けるかのごとく・・・。子音を通して、細やかな細工がなされるやうに・・・。
 
その時、言語造形が行はれる空間では、語り手も聴き手も共にある儀式に参加するひとりひとりの人である。
 
さういふ希ひをもつて、わたしも自分たちのアトリエに「ことばの家」と名付けました。
 
さういふ空間と時間が、多くの場所で生まれること。
そのことを希つて自分も仕事をしてゐる。
 
その卒園式でも、「お宮」の中に入つた子どもは、お話の内容が記憶から遠ざかつたとしても、「お宮の内部に入つた感覚」は生涯を通してその子の内側で生き続けるんぢやないだらうか。
 
さう思はれてならないのです。
 
そして、この春から、大阪の箕面で、新しく子どもたちの保育の場「こっこ」を創り始められる山崎さん。
 
そんな山崎さんに見守られ、育まれるひとりひとりの子どもたちの仕合はせ、そして山崎さんのお仕事のこれからの自由な深まりと拡がりを、こころから祝福します。
 


【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
https://kotobanoie.net/spra/

●和歌(やまとうた)を学ぶ会
https://kotobanoie.net/yamatouta/

●生誕劇を演じるクラス
https://kotobanoie.net/spra/#pageant

●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
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●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/



●4月16日(月) 名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了


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2018年04月12日

窓を大きく開け放つ


窓を大きく開け放つと、かうも見える景色が変はるものなのか。
 
これまでの自分がどれほど窓の扉をほんの少ししか開いてゐなかつたか。
 
どれほど、自分を守らうとして戦々恐々としてゐたことか。
 
それは、大きく開けてみて初めて分かることだつた。
 
精確にいふと、自分で開けたのではなく、大いなるものがわたしのために開けてくれた、といふ紛れもない感覚だ。
 
こんなにも、静かで、安らかで、晴々とした景色が拡がつてゐたのか・・・。


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2018年04月11日

現代の和歌所『和歌(やまとうた)を学ぶ会』のお知らせ


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月に一度の『和歌を学ぶ会』のお知らせです。

この「やまとうたを学ぶ会」では、諏訪耕志による解説を交えながら、言語造形を通して全身で歌ふことで、萬葉集の和歌をひとつひとつ味はつていきます。
 
それは、ことばの学びでありつつ、日本の歴史の学びであり、日本の精神、大和魂を想ひ起こす学びなのです。
 
古来の日本のことば遣ひにからだまるごとで馴染んでいくこと。

それは、今のわたしたち自身のことば遣ひを洗練させていくことへと繋がります。
 
わたしたち自身の詩を産み出す原動力になります。

あたらしい日本語を産み出すべく、共に古きやまとうたの学びを始めていきませんか。
 
まづは、一度、体験で、どうぞいらしてください。
 
 
  

『和歌(やまとうた)を学ぶ会』
 
日時:
第四水曜日 午前10時より12時半
 
場所:
ことばの家 諏訪 https://kotobanoie.net/access/
 
参加費:
単発 4000円  四回連続 14000円
 
お問ひ合はせ・お申込み:
ことばの家 諏訪 https://kotobanoie.net/access/
 


日本人のこころの奥の奥にあるものは、どうしても古来の日本のことばでしか言ひ表せない。
 
やまとことばでなければ日本人のこころが感じる感覚を充分に表現できない。
 
こころの内に生まれたまことのこと、まごころが、表現できたのは、やまとことばによる歌、やまとうた、和歌といふものによつてでした。
 
それらのことが意識され出したのは、やはり大陸からの新しい文明が怒涛の如き勢ひで入つて来て、次々にわたしたち日本人のそれまでのものの考へ方、日々の暮らし方がなり変はり始めて、約二百年経つた頃です。
 
さうして、今から約一千三百年前、わたしたち日本人は、次のことをはつきりと意識しました。
 
古くからのやまとうたを収集しよう。さうしなければ、やまとことばは外来語に駆逐されてしまふ。やまとだましひは外来文化に駆逐されてしまふ。ことばが失はれ、文化が失はれ、やがて、国が失はれてしまはないやう、古来から詠はれ続けてきた、やまとうたを収集しよう。
 
さうして生まれたものが、萬葉集です。
 


【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
https://kotobanoie.net/spra/

●和歌(やまとうた)を学ぶ会
https://kotobanoie.net/yamatouta/

●生誕劇を演じるクラス
https://kotobanoie.net/spra/#pageant

●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
https://kotobanoie.net/spra/#kojiki

●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/

●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了

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今晩のラジオ放送


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インターネット・ラジオで、言語造形といふことばの芸術について、また日本の古のことばの芸術作品『古事記』について語らせていただきました。
 
今晩8時から30分間の放送です。
http://www.yumenotane.jp/kansai-wed
  
日本人がそもそも育んでゐた「ことばへの信頼」「ことばへの信仰」について、そしてわたしたち「ことばの家 諏訪」が志してゐることについて話してみました。
 
パソコン・スマホなど、インターネット環境があれば、どこでも無料で放送が聴けます。
 
よろしければ、ぜひ、お聴きください。
 
中田ゆかりさんによる、
ネットラジオ番組「しぃーん〜walking with you〜」
水曜夜8時から
ゆめのたね放送局
関西チャンネルで放送中☆
 
 
 
〈ラジオ「ゆめのたね」の聴き方〉
 
@【関西チャンネル タイムテーブル】のページ
   ↓
http://www.yumenotane.jp/kansai-wed
 
A今夜8時になれば
 
B「関西チャンネル」下の再生をクリック
 
 
*つながるまで、数十秒かかる場合があります。その時は少々お待ち下さい。

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2018年04月06日

4月16日(月)名張での言語造形体験会「ことばを聴く 語る」


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三重県名張市で、言語造形を体験する会「ことばを聴く 語る」を4月16日(月)に開催します。
 
南 ゆうこ (Yuko Minami)さんの今回語る昔話「風呂に入ったお地蔵さん」は、ユーモアと神秘が重ね合はされたとても趣深いもので、南さんがそのお話しを時に小気味よく、時に息遣ひ豊かにゆつたりと語つてくれます。その味わい深さは格別のものです。
 
森野友香理さんによる「和泉式部日記」。平安時代の女性と男性の恋のやりとりを描いていますが、その情熱ともどかしさは、いまと全く変わらないリアリティーを持つてわたしたちに迫つてきます。森野さんが、現代語訳と原文両方を語つてくれます。
 
わたしも短いお話し「蛇の輪」を語らせてもらひます。
 
ことばを話し、語ること、そこには、思いも知らなかつた深みが潜んでゐます。
 
前半がお話しを語るワークショップ、後半が昔話を聴いていただく時間です。
 
子どもたちに絵本の読み聞かせや物語りをされてゐる方、ことばに興味のある方、ことばと子どもの成長に関心のある方、どうぞ、お気軽にお越しくださいね。 
  

以下、南ゆうこさんのブログの記事からの転載です。
https://yuju.exblog.jp/29701822/
ーーーーーーーーーーー

●日時: 4月16日(月) 10:00〜13:00

●講師: 諏訪耕志 (ことばの家 諏訪)

●場所: 三重県名張市 (お申込みいただいた方に詳細をお知らせします)

●参加費: 3000円

●お申込み: ことばの家 諏訪 https://kotobanoie.net/access/ 
TEL06-7505-6405
e-mail info@kotobanoie.net

●お問い合わせ お申込み
こちらにしてくださっても
大丈夫です
yuju30@hotmailcom

●プログラム:

10:00 お話を語るワークショップ
    (言語造形の体験)   
12:00 お話に耳を澄ます朗読会
    (言語造形による語りを聴いていただきます)
    「風呂に入るお地蔵さん」南ゆうこ
    「和泉式部日記」より 森野友香理
    「蛇の輪 (創作昔話) 諏訪耕志
12:45  シェアリング 
13:00  終了

語りがうまくなりたい 人との会話が苦手 昔話が好きだった     
入口はいろいろあると思うのですが 
「気になる」と思われたら
どうぞお問い合わせください
 

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2018年04月05日

ことばのリズム 〜いろはうた〜


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いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし  ゑひもせす


色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて 
浅き夢見し 酔ひもせず


七五調で整えられたこの「いろはうた」。

ことばには、リズムが脈打つてゐます。

例へば、この歌を、かういふ感覚と動きで歌つてみることもできます。

短短長(いろは)短短短長(にほへと) 短短短短長(ちりぬるを)
・・・・

ひとつひとつの音に、短さと長さを感じながら。

ストップウォッチなどで測ることはできない、そこはかとない感覚、かそけき間合ひをもつて、ゆつたりと、このリズムを脚で運ぶかのやうに、唱えてみるのです。
 
さうすると、単に、七・五、七・五・・・と進んで詠んでいくよりも、さらに細やかな春ならではの詠嘆の情が感じられはしないでせうか。

そこに、単に、ことば遊びの面白さや、仏教の理論めいたことを引き立てるよりも、いつさう深い人の情のありやう、ことばにならないやうなもののあはれといふものをも、わたしたちは感じはしないでせうか。

