
長崎県の波佐見町在住の詩人稲尾教彦さんによる言語造形公演のお知らせです。
わたしが稲尾さんについて皆さんにお伝えしたいことが、彼のお店のホームページのなかにある「詩の朗読」という文章( http://kashimihou.jimdo.com/%E8%A9%A9/ )に書き表されているように思います。
以下、公演のインフォメーションとともに、最後に記した稲尾さんからのメッセージと自作の詩一篇をもどうぞお読みください。
そして、こころの暗い闇や荒い波の向こうに確かにある、静かさと安らかさが見いだされるとき、その一点に降りてくることばの調べに、どうぞ耳を傾けにいらしてください。
日時:2014年7月13日(日) 開場14時 開演14:30 (公演は約一時間)
公演後、「ことばの家」諏訪耕志を交え、詩と言語造形についてのアフタートークあり。
菓子美呆のお菓子販売もあります。
出演:稲尾教彦(詩人、菓子美呆店主) http://blog.goo.ne.jp/mihoumura
演目:自作の詩と物語
場所:ことばの家 http://www.kotobanoie.net/access.html
料金:大人 ご予約1500円 当日1800円
中学生以上20歳以下 ご予約1000円 当日1300円
(冷たいお茶と菓子美呆のお菓子をご用意しています)
お問い合わせ・お申込み:「ことばの家」(諏訪) e-mail info@kotobanoie.net
tel&fax 06-7505-6405
こちらのフォームからもお申込みしていただけます。
http://www.kotobanoie.net/pray.html

【稲尾教彦プロフィール】
1980年長崎生まれ。日大芸術学部演劇科卒。劇作を専門に学ぶ。
都会暮らしでからだを壊したことをきっかっけに、詩作をはじめ、自然食、環境問題に関心を持つ。
自然農を川口由一氏に学ぶ。菓子美呆の店主であり、祖父母の残した古民家にて、薪を使って暮らし、自然農の実践、朗読会などしながら学びを大切に暮らしている。
2013年より言語造形を諏訪耕志氏に学ぶ。
【稲尾さんからみなさまへ】
私は、言語造形という芸術に日々取り組むことによって、こころの深くを、洗い、清め、熱を得ているように感じています。それは、生きて在ることの意味を、日々新たに蘇らせているようにも思えます。
詩は、私にとって、「わたしは在る」というその臨在の、すぐそばにまで在って、自分の魂を写すもののように思います。向かい合い、書くことを通し、わたしをそこまで運んでくれる、形ある天からの息吹であると。
今回は、自宅を店舗にしている「菓子美呆」のコンセプトにもなっている物語を、メインに語ります。
詩は、植物や、人間の感情や心象風景をテーマに選んで語りたいと思っています。
静かな夏の昼下がり、温かな思いが、ことばの家を満たしますように。
「亀のこうらの夢を見て」 稲尾教彦作
亀のこうらの夢を見る
星にまぎれて空を飛び
波にまぎれて海泳ぐ
星空も
海も大地もなつかしく
夢のようです おかあさま
光の土地に生まれ来て
夢のように生きました
あの木もいつか枯れるでしょう
それでもずっと夢を見ます