この『 をとめ と つるぎ 』といふ作品。
これは、
わたしたちの国にずつと貫かれてゐる悲願、
そのやうなものを描かうとした作品でありました。
歴史の流れの底に、
静かに、しかし、確かに流れてゐるもの。
それは、
「死して生きる」
といふ精神伝統です。
また、わたしたち「ことばの家」の舞台は、
ことばの働きそのものを
ぢかに打ち出す芸術です。
ゆゑに、
舞台に立つひとりひとりの俳優に、
とても大きな負荷を掛けてしまはざるを得ません。
演出家のわたしは、
ことばの一音一音の発し方にまで、
厳しく注文をつけざるをえませんでした。
いはば、
作曲されたスコアを、
演奏する者の技量が多く必要とされる舞台だつたのです。
舞台に立つた俳優のみんなは、
本当に頑張つてくれました。
お客様から暖かいご感想をいただけたこと、
本当にありがたいことです。
ここにご紹介させていただきます。
ことばが難しかつたといふご感想が、
ちらほら見受けられるのですが、
意味などは分かつても分からなくても、
さほど問題ではありません。
古格を湛えた日本語が俳優の肉体に宿ること、
そして、その肉体から、
光のやうにことばが放射されること、
嵐のやうにことばが巻き上がること、
それこそが、
今回の舞台の眼目でありました。
皆様、本当にありがたうございます。
この作品が、
この国の甦りに繋がることを、
切望してゐます。
なぜなら、
この国は言霊の助くる国だからです。
―――――
今日は公演ありがとうございました。
始められたときにはおそらく、
そのように想定されていた訳ではないと思いますけれど、
今このようなときに、
必要な公演をしてくださったように思いました。
個人的には、
諏訪家の御長女、夏木さんが公演前の案内をしてくれ、
まるでプロデューサーのように一番後ろで、
観客を気遣って居る姿、
かさねさんの天才的な演技だけでも、
もう感無量でした。
人と人との横の繋がりが、遮断されている今、
それぞれが、自分を見詰める作業をしているのだと思います。
「辛苦みつつ降りし」(たしなみつつくだりし)
素戔嗚命、日本武尊、仲哀天皇の如く、頼りを挫かれ、
断腸の想いの中に居る方もたくさんいらっしゃるでしょう。
その中で、それぞれの剣をとり、
進まねばならない時にあるのだろうと思います。
コロナという天照らす太陽の光冠を意味する名にも、
深意を感じざるを得ません。
公演前には、また住吉大社と大海神社に参拝できました。
そして権禰宜の小出さんから、
神功皇后のお話も直々にお伺いし、有り難い1日でした。
(MDさん)
昨日は素晴らしい舞台をありがとうございました。
出演者のみなさんからの
言葉ひとつひとつへの熱い想いを
真正面という特等席で浴びるように受け取って涙あふれてきました。
古の神々は、遠い遠い存在なのに、
すぐそばにいるような身近な存在にも感じられて、
終わったあとはなんとも不思議な感覚でした。
知識不足もあり、また言葉も難しい場面もあり、
正直深く深く理解することはできなかったと思うのですが、
自然とあふれてしまう涙に自分自身驚きながら、
心がふるえているのを感じて、
理解しようと懸命に観るのではなく、ただ、受け取る、
ただ、ことばの力、パワー、エネルギーを浴びながら、
その世界に、空間に、浸る、それでよいのかな、
と途中から自然とそんな風にいられたようにおもいます。(今思い返すと、、、)
大変な状況の中、開催を決意してくださったこと、
そしてお忙しい中お声かけくださったことにほんとうに感謝しています。
ありがとうございます🙏😌
かさねちゃんの堂々とした姿、
澄み渡る声、軽やかに舞うような所作にも感動しました。
これからもみなさまの世界に触れられる機会を楽しみにしております。
(NCさん)
昨日は、本当に素晴らしい公演ありがとうございました。
まだ、ぴったりかみあうことばが見つからないのですが、
なにか、私たち一人ひとりが脈々と受け継ぎ、
魂に刻んでいる精神に、響き、
スイッチを押してもらった感覚になっています。
そして、どうして、私自身、
こんなにもこの『をとめとつるぎ』公演を
たのしみにしていたのかも分かった気がします。
今回、日々刻々と変わる状況。
舞台以外のところでのたくさんの対応に負われ、
舞台に集中することがものすごく難しい状況だったと思います。
でもでも、演者さん、おひとりお一人、
どなたも全くブレがなく、立ちあがっていく舞台。
そこにも深く感動しました。
本当にありがとうございました。
(TKさん)
素晴らしい芸能、
芸術の世界を体験させて頂き有難うございます。
この世の中の流れの中の上演は、
演じた側も観た側も全て必要だっと
(悩み葛藤したこと含めて)確信しました。
しばらく波立つ日々が続くと思いますが、
お互い健やかに上機嫌にまいりましょう。
(MMさん)
昨日はありがとうございました!!