かういつたことばの芸術的な側面を引き立てて練習することができます。

言語造形のひとつの側面です。




【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
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●和歌(やまとうた)を学ぶ会
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●生誕劇を演じるクラス
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●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
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●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/

●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了




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2018年03月31日

はじめての諏訪大社


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ずつと訪れたかつた諏訪大社の前宮、本宮、春宮、秋宮、四社、そして諏訪湖を、昨日漸く訪ねることができた。
 
明日からの甦りの祭り(復活祭)を「わたしの祭り」にするために、わたしはわたしの先つ祖(さきつおや)、諏訪の神にどうしてもお参りしたかつた。
 
恵まれたお天気と友人に、こころから感謝・・・。


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2018年03月26日

動画『白雪姫』




2014年2月16日「ことばの家 諏訪」でのグリム童話『白雪姫』。50分の語りの内の始めの3分の部分です。






【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
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●和歌(やまとうた)を学ぶ会
https://kotobanoie.net/yamatouta/

●生誕劇を演じるクラス
https://kotobanoie.net/spra/#pageant

●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
https://kotobanoie.net/spra/#kojiki

●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/

●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了




2018年03月25日

結婚披露宴での『高砂』




たいせつな友人の結婚式・披露宴。
 
お祝ひとして謡曲『高砂』を、歌詞を少し変へて言語造形の朗唱を聴いていただく。
 

2018年03月23日

ことばと子どもの育ち(6)〜芸術的な言語の運用〜


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前回、子どもたちへの国語教育について考へたい、と書きました。また、その国語教育に言語造形といふことばの芸術を注ぎ込みたい、とも書きました。
http://kotobanoie.seesaa.net/article/458027503.html?1521246511

詩人や文人が書き記した詩や文章を、言語造形をする人が、子どもと一緒になつて声に響かせます。

そのとき、ことばのうちに、リズムのやうなものが、メロディーのやうなものが、ハーモニーのやうなものが、感じられます。さらには、色どりのやうなもの、かたちあるもの、動きあるものまでもが、感じられます。

時に晴れやかに、時に密やかに、感じられます。

言語の運用に於いて、そのやうな芸術的感覚をもたらすこと。

それが言語造形をすることの意味なのです。

さうして話されたことば、語られた文章は、頭の知性によつて捉へられるばかりでなく、音楽のやうに、色彩のやうに、彫塑のやうに、聴き手の全身に感覚される。

詩人や文人は頭でものを書いてゐるのではなく、全身で書いてゐるからです。

そのやうに言語造形をもつて口から放たれることばは、そのことばを書いたときの書き手の考へや思ひだけでなく、感情、意欲、息遣ひ、肉体の動かし方、気質の働きまでをも、活き活きと甦らせる。

そして、ことばそのものに潜んでゐる精神、言霊といふものが、リアルなものとして空間に立ちあがつてくるのを感じます。その言霊こそが人のこころとからだを爽やかに甦らせる働きをすることを実感することができるのです。

言語造形を通して、書かれたことばが、活き活きとした話しことばとして甦ります。

さういふことばを日々、全身で浴びるやうに聴き、自分も一緒になつて声に出して響かせていくならば、子どもたちは、自分自身が書く、書きことばにも、言語造形されたことばの感覚を注ぎ込んでいくことが、自然になされていきます。

話すことばの活き活きとした芸術感覚が、子どもたちの書くことばにもおのづから通ひ出すのです。

さうして、話しことばと書きことばとが、ことばの芸術的な感覚の中で、共に、手に手を取つて成長していきます。

そんな国語教育。

子どもたちがそんな言語生活を営んでいくために、わたしたち大人自身がまずは言語造形を知ることです。

言語造形をやつてみることです。

ことばのことばたるところを実感することです。

そして、子どもたちの前でやつて見せること、やつて聴かせること、共にことばを楽しむことです。




【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
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講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

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ことばの家 諏訪 
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 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

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13:00 終了







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2018年03月22日

こころのこよみ(第48週)〜行はれたし、精神の見はるかしを〜


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熱田神宮 

考へることとからだの関係をシュタイナーの今週の『こころのこよみ』と『礎のことば』に沿つて述べました。毎年、こよみに寄り沿ふことで、季節の巡りに秘められてゐる規範がこころの中に樹木のやうに育つていきます。
 
 
世の高みから
 
力に滿ちてこころに流れてくる光の中で
 
現はれよ、こころの謎を解きながら、
 
世の考への確かさよ。
 
その光り輝く力を集め、
 
人の心(臟)の中に愛を呼び覺ますべく。
 
           ルドルフ・シュタイナー
 

 
 
Im Lichte das aus Weltenhöhen
Der Seele machtvoll fliessen will
Erscheine, lösend Seelenrätsel
Des Weltendenkens Sicherheit
Versammelnd seiner Strahlen Macht
Im Menschenherzen Liebe weckend.
 
 
 
考へる力といふものについて、人はよく誤解する。
 
考へるとは、あれこれ自分勝手にものごとの意味を探ることでもなく、浮かんでくる考へに次から次へとこころをさまよはせることでもなく、何かを求めて思ひわづらふことでもなく、ものごとや人を裁くことへと導くものでもない。
 
考へるとは、本來、みづからを置いてものごとに沿ふこと、思ひわづらふことをきつぱりと止めて、考へが開けるのをアクティブに待つこと、そして、ものごととひとつになりゆくことで、愛を生みだすこと。
 
今囘もまた、鈴木一博さんの『礎のことば』の讀み説きから多くの示唆を得てゐる。
 
人が考へるとは、考へといふ光が降りてくるのを待つこと、人に考へが開けることだ。
 
考へが開けるきつかけは、人の話を聽く、本を讀む、考へに考へ拔く、道を歩いてゐて、ふと・・・など、人によりけり、時と場によりけり、様々あるだらうが、どんな場合であつても、人が頭を安らかに澄ませたときにこそ、考へは開ける。たとへ、身体は忙しく、活発に、動き回つてゐても、頭のみは、靜かさを湛えてゐるほどに、考へは開ける。
 
そして、頭での考への開けと共に、こころに光が当たる。考へが開けることによつて、こころにおいて、ものごとが明るむ。そして、こころそのものも明るむ。
 
「ああ、さうか、さうだつたのか!」といふときのこころに差し込む光の明るさ、暖かさ。誰しも、覚えがあるのではないだらうか。
 
明るめられたこころにおいて、降りてきたその考へは、その人にとつて、隈なく見通しがきくものだ。
 
また、見通しがきく考へは、他の人にとつても見通しがきき、その人の考へにもなりうる。
 
そもそも、考へは誰の考へであつても、考へは考へだから。
 
人に降りてくる考へは、その人の考へになる前に、そもそも世の考へである。
 
自然法則といふものも、自然に祕められてゐる世の考へだ。
 
人が考へることによつて、自然がその祕密「世の考へ」を打ち明ける。
 
その自然とは、ものといふものでもあり、人といふ人でもある。
 
目の前にゐる人が、どういふ人なのか、我が子が、どういふ人になつていくのか、もしくは、自分自身がどういふ人なのか、それは、まづもつては、謎だ。
 
その謎を謎として、長い時間をかけて、その人と、もしくはみづからと、腰を据ゑてつきあひつつ、その都度その都度、こころに開けてくる考へを摑んでいくことによつてのみ、だんだんと、その人について、もしくは、わたしといふ人について、考へが頭に開け、光がこころに明るんでくる。
 
それはだんだんと明るんでくる「世の高みからの考へ」でもある。
 
わたしなりの考へでやりくりしてしまふのではなく、からだとこころをもつて対象に沿ひ續けることによつて、「世の考へ」といふ光が頭に降りてくるのを待つのだ。
 
すぐに光が降りてくる力を持つ人もゐる。長い時間をかけて、ゆつくりと光が降りてくるのを待つ人もゐる。
 
どちらにしても、そのやうに、考へと共にこころにやつてくる光とは、世からわたしたちへと流れるやうに贈られる贈り物といつてもいいかもしれない。
 
さらに言へば、それは、わたしの<わたし>が、わたしの<わたし>に、自由に、本當に考へたいことを、考へとして、光として、贈る贈り物なのだ。
 
____________________________________________
 
人のこころ!
あなたは安らふ頭に生き
頭は、あなたに、とわの基から
世の考へを打ち明ける。
行はれたし、精神の見はるかしを
考への安らかさのうちに。
そこにては神々の目指すことが
世とものとの光を
あなたの<わたし>に
あなたの<わたし>が自由に欲すべく
贈る。
もつて、あなたは真に考へるやうになる
人と精神との基にて。         
(『礎のことば』より)  
 

_____________________________________________

 
その贈り物があるからこそ、わたしたちは、また、世の考へが贈られるのを待ちつつ考へることができるし、考への光が降りてくればこそ、わたしたちは、こころの明るさと共に、その考へを見通し、見はるかすことができ、その見はるかしからこそ、こころに愛が目覚めうる。
 
ある人の長所にあるとき、はつと氣づいて、その人をあらためてつくづくと見つめ、その人のことを見直したり、好ましく思つたりもする。
 
長所にはつと氣づく、それこそが、考への光が降りてきたといふことだらうし、その人について光をもつて考へられるからこそ、こころに愛が呼び覚まされるのだらう。
 
人を愛する時とは、世の高みから、力に滿ちて流れてくる「世の考へ」が、こころに開ける時。
 
考へが開けるとき、そこには、きつと、愛がある。
 
愛が生まれないときは、考へてゐるやうで、実は考へてゐない。自分勝手に考へや思ひをいぢくりまはしてゐるか、巡り巡る考へや思ひに飜弄されてゐるときだ。
 
考へることによつて愛が生まれることと、愛をもつて考へることとは、きつと、ひとつの流れとして、人の内側で循環してゐる。
 
  
 
世の高みから
力に滿ちてこころに流れてくる光の中で
現はれよ、こころの謎を解きながら、
世の考への確かさよ。
その光り輝く力を集め、
人の心(臟)の中に愛を呼び覺ますべく。





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相対でなく、絶対


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『和気清麿奏神教図』 佐久間文吾


己れの意識を目覚めさせるのは、できれば、外からの衝撃によつてではなく、己れみづからでありたい。

意識が目覚めてゐることによつて、世がものものしく語りかけてくる。
 

村岡典嗣(つねつぐ)著『本居宣長』から

彼(宣長)は、
自己の学問を相対的よりはむしろ絶対的に考へたので、
彼は自己の学問を儒学に対してはもとより、
本草学とか、蘭学とか、医学とか、
当時一般の学問に対して並存的位地を保つてゐる所の、
一の分科の学とは、決して考へなかつた。
また、ベエクが考へたやうに、
諸方面の研究に入る準備の学とも考へなかつた。

文献学の一要素たる人間の学といふ考へを、
更に極端ならしめた意味に於いて、
自分の学問は、日本国民たるものが、
すべて人間としての教養を得るために、
学ばざるべからざる学問であると考へたのはもとより、
さらに、その以上にいでて、
自己の学問は、皇国の学として学問の学問である。
換言すれば、絶対的学問である、と考へた。



己れの向かつてゐることがらに、かうまで絶対性を見いだせることは、恩寵であり、至上の仕合はせである。

それは、強弁でも何でもない。

ただ、己れのこころの眼にまざまざと見いだされた確信なのである。

学ぶとき。
何かのための情報として仕入れようとか。
何かに利用し、役立たせようとか。
仕事に就くための必要条件であるとか。
さういふ意識は、ことごとく抜け落ちていい。

ただただ、この学びが最もたいせつなものであり、己れの足の下に鎮まつてゐるものであるゆゑ、他の誰でもない、この、わたしが、それを掘り起こすのだといふ意識の目覚めと気概をもつことだけが、重要だと思ふ。

これは、学問や芸術や仕事のことだけに限定して言ひうることではなく、人生の問題である。

どの人も、他者との比較の中で、時代の風潮や大勢に浸りきり、右往左往して相対的に生きたいのではない。

どの人も、唯一無二の己れだけの人生を生きるのである。

絶対を生きるのだ。





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2018年03月20日

今日の体験講座のご報告

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今日の言語造形体験講座。

またも、素晴らしい参加者に恵まれた、素晴らしい時間でした。

ことばの生命力。

ことばの美。

和歌や詩を朗唱し、昔話を語る。

そのときの漲る感情、喜び、解放感、躍動感。

こころが、ことばのことばたるところに触れるとき、人は甦ります。

さういふものを求めて、「ことばの家 諏訪」まで足を運ばれ、たつぷりと、ことばの世界に浸ることで、こころを甦らせて帰つていかれる。

講師のわたし自身も、見事なまでに、こころが甦る。

また、参加者の方々のバックボーンを聴かせていただく。
 
このことばの芸術に触れ、この芸術に取り組むまでに、様々な人生体験を経られてきた、その来し方をじつくりと聴かせてもらふ。

その、ことばのやりとり、聴きあふその時間。それは、人がこころを開いて交わりあふ、掛け替えのない時間でもある。

今日の体験講座に来て下さつた方々に、こころから感謝します。ありがたうございました。

来週の火曜日27日にも体験講座を行ひます。

ご関心のあられる方、ぜひ一度、足をお運びください。
言語造形を通して、ことばの力、ことばの美を体験してみませう。

そして、ことばの芸術の世界へ、言霊の風雅(みやび)の道へと、一歩、踏み込んでみませんか。


●講師:諏訪耕志
https://kotobanoie.net/profile/#suwakoji


●日時 3月27日(火)14時半から17時半


●場所 「ことばの家 諏訪」 
大阪市住吉区帝塚山中2-8-20 
南海高野線「帝塚山」徒歩5分
https://kotobanoie.net/access/


●参加費 1回 4000円


●お問合はせ・お申込み 「ことばの家 諏訪」 
https://kotobanoie.net/access/


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2018年03月19日

長女ノ卒業式ニテ


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今日は、長女の小学校卒業式でした。
 
こんなに涙が溢れて來るなんて、自分でも驚きました。
 
この東粉浜小学校の先生方、地域の方々は、チームになつて、子どもたちを暖かく、時には、とても熱く、見守つて下さつてゐる。
 
本当にありがたいことです。
 
お陰様で、娘も成長してゐます。
 
それにしても、こころ揺さぶられる式だつたなあ。
 
式の後は、感慨深く夫婦でほつと一息つきました。
 
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やうやうに 己れの櫂で 漕ぎゆけよ
この津 住吉(すみのえ) 海原開けむ
 
 
諏訪耕志

posted by koji at 22:41 | 大阪 ☔ | Comment(0) | うたの學び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月17日

ことばと子どもの育ち(5) 〜話すことばと書くことば〜


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本居宣長四十四歳自画自賛像

 
これからの国語教育を考へたいのです。
 
それは、手軽で日常的な話しことばの習得や、お決まりの書きことばの練習に子どもたちを向かはせるのではない。
 
さうではなく、自分自身の考へてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、明確に、丁寧に、活き活きと、ことばにして話すことのできる力、文章にして書くことのできる力を、養はせてあげることに向かうべきだと思ふのです。
 
昔から我が国の人は、とりわけ、美しいものを美しいと、簡潔に、かつ、委細を尽くして、ことばにする力に秀でてゐました。
 
善きものを善きものと、美しいものを美しいものと、まことなるものをまことなるものと、ことばにする、そんな力を養ふことです。
 
その力は、子どもたちがやがて成長していく中で、社会を生き抜いていく力として、さらに、社会を創つていく力として、だんだんと発揮されていきます。
 
人のことばを発する力によつて、社会は織りなされてゆくのです。
 
国語のその力は、おのづから、聴く人、読む人のこころをはつとさせるやうな、ひいては、日本の精神文化を啓くやうなことばの道へと、文章の道へと、若い人たちを導いていくでせう。
 
文章を書くためのそのやうな力は、口からいずることばに、働きかけます。
 
口からいずることばは、やがて文を綴りゆく力に、きつと、深さをもたらしていきます。
 
口語と文語は、互ひにその深みで作用しあふのです。
 
話しことばは、練られ、研がれ、磨かれた、書きことばに準じておのづからその質を深めていきます。
 
書きことばは、活き活きとした話しことばに影響されて、おのづと生命力を湛えるやうになりゆくでせう。
  
だからこそ、国語教育に、言語造形を注ぎ込んでいくことが、これからの教育になくてはならないものだとわたしは思つてゐます。
 
以下、次回に続きます。



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2018年03月16日

ラジオ番組「しぃーん〜walking with you〜」にて


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今日、大阪の門真にあるゆめのたね放送局に伺はせていただき、中田 ゆかり (Yukari Nakata)さんの番組「しぃーん〜walking with you〜」に出演、言語造形のこと、『古事記』のこと、お話しさせてもらひました。
 
パーソナリティーの中田さんの導きが素晴らしくて、本当にリラックスして話しをすることができました。中田さん、ありがたう!
 
放送は、4月の第1〜4水曜日の夜8時〜8時半です。
「ゆめのたね放送局・関西チャンネル」
http://www.yumenotane.jp/kansai-mon
ぜひ、お聴きください!
  