こんな国難のときだからこそ、
日本を造りあげて下さった神々達や英霊やご先祖様の
祈りや愛の中で生きていることを感じて涙止まらなかったです〜!
娼婦が出てくるところも諏訪さんの優しさを感じ、また号泣しました!!
どんな者の中にも平等に光や愛が降り注いでいることを実感して、
自分がどれだけ祈られている存在か、泣けて泣けて仕方なかったです!!
ほんとありがとうございました。
(SIさん)
悩んだ上の覚悟の決断だった事、
みなさんの演技からもひしひしと伝わってきて
その命がけの舞台に感動で胸が震えました。
自己を超えて表現されているそれぞれの役柄の
本人の思いを背負い受け取って、感動しました。
出演者の皆様によろしくお伝え下さいませ。
感謝と感動でいっぱいです。と
素晴らしい時間をありがとうございました
(YEさん)
昨日は、ありがとうございました。
私は権禰宜さまのお話も興味深かったです。
2月にどうしても気になった「出雲と大和」展を観に、
東京へ行きました。
七支刀がすごく気になり、
石上神宮に参りたいなぁと思っておりました。
神功皇后とご縁あるものだったのですね。
私は、「をとめ」という女性性と、
「つるぎ」という男性性のムスビを、
また深く人生で味わっていきたいと思いました。
母は、くびきを残したのだーという物語の背景に、
すごく響くものがあったようで、涙していました。
素晴らしい芸術に触れて、感動の1日でした。
ありがとうございました。
(FRさん)
力強いエネルギーを感じました。
前にお聞きした、なぜヤマトタケルノミコトは、
伊吹山に行くときに草薙剣を持って行かなかったのか?への、
答えがほのめかされてましたね。
「くびきを残した」と言うのが何に当たるのかを、
考えたいと思います。
皆様方の熱演も素晴らしく、
また娘様が見事に演じられて、感動いたしました。
ありがとうございました。
(THさん)
諏訪さん、ありがとうございます!おつかれさまです。
本当、諏訪さんの精神が貫かれた作品に触れられて、
みなさんの魂からの言葉の響きに、
あの場の一部になったような時間を共有させて頂き、
自分の中にもあるものと共鳴して、
ここにいさせてもらっているのだなぁという喜びも感じ、
本当に素敵な時間を過ごさせて頂きました。
みなさんもですが、娘さんも本当になんともなんとも素敵です〜♡♡
本当に目に見えない世界をみせてもらいました。
そして終わった後の少女に戻ったキュートさに惚れてしまいます。
この度の勇気ある講演、ありがとうございました!
(TSさん)
この度は言語造形劇「をとめとつるぎ」舞台公演を
ご成就いただきましたこと、
まことにありがとうございました。
私ごとき演芸等に疎い者から見ても
素晴らしい世界観に引き込まれました。
繊細に紡ぎ出された物語は、
諏訪様の高いご見識と感性あってこそ
練り上げられたものと感じました。
神と人との関係を見事に扱うことは
難しいことと思われますが、
今回その題材には、
ヤマトタケルとタラシナカツヒコ、
ヤマトヒメとオキナガタラシヒメ、
その二者の重なりによる苦悩を
それぞれが語ることで、
古代日本の神人関係を見事に実現化されたものと思います。
ましてや、神明に奉仕する一神職として、
それらの情景は真に迫るものがありました。
また、折にふれて歌を入れられましたが、
「あれ、どこかで聞いたような言葉が…」と思へば、
万葉集の水江浦島子の短歌であったりと、
場面を見てこそその選択に合点がいったりして、
心から恐れ入った次第です。
長々と感想文を書けばキリがありませんが、
この混迷する疫病流行化の情勢のなか、
十二分に言語造形劇を作り上げられご公演せられたことに、
なによりも厚く御礼を申し上げます。
(KEさん)
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