来月30日にする言語造形ワークショップ&発表会『古事記の精神』のことを中心に、その発表会に出演する中田さん、高橋さんとともにお話ししてゐて、あつといふ間の30分でした。
http://kotobanoie.seesaa.net/article/457976745.html



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こころのこよみ(第47週) 〜行はれたし、精神の慮(おもんぱか)りを〜


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世のふところから甦つてくるだらう、
 
感官への輝きを息づかせる繰りなす喜びが。
 
その喜びは見いだす。わたしの考へる力が、
 
神々しい力を通して備へられ、
 
内において力強いわたしとして生きてゐることを。

ルドルフ・シュタイナー

 
 
 
Es will erstehen aus dem Weltenschosse,
Den Sinnenschein erquickend Werdelust,
Sie finde meines Denkens Kraft
Gerüstet durch die Gotteskräfte
Die kräftig mir im Innern leben.
 
 
 
以前にも引用させてもらつたが、鈴木一博さんが以前、日本アントロポゾフィー協会会報に掲載された『礎(いしずえ)のことば』から、ここ二、三週間の『こころのこよみ』への大きな示唆をもらつてゐる。
 
   精神
   こころ
   からだ
 
人は、この三つの次元の違ふありようからなりたつてゐる。
 
自分自身を顧みても、やはり、どちらかといふと、精神が上の方に、からだが下の方にあり、こころがその間に挟まつてゐることを感じる。
 
そして、この『こころのこよみ』は、その名の通り、真ん中の、「こころ」がそれによつて活き活きと生きることを願つて書き記されてゐる。
 
三月も半ばにならうかといふこの時期、陽の光がだんだんと明るく、暖かく、長く、わたしたちを照らし出すとともに、地から、少しづつ少しづつ、草木の力が繰りなしてきてゐるのを見てとることができる。

そして、「啓蟄」といはれるやうに、虫たちをはじめとする動く生き物たちも地の下から、水の中から這ひ出してきてゐる。
 
わたしたち人は、どうだらう。
 
人においても、近づいてきてゐる春の陽気にそそられて、からだもこころも動き出さうとしてゐないだらうか。
 
世の、春に近づいていく繰りなしが、まづは、下のからだへの蠢(うごめ)き、繰りなしを誘ひ出し、感官へのそのやうな働きかけが、真ん中のこころを動かさうとしてゐないだらうか。
 
その動きこそが、喜びにもなりえる。
 
以下、鈴木さんの文章からの引き写しだが、その「精神の想ひ起こし、精神の慮り、精神の見はるかし」に、
まさにリアリティーを感じる。
 
 
________________________________
 
 
こころといふものは、常にシンパシーとアンチパシーの間で揺れ動いてゐる。
 
しかし、人は、そのシンパシー、アンチパシーのままにこころを動かされるだけでなく、その間に立つて、そのふたつの間合ひをはかり、そのふたつを引き合はせつつ、バランスを保ちつつ、静かなこころでゐることもできる。
 
むしろ、さうあつてこそ、こころといふものをわたしたちは感じとることができる。
 
そのこころの揺れ動き、そしてバランスは、からだにおける心臓と肺の張りと緩みのリズムとも織りなしあつてゐる。
 
こころのシンパシー、アンチパシーとともに、心拍は高まりもするし、低まりもする。また、呼吸といふものも、そのこころのふたつの動きに左右される。吐く息、吸ふ息のリズムが整つたり、乱れたりする。
 
そして、心拍の脈打ちと脈打ちの間、吐く息、吸ふ息の間に、静かな間(ま)をわたしたちは感じとることができる。
 
その静かな間(ま)を感じとつてこそ、わたしたちは、リズムといふもの、時といふものをリアルにとらへることができる。
 
そして更に、こころにおいて、シンパシーとアンチパシーとの間で生きつつ、からだにおいて、心と肺のリズムの間で生きつつ、わたしたちは、世といふものとの間においても、リズミカルに、ハーモニックに、調和して生きていく道を探つていくことができる。
 
荒れた冬の海を前にしてゐるときと、茫洋として、のたりのたりと静かに波打つてゐる春の海を前にしてゐるとき。
 
峨々たる山を前にしてゐるときと、穏やかな草原を前にしてゐるとき。
 
いまにも雨が降り出しさうな、どんよりとした曇り空の下にゐるときと、晴れ晴れとした雲ひとつない青空を仰ぐとき。
 
しかめ面をしてゐる人の前にゐるときと、につこりしてゐる人の前にゐるとき。
 
そして、春夏秋冬といふ四季の巡りにおいて、それぞれの季節におけるからだとこころのありやうの移りゆき。
 
世といふものと、わたしたちとの間においても、ハーモニーを奏でることができるには、そのふたつが、ひとりひとりの人によつて、はからわれ、釣り合はされ、ひとつに響き合つてこそ。
 
世とわたし。

そのふたつの間を思ひつつ、はかりつつ、響き合はせる。その精神の慮(おもんぱか)りを積極的にすることによつて、人は、世に、和やかに受け入れられる。
 
人と世は、ひとつに合はさる。
 
そして、人は、歌ふ。春夏秋冬、それぞれの歌を歌ふ。
 
慮る(besinnen)は、歌ふ(singen)と語源を同じくするさうだ。
 
こころにおける精神の慮り、それは歌心だ、と鈴木さんは述べてゐる。
 
   人のこころ!
   あなたは心と肺のときめきに生き
   心と肺に導かれつつ、時のリズムを経て
   あなたそのものを感じるに至る。
   行はれたし、精神の慮りを
   こころの釣り合ひにおいて。
   そこにては波打つ世の
   成りつ為しつが
   あなたの<わたし>を
   世の<わたし>と
   ひとつに合はせる。
   もつて、あなたは真に生きるやうになる
   人のこころの働きとして。         
            『礎のことば』より

 
春の訪れとともに世のふところから、下のからだを通して、感官への輝きを通して、こころに、繰りなす喜び。
 
そして、上の精神からの考へる力。その考へる力は、冬のクリスマスの時期を意識的に生きることによつて、神々しい力によつて備へられてゐる。その考へる力によつて、こころにもたらされる力強い<わたし>。
 
世とからだを通しての下からの繰りなしによつて、こころに生まれる喜びといふ情を、上の精神からやつてくる考へる力が支へてくれてゐる。
 
この下からと上からのハーモニックな働きかけによつて、真ん中のこころに、喜びが生まれ、育つていく。
 
 
 
世のふところから甦つてくるだらう、
感官への輝きを息づかせる繰りなす喜びが。
その喜びは見いだす。わたしの考へる力が、
神々しい力を通して備へられ、
内において力強いわたしとして生きてゐることを。

 


【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
https://kotobanoie.net/spra/

●和歌(やまとうた)を学ぶ会
https://kotobanoie.net/yamatouta/

●生誕劇を演じるクラス
https://kotobanoie.net/spra/#pageant

●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
https://kotobanoie.net/spra/#kojiki

●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/

●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了


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2018年03月15日

4月30日(月・祝)『古事記の精神』言語造形ワークショップ&発表会のお知らせ


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『古事記の精神』
言語造形ワークショップ&発表会



ゴールデンウィークの一日、
古事記の精神に触れてみませんか。
「ことばの家 諏訪」の生徒さんによる発表会と合わせて、
参加者の皆さんにも声を出していただきます。
共に「古事記」のことばを言語造形で味わってみましょう。


●言語造形ワークショップ: 諏訪耕志

●言語造形発表
中田ゆかり
高橋好美

●日時: 
4月30日 (月・祝) 
13時45分開場 14時始まり 16時終了予定

●場所: 
大阪市阿倍野区民センター一階 集会室1
http://abeno-cc.net/facilities/access_map
地下鉄谷町線「阿倍野」駅E号出口から南へ100m
阪堺電車上町線「阿倍野」駅から南へ180m
地下鉄御堂筋線「天王寺」駅から南へ800m

●参加費: ご予約3000円  当日3500円

●お問い合わせ・お申込み: 
「ことばの家 諏訪」 
https://kotobanoie.net/access/



我が国の第一の古典「古事記」には、宇宙のはじまり、そして日本という国のはじまりが語られています。

それは、神々の物語りであり、さらにはこの国の精神を伝える、まことの意味での歴史書であります。

現代を生きるわたしたちにとって、この古典は何を意味するのでしょうか。

共に、語りあい、考え、そして言語造形を通してご一緒に原文を声に出して響かせてみましょう。

最後には、「ことばの家 諏訪」において稽古を重ねて来たお二人の生徒さんによる発表会をいたします。

「天地のはじめ」から「イザナギ・イザナミのくだり」に至る、「古事記」原文そのままの語りを詩劇というスタイルで、観て聴いていただきます。

「古事 (ふること) 」を描く「古言 (ふること) 」の力を直接、感じていただけたらと希っています。


「ことばの家 諏訪」諏訪耕志





posted by koji at 16:44 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ことばと子どもの育ち(4) 〜ことばの芸術?〜


渡部審也「猿曳図」1898年.jpg
絵 渡部審也「猿曳図」


学校がなくとも、特別な教育施設がなくとも、子どもがこの世に生まれてきて最初のおおよそ七年間、昔の日本の多くの親たち、大人たちは、その幼な子に「芸術的なことば」をふんだんに聴かせてゐました。

「芸術的なことば」?

それは、わらべ歌であり、子守唄であり、労働歌であり、祭りのときの唱へ事、祝詞、わざをぎ(お芝居)であり、そして、昔話、語り物、人と人との語り合ひでした。

頭からの知性をもつて世間を切り回し、生き抜いていく現代ではなく、手足を精一杯働かせて暮らしを生きる日々の連続。そんな昔の日本でした。

その手足の運動から流される汗、胸のはづみ、こころのときめきから発せられる声、さういつたものが浸み渡つてゐた毎日。

子どもたちは、それらリズムに満ちて、素朴だけれども伸びやかなメロディーに彩られたことばの芸術を、からだ一杯に享受してゐました。

テレビもラジオもインターネットもない時代が何百年、何千年、続いたのでせう。

人の生の声で、手足を活き活きと働かせながら、発せられる歌、お話、語らひ。

これほど、ダイレクトな芸術はなかつたのではないでせうか。

生まれてから歯が生え変はるまでのおおよそ七年間、そのやうなことばの芸術に包まれ、抱きしめられながら、多くの日本の幼い子どもたちは、ゆつくりと大きくなつていつたのです。

そして、子どもたちの内側で、ことばを聴く力、ことばを話す力、ことばで考へる力がゆつくりと育つていつたのです。

さて、わたしたち現代人は、この現代的な環境、生活スタイルの真つただ中で、あらためて、どのやうにして、このことばの芸術からの恵みを取り戻すことができるでせうか。



posted by koji at 10:50 | 大阪 ☀ | Comment(0) | ことばと子どもの育ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月13日

体験講座のお知らせ 3/20(火)、3/27(火)

 
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おはなし、物語の語り、詩の朗唱、
それらは、すべて、ことばの芸術です。
 

子どもたち、未来の人たちに、
ことばの魅力、日本語の魅力を伝へていきたい。
 

そのために、ことばをたいせつにする。
わたしたちの国語を育んでいく。
 

国語の芸術、言語造形を通して、
ことばとの新しい関係を創つていきませんか。
 

言語造形体験講座のお知らせです。


言語造形のクラスにご関心のあられる方、
https://kotobanoie.net/spra/

また、この春、四月からの連続講座、
『和歌を学ぶ会』
https://kotobanoie.net/yamatouta/

『火曜クラス「言語造形で甦る我が国の神話と歴史」』
https://kotobanoie.net/spra/#kojiki


これらのクラスへのご参加を考へてをられる方、
この機会に一度言語造形の体験をしてみませんか。




●講師:諏訪耕志
https://kotobanoie.net/profile/#suwakoji


●日時 3月20日(火)、3月27日(火)
いづれも14時半から17時半


●場所 「ことばの家 諏訪」 
大阪市住吉区帝塚山中2-8-20 
南海高野線「帝塚山」徒歩5分
https://kotobanoie.net/access/


●参加費 1回 4000円


●お問合はせ・お申込み 「ことばの家 諏訪」 
https://kotobanoie.net/access/




posted by koji at 19:40 | 大阪 | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

古(いにしへ)の人 〜近江神宮を訪ねて〜


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昨日、琵琶湖の西岸の少し奥に入つた所に鎮座まします近江神宮に初めて参拝した。(車で送つてくださつたMさん、どうもありがたうございました)

寒の戻りか、とても寒く、小雨降る中、人気も少ない。

ここは、天智天皇の大津宮跡ともいはれてゐる。

壬申の乱の兵火ですべてが灰塵と化し、当時、その華やかだつた都の荒れ果てた様を何十年か後に見て、高市黒人(たけちのくらうど)が旧都を偲んで歌を歌つてゐる。


ささなみの 国つみ神の うらさびて 荒れたる都 見れば悲しも (萬葉集33)


歌人が歌の念ひに見舞はれた当の地に実際に足を運んで、そこでその歌を朗唱する。

そこにじつと立ち尽くせばこそ、歌に秘められてゐる深い情念が味ははれることがある。

どのやうことがここで起こり、どのやうな悲しみが人々を襲つたのか。

そのことに想ひを深めていくことが、文学の道であり、歴史の道であり、わたしのいのちの道である。

また、黒人による別の歌がある。


古(いにしへ)の 人に我あれや ささなみの 古き都を 見れば悲しき (萬葉集32) 


「古の人」。これは単にむかしの近江の旧都の人といふ意味でない。

日本の神のこころと身体とがまだ離れてゐない状態を生きた精神のことだ。
 
さういふたいせつにしなければならない精神が失はれていくことを偲びに偲んで、黒人は歌つた。

なぜ、たいせつにしなければならないか。

それは、たいせつにしなければならないものごと程、たやすく忘れられてしまふからである。

さういふものごとは極めて繊細ななりたちをしてをり、代々、志ある人が、その壊れやすさゆゑ、たいせつに護り育て、後代に伝へようとして来た。

そして、そのやうな繊細なものごとを扱ふことのできる人は、いついつも、極めて少数の限られた人であらう。

「古の人」とは、いつの代にもをられる、さういふ人のことである。

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【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
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日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

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ことばと子どもの育ち(3)〜素朴な教育の理想〜


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「人前でしつかりと口が利けるやうになつたら、一人前だ」
 
昔の日本人は、子どもへの教育の理想をそんな風に言ひ表してゐたさうです。
 
多くを子どもに求めず、そのかはりに、ことばの力をこそ、生きていく上での基の力としてしつかりと身につけさせてやる。
 
それは素朴だけれども、どこまでも大切な理想です。
 
「人前でしつかりと口が利ける」
それは、きつと、自分自身が、考へてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、言ひすぎることなく、言ひ足りず、もどかしい思ひをすることもなく、的確にことばにすることができるといふことでせう。
 
そのとき、そのときで、余計なことは言はず、考へてゐることとずれたことを言はず、自分が考へてゐることをピタリと、過不足なく、ものごとに即してことばを話すことができるやう、若い者を教育しようと、昔の人たちは考へてゐたさうです。
 
そして、その力は、きつと、他人のことばから、考へてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、聴き取る力、読み取る力、思ひやる力になりゆくでせう。
 
この、ことばの力、国語の力が、現代生活に於てどれほど強く必要とされてゐるでせうか。
 
わたし自身にとつて、この力は、とてつもなく大事な力だと感じてゐます。
 
そして、わたしの周りの人たちにとつてもさうではないかと思はれるのです。
 
昔の日本人は、今のやうに義務教育もない時代、どのやうな国語教育を考へ、子どもたちに施してゐたのでせう。
  
 
諏訪耕志記


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講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

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ことばの家 諏訪 
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2018年03月09日

滋賀県草津市での普遍人間学講座


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去年の六月から始まつた滋賀県草津市での『普遍人間学(ルドルフ・シュタイナー)』講座。

この勉強会も、毎回、皆さんおひとりおひとりのシェアリングから始めてゐます。
 
シェアリングとは、その時その時のこころの中にある想ひ、考へ、こころもちなどを、自由にことばにし、そのことばを周りのみんなはじつと耳を澄まして聴くこと。

皆さん、短い時間の中で、自分自身の考えてゐること、想つてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、ことばにかたどり始めます。

さらに、周りの者が余計なことばを一切挟まず、じつと耳を傾けてくれることで、人は自分でも思つてもみなかつた考へや想ひをことばにして語り出すのです。

それは、こころの奥底から湧き上がつてくる泉のやうです。

その泉は、聴いてゐる他者にも、語つてゐる本人にも、新しい気づき、認識をもたらします。

そのやうなシェアリングの後、皆さんは、毎回、とても熱心に普遍人間学に耳を澄まして聴き入つてくれます。
 
皆さん、本当に、ありがたうございます。

そのやうに、「ことば」といふものをとても大切にしながら、「人の息遣ひ」というものを大切にしながら、琵琶湖のそばで毎月シュタイナーの人間学を学び続けてゐます。
 

2018年度は五月から毎月行ふ予定です。ご案内しますね。
ご関心を持たれた近在におられる方、詳しくは、どうぞ下記にご連絡をください。

●時間 
9時45分から12時15分
(12時15分から45分までお昼を一緒に頂きながら、終わりのシェアリング)

●日程
5月28日(月)、6月25日(月)、7月10日(火)・・・
8月はお休み、9月以降も続きます。

●場所
滋賀県草津市内
お申込みいただきました方に詳しくお知らせします。

●参加費
三回連続 7500円 (+講師交通費参加人数で頭割り)
単発参加 3000円 (+講師交通費参加人数で頭割り)

●お問い合わせ・お申込み
ことばの家 諏訪 https://kotobanoie.net/access/


 
 

【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
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講師: 
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日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
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2018年03月08日

塩土の翁 (開口神社)


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堺の開口(あぐち)神社。
 
神功皇后の御創建。
 
海の翁神であられる塩土老翁神(しほつちをじのかみ)が、ここの御祭神である。

鹽竈(しほがま)明神ともいふその神は、天孫降臨のとき、また、山幸彦が竜宮への路に迷つたとき、また、神武天皇がこの国の都を求めてゐるとき、いづれも出現なされて、導きをなされた神だといふ。

また、塩土老翁神は住吉大社の住吉三神を一つにして神徳を現した神とされ、この開口神社は「住吉の奥つ城(おくつき)」でもある。

総本宮である宮城県塩釜市の鹽竈神社も、和歌山・紀の国の鹽竈神社も、いづれもわたしにとつては訪れて印象深い神の社だつた。
 
海を渡す導きの神。

海とは、きつと、精神の世とこの世との渡り瀬である。

高天原と葦原中つ国との渡り瀬である。

人も、遠き将来、再び、水に入り、精神そのものとなるだらう。

だから、塩土老翁神は、猿田毘古神とも、その働きに於いて重なりがあるのかもしれない。



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ことばと子どもの育ち(2)〜耳を澄ます練習〜


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わたしたちは、ことばを通して、「考へ」だけが伝はればいい、「情報」だけが伝はればいいとは思つて、暮らしてゐません。
 
「考へ」を伝へること、「情報」を得ること、そしてそれらを共有することは、現代を生きる誰にとつても必要な事に違ひありません。
 
しかし、人は、ことばを通して、情のやりとりをこそたいせつにしてゐます。
 
そもそも、ことばとは、発する人の「考へ」だけでなく、「情」をも、「意欲」をも、ことばに乗せて伝へようとします。
 
その人の考へ、情、意欲が三つ巴になつて運ばれてこそ、ことばです。
 
幼い子どもは、ことばを全身で聴いてゐます。大人のやうに耳だけで聞いてゐるのではありません。全身が耳です。まるごと感覚器官なのです。
 
全身でことばを聴き、ことばに抱きしめられながら大きくなつてゆきます。

子どもは、ことばを通して、意欲、情、考へといふ順番で、自分のこころを育てていくのです。
 
子どもが大きくなつていくにつれて、過度に知的にならないやうに。
 
情といふものに鈍感にならないやうに。
 
型通りの生気のない話し方しかできない人にならないやうに。
 
そして、おほよそ七歳以降、活き活きと自分自身のことばで、自分自身の考へてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、だんだんとことばにしていくことができるやうに。
 
そのためには、傍にゐる大人が、自分自身の発することばを、子どもの発することばを、活き活きと感覚することです。

全身でことばを聴いてゐる子どもの傍で、活き活きとことばに向き合ふことです。

それは、また、自分自身のことば遣ひに耳を澄ませてみること。

子どものことばと声と息遣ひに耳を澄ませてみること。
 
その練習です。
 
それは、人が人になりゆくための、わたしがわたしになりゆくための、練習です。

大人自身のその練習が、子どものからだとこころの育ちをひそかに支へ、促してくれます。

 


【ことばの家 諏訪 平成三十年度クラスのご案内】
 
●言語造形クラス
https://kotobanoie.net/spra/

●和歌(やまとうた)を学ぶ会
https://kotobanoie.net/yamatouta/

●生誕劇を演じるクラス
https://kotobanoie.net/spra/#pageant

●言語造形で甦る我が国の神話と歴史クラス
https://kotobanoie.net/spra/#kojiki

●日本の言霊を味わうクラス(講師:諏訪千晴)
https://kotobanoie.net/kototama/

●普遍人間学そして言語造形を学ぶクラス
https://kotobanoie.net/tue/

●名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』

講師: 
諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 
4月16日(月) 10:00〜13:00

場所:
三重県名張市内 (お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 
3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 
 e-mail info@kotobanoie.net
 Tel 06-7505-6405

プログラム:
10:00 お話しを語るワークショップ
(言語造形を体験していただきます)

12:00 お話しに耳を澄ます朗読会 
(言語造形による語りを聴いていただきます)

「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
「和泉式部日記」より 森野友香理
「蛇の輪(創作昔話)」 諏訪耕志

12:45 シェアリング

(全員で感想を語りあい聴きあいましょう)

13:00 終了


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2018年03月06日

ことばと子どもの育ち(1)〜ことばに抱きしめられる〜


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赤ん坊がこの世に生まれてきて、最初に触れる芸術。

それは、そばにゐるお母さん、お父さんの声、ことば、息遣ひです。
 
勿論、まづは、食べ物や、暖かく身をくるむ布、睡眠などが欠かせませんが、母の声、父の声、ことば、息遣ひには、赤ん坊がこれからの永い人生を生きていく上で、欠かせない基としての生きていく力が湛えられてゐます。
 
それは、いのちの力、エーテルの力と云つていいもの。
 
母の声、父の声、人のことばを通して、そのいのちの力が赤ん坊の全身に働きかけます。
 
そもそも人が、朝、寝床から起き上がる、用を足す、朝ご飯をおいしくいただく、そんな、できて当たり前だと思つてゐること。それらのことを内から司つてゐるのが、いのちの力。
 
そして、本来、人が日々を生きていくための当たり前の力を、
生みだし、呼び起こし、想ひ起こさせるもの、それこそが、芸術であり、最初に触れる芸術が、母の声とことばと息遣ひなのです。
 
それは、幼い子どもにとつて、「天地之初発(あめつちのはぢめ)」に鳴り響くことばであり、差し込んでくる光でもあるのです。
 
幼い子どもは、その芸術に触れられ、包まれ、抱きしめられて、日々を生きていきます。
 
人は、何かを抱きしめることでなく、何かに抱きしめられることによつて、より、自分自身、「わたし」と云ふ存在に目覚めます。
 
幼い子どもは、母に、父に、周りにゐる大人に抱きしめられることによつて、人の声、ことば、息遣ひに抱きしめられることによつて、ゆつくりと己れの「わたし」に目覚めていくのです。
 
その子の傍にゐる大人の深い息遣ひ、明瞭で活き活きとしたことば遣ひ、それらが子どもを抱きしめます。
 
ことばのひとつひとつ、息遣ひのひとつひとつが、子どもの周りに漂ひ、見えない手振り、見えない身振りとなつて、子どもを抱きしめます。



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2018年03月05日

風荒れて


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絵:フリードリッヒ「海辺の修道士」


風荒れて 水面乱れに 乱れりし 
この悲しみよ 我らを祝へ


諏訪耕志


posted by koji at 20:13 | 大阪 ☔ | Comment(0) | うたの學び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こころのこよみ(第46週) 〜行はれたし、精神の想ひ起こしを〜


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世、それはいまにもぼやかさうとする、

こころのひとり生みの力を。

だからこそ、想ひ起こせ、

精神の深みから輝きつつ。

そして観ることを強め、

意欲の力を通して、

おのれを保つことができるやうに。

ルドルフ・シュタイナー



Die Welt, sie drohet zu betäuben
Der Seele eingeborne Kraft;
Nun trete du, Erinnerung,
Aus Geistestiefen leuchtend auf
Und stärke mir das Schauen,
Das nur durch Willenskräfte
Sich selbst erhalten kann.


「ひとり生み」とは、何でせうか。同じくシュタイナーのヨハネ福音書講義の第四講にそのことばが出てきます。

かつて福音書が書かれた頃、「ふたり生み」といふのは、父と母の血の混じりあいから生まれた者のこと、ひとり生み」といふのは、そのやうな血の混じりあいから生まれた者でなく、神の光を受け入れることによつて、精神とひとつになつた者、精神として生まれた者、神の子、かうごうしい子のことでした。

人びとの多くは、「わたし」といふ人のための下地をすでに備へながらも、聖書に記されるところの「光」をまだ受け入れませんでした。

「群れとしてのわたし」のところにまでは「光」は降りてきてゐましたが、いちいちの人はまだ受け入れてゐませんでした。

それは、おらが国、おらが村、をれんち、そのやうな意識が、ひとりひとりの人に当たり前のやうに強くかぶさつてゐて、そこに尽きてゐた、といふことでせう。

しかし、わづかな者たちながら、「光」を受け入れた者たちは、その「光」を通してみづからを神の子、「ひとり生みの子」となしました。

そのやうな人のことを、この国では何と呼んだのでせうか。

「覚者」、「善智識」でせうか。これらはきつと仏教からのことばですね。

柳田国男で、「大子(おおいこ)、すなはち神の長子」といふことばも、『新たなる太陽』の中に読むことができます。

物の人がふたり生み、精神の人がひとり生みです。

そして、キリスト・イエスこそは、その「光そのもの」、もしくは「光」のおほもとである「ことばそのもの」として、「父のひとり生みの息子」として、肉のつくりをもつてこの世の歴史の上に現れました。

ことば(ロゴス)、肉となれり

彼こそは、ひとりひとりの人に、こよなく高く、ひとりの人であることの意識、「わたしはある」を、もたらすことを使命とする者でした。

わたしたちが、その「ひとり生みの力」を想ひ起こすこと、それは、キリスト・イエスの誕生と死を想ひ起こすといふことです。

そして、わたしたちひとりひとりの内なる「わたしはある」を想ひ起こすことです。

それは、日々のメディテーションによつて生まれる、精神との結びつきを想ひ起こすことであります。

目で見、耳で聞いたことを想ひ起こすことに尽きない、精神の覚えを想ひ起こすことです。

その想ひ起こしがそのやうにだんだんと深まつていくことによつて、人は、「わたしはある」といふこと、みづからが神と結ばれてある」といふこと、みづからの「わたし」が、神の「わたし」の内にあるといふこと、そのことを確かさと安らかさをもつてありありと知る道が開けてきます。

「想ひ起こす」といふ精神の行為は、意欲・意志をもつて、考へつつ、いにしへを追つていくといふことです。

普段の想ひ起こすことにおいても、頭でするのみでは、その想ひは精彩のないものになりがちですが、胸をもつて想ひ起こされるとき、それはメロディアスに波打つかのやうにこころに甦つてきます。

さらに手足をもつて場に立ちつつ、振舞ふことで、より活き活きと、みずみずしく、深みをもつて、想ひが甦つてきます。

故郷に足を運んだ時だとか、手足を通して自分のものにしたもの、技量となつたものを、いまいちどやつてみる時だとか、そのやうに手足でもつて憶えてゐることを手足を通して想ひ起こすかのやうにする時、想ひが深みをもつて甦ります。

そして、そのやうな手足をもつての想ひ起こしは、その人をその人のみなもとへと誘ひます。

その人が、その人であることを、想ひ起こします。

その人のその人らしさを、想ひ起こします。

例へば、この足で立ち、歩くことを憶えたのは、生まれてから一年目辺りの頃でした。その憶えは、生涯、足で立つこと、歩くことを通して、想ひ起こされてゐます。その人が、その人の足で立ち、歩くことを通して、その人の意識は目覚め、その人らしさが保たれます。

だから、年をとつて、足が利かなくなることによつて、その人のその人らしさ、こころの張り、意識の目覚めまでもが、だんだんと失はれていくことになりがちです。

手足を通しての想ひ起こし、それは、意欲の力をもつてすることであり、人を活き活きと甦らせる行為でもあるのです。

そして、それはメディテーションにも言へることなのです。


行はれたし、精神の想ひ起こしをもつて、
あなたは真に生きるやうになる、
まこと人として、
世のうちに
(『礎のことば』)



メディテーションによる想ひ起こしは、手足による想ひ起こしに等しいものです。

メディテーションとは、意欲をもつての厳かで真摯な行為です。

毎日の行為です。

「ひとり生みの力」を想ひ起こすこと、それは、わたしの「わたし」が、神の「わたし」の内に、ありありとあること、「わたしのわたしたるところ」、「わたし」のみなもと、それを想ひ起こすことであります。

世に生きてゐますと、その「ひとり生みの力」をぼやかさうとする機会にいくらでも遭ひます。

世は、ふたり生みであることから生まれる惑ひといふ惑ひをもたらします。

「だからこそ、勤しみをもつて、想ひ起こせ」です。

「惑ひといふ惑ひを払つて、想ひ起こせ」です。

想ひ起こされたものをしつかりとこころの目で観ること、もしくは想ひ起こすといふ精神の行為そのものをもしつかりと観ること、それがつまり、「観ることを強める」といふことです。

それはきつと、手足に生きることに等しいやうな、意欲の力を通してなされることですし、その意欲の力があつてこそ、人は、「おのれを保つことができる」、おのれのみなもとにあることを想ひ起こすことができるのでせう。


世、それはいまにもぼやかさうとする、
こころのひとり生みの力を。
だからこそ、想ひ起こせ、
精神の深みから輝きつつ。
そして観ることを強め、
意欲の力を通して、
おのれを保つことができるやうに。



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場所:
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参加費: 
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2018年03月03日

ひな祭りと春の女神


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三月三日の桃の節句。
と言つても桃の花はまだ咲いてゐません。
 
本来の桃の節句は、旧暦における三月三日ですから、新暦では、今年は四月十八日になります。
 
本来は、花の桃色の美しさを賛へて祭りを行つてゐたのでせうが、そもそも桃は古来、邪気を払ひ百鬼を制するといふ魔除けの信仰がありました。
 
伊邪那岐神(イザナギノカミ)が黄泉の国で醜い姿となつた伊邪那美神(イザナミノカミ)に驚き、黄泉平坂(ヨモツヒラサカ)まで逃げてきたとき、なほも追つてきた黄泉醜女(ヨモツシコメ)にそこの桃の実を三つ取つて投げると、逃げて帰つたといひます。
 
桃の節句における行事として「穢れを祓ふ」といふことの我が国ならではの古来からの宗教的意味合ひ。
 
それと合はせて、キリスト教の伝統における復活祭の意味合ひとが想ひ起こされます。
 
それは、真東から昇り来る太陽(春分)と甦る月(満月)とを柱として、人のこころと精神における甦り(死して成ること)を祈念する祭りです。(In Christo morimur)
 
その復活祭の日は、今年は四月一日です。
 
復活祭のドイツ語 Ostern は、ゲルマンの春の女神から来てゐると推測されてゐるさうです。
 
桃の節句におけるひな祭り。
そして、復活祭における春の女神を賛へること。
 
 
我が家「ことばの家 諏訪」では、復活祭を越えて、旧暦の桃の節句までお雛様を飾つてお祀りを続けようと思つてゐます。 
 
 
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本を読むC 〜シュタイナー『テオゾフィー』〜


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もう十年以上前ですが、この『テオゾフィー』といふ本をご紹介したく書いた拙文です。
 
ここのところ意識の真ん中にある「読書」といふことと重なるものなので、再掲します。
 
ーーーーーーーーー
   
 
『シュタイナー「テオゾフィー(鈴木一博訳)」を読み終へて』
http://www.seikodo-store.com/show1.php?show=c0006
  

先日、主宰してゐる講座で、シュタイナーの主著ともいへる一冊『テオゾフィー』を読み終へることができた。
 
なんとありがたいことだらう。足掛け三年半に渡つて、毎月二回通つてくださつた方々に本当にお礼を言ひたい。
 
当たり前のことかもしれないが、聴いてくださる方がゐて、初めてわたしは語ることができる。
 
そして、この講座があるお陰で、わたし自身、この三年半の間、集中してシュタイナーの思考に寄り添ふことができた。
 
ある人の思考に寄り添ふといふことは、その思考に迎合するとか、無批判に信じ込むといふこととは違ひ、自分をいつたんは置いておいて、客を迎へる、そんなこころの筋肉を鍛へるやうなところがある。
 
自分を置いておける、それは実は、自分に対する意識・自己意識がとても深い状態だ。
 
自己意識が深いからこそ、自分を置いて、客を迎へることができる。
 
そんなふうに、自己意識を深めることに繋がつていく読書だつたやうに感じる。
 
3年半前、みんなでこの本に向かひ合つた時は、この本を通して、それぞれのおのれの中に光を求めて歩き出さうとしてゐた。
 
さうして、読み進め、いくつもの山や谷や川を越え、読み終はつた今、この『テオゾフィー』を読むプロセスは、光と愛がひとつになりゆくやうなプロセスだつたのだなと、強く感じる。どこか、ルーツイファーとキリストがひとつになるやうな・・・
 
 
 
ある人のブログに出会ひ、読書していくことについて書いてくれてゐるのを読ませてもらつて、意を強くしてゐる。
  
 
____________________________
 
 
「必要なのは読んではまた再読し、傑出した作品に親しむやうになることだ。とにかく熟視することを学ばねばならない。教養が主な敵とするのは駆け足で行き、けつして帰つてもこず、けつして立ち止まりもしないやうな読み方だ」
         (アラン『著作集7』225頁)
 

『蒼天航路』といふコミックに出てくる呉の君主の孫権も、
「漢王朝とは何か」
「曹操と戦ふ理由は何か」
「大義とは何か」
「天下三分の計とは何か」
などについてひたすら考へ詰める。
呉の都にやつてきた劉備が、
「天下三分てなあーなあ、要は……」と云はうとすると、
「“要は”で答へるな玄徳!」と一喝する。
 
 
あるユダヤ教のラビは、聖典のたつた3行を読むのに3時間を費やしてゐたといふ。今でも真摯な神学の徒はみなさうかもしれない。
 
 
プラトンでもゲーテでも西田幾多郎でも誰でもいいから、じぶんの気に入つた作家や思想家を一人さだめ、たつぷりと時間をかけてその人の著述を隅からすみまで読みつくす・・・といふ経験をもつておくと、後々すごい財産になつていくやうな気がします。
 
 
智識はマクロ方面にまんぜんと広げるだけでは片肺飛行で、ミクロ方面にも深く根を下ろしていくことで、軸足ができ、バランスが保たれるのではないかなと思つてゐます。
   
 
___________________________
 

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2018年03月02日

通訳道場Yokohama CATS主催 連続講座 ありがたうございました


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先月二月に行はれた新横浜での通訳道場Yokohama CATS主催による言語造形の連続講座。
 
通訳道場Yokohama CATS主宰の冠木 友紀子 (Yukiko Kabuki)さんが最後に仰られてゐたことばが、とても印象に残つてゐます。
 
「何かのために」もしくは「何かに役立たせる」ために言語造形をするのではなく、いま、このとき、この場で全力を尽くして「ことばに向かひ合ふ」ことこそが、したかつた、と。
 
集まつてくださつた皆さんは、ほとんどの方が初めての言語造形体験であるのにも拘らず、その冠木さんの思ひの軌道の上をそのまま走り抜けるやうなあり方で三日間参加して下さいました。
 
これは、今の世の中で、本当に稀有なことであります。
 
言語造形を人様に弘めたいといふよりも、言語造形を通して「ひとりひとりの人のその人たるところ」「その人の美しさ」、そして「美しいことば」に出会ひたい、と希ふわたしにとつては、このたびの連続して設けられた時間は、連続であつたからこその深まりと新しい発見をも見ることができ、本当にありがたい時間でした。
 
繰り返しになりますが、ご参加して下さつた皆さん、冠木さん、そして会場を提供して下さつた日能研の方々に、こころより、お礼を申し上げます。どうもありがたうございました。
 
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4月16日(月)名張『ことばを聴く 語る』


名張・言語造形を体験する会『ことばを聴く 語る』のお知らせです。

春の一日、言語造形による物語りを体験してみませんか。

言語造形の体験と共に、わたしも含め、南ゆうこさん、森野友香理さんによる物語りをお聴きいただきます。

聴くことと、ご自身で語ってみること。

それは、ことばというものを見つめ直すきっかけになります。

ぜひ、お気軽にご参加ください。




講師: 諏訪耕志 (「ことばの家 諏訪」主宰 )

日時: 4月16日(月) 10:00〜13:00

場所: 三重県名張市内 
(お申込み頂いた方に詳細をお知らせします)

参加費: 3,000円

お問い合わせ・お申込み: 
ことばの家 諏訪 https://kotobanoie.net/access/



プログラム:

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(言語造形を体験していただきます)

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    「風呂に入るお地蔵さん(名張の昔話)」 南ゆうこ
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2018年03月01日

からだで学ぶ古典 〜わたしたちの国語教育運動〜


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萬葉集を、古事記を、祝詞を、からだまるごとで学んでいきませんか。
 
わたしたち「ことばの家 諏訪」では、ここ数年ますます古典作品に大事に取り組むやうになりました。
 
『古事記(ふることぶみ)』『萬葉集』その他の古典作品を通して、わたしたち日本人の言語芸術、そしてそもそもの土着の精神を学ぶことを第一の眼目にするやうになりました。
 
「ことばの家 諏訪」は、和歌の神でもあられる住吉(すみのえ)の大神を祀る大阪の住吉大社のお膝元にあります。
 
自分たちの周りを見渡しましても、この数年、神社巡りや遺跡巡り、または『古事記』などの古典を通して神話から日本の歴史や文化、伝統について知らう、学ばうとする人が、以前にも増していつさう増えて来てゐるやうに感じます。
 
さういふ時代の気運をわたしたちもやはり感じ取つてゐるのでせう。
 
ただ、わたしたちは、言語造形を通して、その古典の精神と直接に繋がらうとします。
 
「理知的」に学ぶことを後に廻します。
 
まづは、自分自身のからだと声で、古典に記されてゐる「ことば」の響きから、直接、古い人と繋がらうとします。
 
ことばは、からだの動きをもつて響かせられる程に、言語造形を通して響かせられる程に、こころとからだに直に何かを訴へてきます。
 
ことばとは、その響きをもつて、民族の来し方行く末、人類のいにしへと未来を繋ぐものです。
 
文章として記されてゐるものでさへ、さうです。
 
それは、文章といふものは、黙読されてゐるときでさへ、内なる声でもつて辿られてゐるからです。
 
「読む」は、「呼ぶ」と通じてゐます。
 
読むべき本を未来の人たちが読み継いでいくやうにすることが、わたしたちの文化と歴史を支へ、護つてゆきます。
 
より本質的なことを云へば、語られるべき物語と詠はれるべき歌が、引き続き、響き続き、聴かれ続けること。
 
さういふ国語教育運動、国語芸術運動をわたしたちは起こしていかうとしてゐます。
 
こころとからだ、まるごとをもつて、古典を育んでいきませんか。
 
そして、後代に伝へていきませんか。
 
この春からの古典の学びの場に向けて、今月、体験会を二回催します。
 
言語造形を通して古典作品を味はつてみませう。
 
 
諏訪耕志記
 
 
 
●【体験会】
 
日時:3月20日(火)27日(火)いずれも14時半から17時半
 
参加費:1回 4000円
 
講師:諏訪耕志
 
  
 
 

●月一回『和歌(やまとうた)を学ぶ会』
 
講師:諏訪耕志
 
日時:
朝クラス 第四水曜日 午前10時より12時半
夜クラス 第四金曜日 午後6時半より9時
 
参加費:
単発 4000円  四回連続 14000円
 


 
●毎週一回 火曜クラス(舞台発表を目指します)
「言語造形で甦る我が国の神話と歴史」
 
講師:諏訪耕志
 
日時:
毎週火曜日(月四回) 14時30分〜17時30分
 
お月謝
毎月15,000円(資料代、衣装代、発表参加費含む)
 
 
 
 
●月二回 諏訪千晴による
『日本の言霊を味わう』クラス
 
講師:  
諏訪千晴
https://kotobanoie.net/profile/#suwachiharu
 
丹生都比売神社に伝わる
『丹生大明神告門』に取り組みます。
 
日程:  
毎月 第2土曜・第4日曜 14時〜16時半
 
単発参加: 3,500円  
4回継続: 12,000円(振替1回分付)
 


お稽古場所はいづれも、
ことばの家 諏訪 
https://kotobanoie.net/access/
 
 
お問ひ合はせ・お申込み:
ことばの家 諏訪 
https://kotobanoie.net/access/
 
ホームページでのご案内
https://kotobanoie.net/class/
 
 

posted by koji at 17:33 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月28日

金曜 帝塚山「生誕劇」クラス (月2回)のお知らせ


7T8A1581.JPG
写真は2017年12月25日上演した時の山本美紀子さん撮影のものです。


★ 2018年4月、第二期「生誕劇」クラススタートします。
 
昨年2017年から始めた「ことばの家 諏訪」によるイエス・キリストの生誕劇創り。
 
今年も、生誕劇を通してイエス・キリストの誕生を祝ふことへ向かつていきたいと考へてゐます。
 
それはひとりひとりのこころにともしびを灯すやうな、明るい光と暖かな情熱をもたらすやうな、祝祭行為です。
 
一年の終わりに、その年を無事に暮らすことができたことへの感謝と、次の年への新しい希望と意欲を共に分かち合ひ、そしてその聖なる劇を、多くの子どもたちにも観てもらふために、言語造形を通して生誕劇を創つていきます。
 
言語造形をしたことがない方でも、大丈夫です。
 
まづは、ことばを丁寧に話す練習から始めて、からだを使つて舞台の上で語り、歌ひ、動き、演じることをゆつくりと学んでいきます。
 
さうして、ことばの響きを大事にする、静かさと躍動感を共に大事にする、こころの籠つた生誕劇を、力を合はせて共に創つていきませう。
 
演劇を創つていくことを通して、自分が発することばと自分のからだの動きを、ひとつにしていく練習をすることになります。
 
また仲間と共にひとつのものを創つてゆく。これは本当に素晴らしい体験です。
 
その体験の連続は、きつと、普段の暮らしのなかに働きかけていきます。
  
4月から月に約二回のペースで、12月25日(火)の本番まで、約九ヶ月間、「ことばの家」での演劇づくりに、あなたも参加してみませんか。
 
諏訪耕志が演出・演技指導させていただきます。
 
 
 
●日程
4月より第二・第四金曜日
7月のみ第二・第三金曜日
8月のみ第四金曜日のみ
11月は第二・第三・第五金曜日
12月は第一・第二・第三金曜日+20日木曜日
 
●時間
10:00 – 12:30
 
●募集人数
7名
 
●参加費
月謝制 毎月8,000円 12月のみ16,000円
一括払い 75,000円
(資料代、衣装代、発表参加費含む)
 
●稽古場
「ことばの家 諏訪」 帝塚山教室
https://kotobanoie.net/access/
 
●本番日時
12月25日(火)17時開演予定
 
●本番会場
於 住吉区民センター小ホール 予定
 
●お申し込み・お問ひ合はせ
「ことばの家 諏訪」
https://kotobanoie.net/access/
 



posted by koji at 18:19 | 大阪 | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする