[講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告]の記事一覧

2018年12月15日

小さ子の願ひ 〜キリスト生誕劇まであと十日〜


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大阪でのキリスト生誕劇まで、あと十日。
 
演者も、一日一日づつ、演技と歌を磨いて行くことと共に、己れのこころの奥処(おくか)へと道を歩んで行きます。
 
そこには、生まれたての幼な子がゐます。
 
その子は、この世に生まれて来るに当たつての、そもそもの願ひを携えてゐます。
 
毎年、年の終はりに、想ひ起こされる、小(ちひ)さ子の、そもそもの願ひです。
 
桃太郎よ。たにしのつぶよ。少彦名神(すくなひこなのかみ)よ。イエスよ。ひとりひとりの内なる無垢よ。小さ子よ。
 
初めて生誕劇にお越し下さる方、そして昨年の暮れに来て下さつた方も、どうぞ、共に、各々のそもそもの願ひを想ひ起こす時をひととしの終はりに持ちませんか。
 
お待ちしてをります。
 
12月25日(火)18時開演 
於大阪市立阿倍野区民センター小ホール
ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018

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2018年12月09日

ことばになりにくい懐ひ 〜和歌山キリスト生誕劇〜

 
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12月28日(金)に和歌の浦で演じられる親子えんげき塾 ことばの泉による『キリスト生誕劇』。
 
ニュース和歌山に『 言葉の芸術 劇に響かせ 』と題して取り上げられました。
http://www.nwn.jp/news/181208_chirist/
 
未来の世代である子どもたちへの、ことばになりにくい懐ひ。
 
それを劇で伝へることができたら。
 
劇で。
 
クリスマスのお祝ひです。 

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2018年12月07日

「両親の問診時間」勉強会


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こころのうちに蠢いている不定のものを、「ことば」にすること。自分自身が考へてゐること、感じてゐること、欲してゐることを、なるべく過不足なく「ことば」にできること。その力が、どれほど大切なものか。その力を持つてゐないと、人はどれほどしんどい人生を歩まざるをえないか。子どもたちに、何よりもまずこの力をつけさせてあげること。これが、我が国の昔の教育の根本でした。
 
そして、生きる力にも数々ありますが、とりわけ、自分自身の「理想」を「ことば」にすること、そして、その「ことば」通りに生きること、それは、人として、〈わたし〉の人生を生きるのに、もっとも高い力ではないでせうか。
 
誰かよそさまに話すのではない、己れみづからに語りかけることば。
 
それが、「理想」です。
 
子どもたちが、やがて、そんな「ことば」を自分自身に熱く、静かに、語りかけることができるやう、わたしたち大人は、まず、己れみづからの「理想」を己れみづからの「ことば」にする練習をしていきたい。
 
考へつつ、感じつつ、「ことば」を探りつつ、進めていく家庭に於ける自己教育の学び。
 
それが、この『両親の問診時間」勉強会 』です。
 
和歌山県岩出市のMitteの庭のメンバーが書いてくれた文章をご紹介します。
 
ーーーー
 
12月のmitteの庭の読書会 「両親の問診時間」が終わりました。
 
今月から「理想」とはなんなのかという問いを皆で学んでいます。
 
この「理想主義 自己教育の問いとして」というテーマは、
とても深く私たちに響いてくるものがあります。
 
 
完成された人を相手には、なにも作しようがない。
なりつつある人が、きっと感謝するようになる。
(J.W.v.ゲーテ)
 
 
この言葉が冒頭にあり、
私たち自らがいつも自分自身を教育していくこと、
その意義をあらためて考えさせられます。
 
今月は2時間で3ページという丁寧に丁寧に読み解きつつ、
人が「考える」ということを分類して考えたり、
「理想」の3つの形を読み解いたりして進んでいきました。
 
人が理想を持つとき、それは人に成長と変容を促します。
 
来月、後半部分では、
理想が破壊的に働くこと、
理想主義に向けての自己教育を阻むものは何か、
そして本当の意味での自由とはなんなのかを、読み深めつつ学びます。
 
この読書会での学びは、私たちの日常生活や人生を振り返り、
無意識であった事柄に意識を向け、新しい視点や気づきをもたらしてくれます。
 
興味関心のある方は、ぜひご参加下さい。
 
次回は
2019年1月9日(水)10時から12時半
講師:諏訪耕志氏
場所:和歌山県岩出市根来 (詳細は申し込み時にお知らせいたします)
参加費:お問い合わせ時にお知らせします。
 
お問い合わせ mitteno20@gmail.comまたはfecebookメッセージまで
 

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2018年12月02日

『山月記』公演、どうもありがたうございました!


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一昨日、昨日と二日続けての言語造形公演『山月記』を終へました。
 
お越し下さつた皆様に、まことに、厚く御礼を申し上げます。
 
このやうに、言語造形の舞台をわたしたちは、ずつとやり続けてゐます。
 
そしてその舞台の内実は、ますます、濃くなつてゐることを観客の方々の反応から感じさせてもらつてゐます。
 
エンターテイメントではない、人そのものを描く行為、それこそが芸術ですが、その芸術の芸術たるところに向き合ふためには、人としてのある精神の強さと柔軟性が要ります。
 
演者であるわたしたちの内側でその強さと柔軟性を少しずつ育み続けていくほどに、その精神をもつ観客の方々が少しずつ増えて来たのです。
 
理知を通してではなく、これまでの自分の価値観だけをもつてでもなく、ことばの精神・言霊が開示される全く新しい世界に身をさらすこと。言語感覚をもつて、身をさらすこと。
 
その強さと柔軟性をもつ方々が舞台を聴きに来て下さるやうに確実になつてまいりました。
 
本当に、本当に、ありがたいことであります。
 
また、わたしたち「ことばの家 諏訪」は、足利智子さん、そして玉井澄恵さんと、舞台ごとに、とても素晴らしい音楽家に恵まれてゐます。
 
そして、今回も、小西収さんのクラリネットの演奏に助けられながら、作品創りを進めて参りました。
 
彼は、そもそも、指揮者であります。
 
ことばの、一音一音の音韻に、鋭く耳を澄ます音楽家・小西さんとの今回の共演は、扉を開き、より深く芸術の芸術たるところへ階段を降りて行く、未来へ続く新しい時をわたしたちにもたらしてくれたのでした。
 
今回、来て下さつた方々のご感想を少し掲載させていただいてゐます。
 ↓
『ご感想』
http://kotobanoie.seesaa.net/article/463023747.html
 
皆さん、こころを込めてお書き下さいました。本当にありがたうございます。

御高覧頂ければ、幸いです。
 
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーー
ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018
2018年12月25日(火)17時開演
於 大阪市立阿倍野区民センター小ホール
https://www.facebook.com/events/894100854122598/
 
ーーーーーーーーーーーー
親子演劇塾「ことばの泉」キリスト生誕劇
2018年12月28日(金)13時開演
於 和歌の浦アート・キューブ
https://www.facebook.com/events/2147958465524679/
 
ーーーーーーーーーーーー
2019年1月開校
『言語造形と演劇芸術のための学校』
https://kotobanoie.net/school/
 

posted by koji at 16:16 | 大阪 | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『山月記』公演のご感想


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●高校の教科書で読んだ記憶があります。そのときも、ぐいぐい引き込まれて読み進めたものでしたが、今日は、一語一語が胸に刻印されるようでした。主人公・李徴の悲痛な叫び、思いが、胸をえぐるようでした。言語造形は全存在をもって行うものと日頃、諏訪さんは仰っていますが、今日、得心しました。作家が骨身を削って作りだした世界を、言語造形家は全身全霊をもってもう一度表現するのですね。何十回もの授業に値する今日の公演でした。(m・mさん)

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●本日の公演に参加できて本当によかったです。物語りを目で読んでいるだけでは感じることのできない世界を体感して、よりリアルに『山月記』を理解できたと思いました。クラリネットと語りから伝わってくる主人公・李徴のくやしさと悲しさを体で感じ、私もくやしくて、悲しくて、仕方がありませんでした。また、袁傪がどんなに友を切実に思っていたのかがとても伝わってきました。「この気持は誰にも分からない」ということばを吐く李徴に、「あなたの気持ちを、私は今日、理解できました」とこころから伝えたい気持ちです。(n・yさん)

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●語りにおいても、クラリネットの演奏においても、音の高低の対比がとても印象的でした。クラリネットの演奏で、高きには低きが、低きには高きが、いつも伴って鳴り、それがこの世と幽界、人間の世と動物の世との写し合い、混じり合いを表しているようでした。途中から諏訪さんの姿が虎そのものに見え、獣も木々も自分を理解してくれぬと嘆く場面では、はっきりと、孤高の虎が岩の上で吠える姿が見えました。動物になってゆく諏訪さんの声に対し、千晴さんの声が、袁傪の調和のとれた人の響きを感じさせ、とても心地よかったです。この話に描かれているような病の姿が、語りという公の場に顕されることによって、病でなくなるという感じがしました。(a・tさん)

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●はじめて諏訪さんの語りを、千晴さんとのコラボで、しかも小西さんの音楽と共に聴くことができ、本当に豊かな時間でした。『山月記』のお話はなんとも言えないやるせなさとさみしさを感じさせてこころに残るものでしたが、はじめて音としてそれを聴いて、身体全体が泡立つような感覚をもちました。頭で理解していたことを、身体全体で味わうことができ、忘れられない体験となりました。間(ま)というものの大切さ、そこから情景がうかびあがってくる様を味わえたことも大きなことでした。(o・yさん)

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●クラリネットの音が、上質なミステリーの始まりを予感させて、どきどきしました。お二人の語りの掛け合いが、李徴の身に起こった奇異なことと、悲しみ、後悔、そして、狂気をあぶりだしていく様が、もう、お見事としか言えず、異世界のような、普段とは異なる時間を過ごさせていただきました。ライトに照らされた耕志さんの顔と瞳に、李徴の狂気と悲しみを感じて、とってもカメラのシャッターを押したくなりました。ことばと照明、そしてクラリネットの音だけのシンプルな舞台なのに、なぜ、拡がる世界は深くて豊かなのか、ナゾがひとつ増えました。金曜の夜、大人の上質なミステリーを観させていただきました。(y・mさん)

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●始まって、クラリネットの音、そして、ことばの響きに聴き入るうちに、頭は目覚めているのに、体が眠った状態になっていくのが分かり、不思議な感じでした。そして、わたしの中にもある虎をいろいろ思いました。人間であることとは何なのか、すぐにことばにはできないけれど、たくさん、たくさん感じるものがありました。公演『舟』のときとは全く違って、正反対のような、重く、苦しく、しんどい、でも、胸に響き、考えさせられる物語でした。(t・mさん)

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●『山月記』の中にすっぽりと包まれて、全身でお話を感じました。ある男の悲しい話であり、聴いている間は何度も胸が痛かったのに、聴き終わった今は、人のこころとことばへの感謝の気持ちが湧き上がってきています。そして、クラリネットの音に向き合うことは生まれて初めてでした。全身のすき間から、内に何かが流れ込んでくる感覚が印象的です。両方の耳から入ってくるものは、わたしの内の深いところ、わたしも知らなかったような深いところまで音を運んでくれ、その後、わたしはとても細やかな振動に包まれていました。とても心地よかったです。また、中島敦の作品を聴きたい。(s・yさん)

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皆さん、こころのこもつた文章、どうもありがたうございます。


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2018年11月29日

『山月記』公演のシェアリングタイム



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明日の『山月記』公演、いつもの言語造形公演とは趣きを変へ、本公演のはじまりと終はりに、ご参加くださる皆さん全員で輪を囲んで、シェアリングタイムを取ります。
 
『山月記』といふ中島敦が書き上げた作品をより深く親しく味はふため、作品鑑賞の前後にそのやうな時間を持ちます。
 
18時にシェアリングを始め、おほよそ18時半ごろからの開演、20時ごろの終演、そして最後のシェアリングを20時半ごろ終へる予定です。
 
皆さん、どうぞ、お気をつけてお越しください。
 
お待ち申し上げてをります。
  

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2018年11月28日

掛け替へのない創造のひととき 〜『山月記』公演のお知らせ〜


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本番の舞台も、毎日の稽古も、一回一回のすべてが、掛け替へのない創造のひとときです。
 
このひとときに、どれほどの意欲を注ぎ込むことができるか。
 
このひとときに、何が生まれるか。

わたしたち自身、その生まれて来るものを待ちつつ、その都度その都度を楽しむことができるやうになつてきました。
  
今回、『山月記』の上演に向けて、クラリネット演奏の小西さんと共に、そんな時間の連続を持つことができたこと。
 
そのとてつもない仕合はせを感じます。
 
今日も、そんな時間を持つことができました。
 
あさつて11月30日大阪で、そして翌日12月1日桔梗が丘で、上演いたします。
 
ぜひ、御高覧いただければと願つてゐます。
 
 
 

『大阪(11/30)・名張(12/1) 言語造形公演「山月記」』
 https://kotobanoie.net/play/
 

●出演: 
言語造形 諏訪耕志 
     諏訪千晴 
クラリネット演奏 小西収 
 
 
 
●大阪公演
 
日時: 平成30年11月30日(金)
17時30分開場 18時開演 20時終演予定
 
場所: 大阪市阿倍野区民センター 集会室1
https://abeno-cc.net/facilities/access_map
 
 
 
●三重公演
 
日時: 平成30年12月1日(土)
15時開場 15時半開演 17時半終演予定
 
場所: 桔梗が丘市民センター 会議室202
https://map.goo.ne.jp/place/24003181284/map/
 
 
 
参加費: ご予約 3000円 当日 3500円
 
 
お問い合わせ・お申し込み(事前お振込制):
以下のページから「ことばの家 諏訪」へご一報の上、ゆうちょ銀行へのお振り込みをお願いいたします。
https://kotobanoie.net/access/
 
◎ゆうちょ銀行から  
 記号 10260 番号 28889041 
 諏訪 千晴(スワ チハル)
 
◎他銀行から
 店名 〇ニ八(ゼロニハチ) 
 普通 2888904
 
  
 
 


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2018年11月16日

聖なる場所創り 〜大阪クリスマス公演・キリスト生誕劇2018〜


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ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018(12月25日 於大阪市立阿倍野区民センター)、こちらの準備も粛々と進んでゐます。
 
稽古の前、稽古の後、わたしたちは、丁寧にシェアリングの時間を毎回持ち、ひとりひとり己れのこころの内側やからだに耳をそばだてつつ、ことばを分かち合つてゐます。
 
秋が深まり、やがて冬に入らうとする今、俳優の皆さんのこころの内側に、深くて強い変容が顕れて来てゐること。
 
外の世に於いて闇の極まる時期に、内の世に灯を見いだすクリスマスの夜。
 
すべてが、一年の終はりのそのときに向けての、準備であります。
 
誰もが集へ、年の終はりと来たるべき新しい年の初めを祝へる、そんな聖なる場所創りに勤しんでゐます。
 

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ーーーーーーーーーーーー 
大阪・名張 言語造形公演『山月記』
11月30日(金)・12月1日(土)
https://www.facebook.com/events/355150188559093/
 
ーーーーーーーーーーーー
ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018
2018年12月25日(火)17時開演
於 大阪市立阿倍野区民センター小ホール
https://www.facebook.com/events/894100854122598/
 
ーーーーーーーーーーーー
親子演劇塾「ことばの泉」キリスト生誕劇
2018年12月28日(金)13時開演
於 和歌の浦アート・キューブ
https://www.facebook.com/events/2147958465524679/
 
ーーーーーーーーーーーー
2019年1月開校
『言語造形と演劇芸術のための学校』
https://kotobanoie.net/school/

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2018年11月14日

言語造形公演『山月記』の準備の喜び 〜クラリネットとの協演〜

 
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粛々と公演『山月記』の準備を進めてゐます。
 
これが本当に楽しい作業なのです。
 
クラリネットを奏でる小西さんと色々と語り合ひながら、作品と音楽を深めていく。
 
作曲家・松村禎三の曲想を具現化する彼のクラリネットの響きが、もう素晴らしく、「山月記」の世界をぐうんと拡げ深めてくれます。
 
その響きに応じて、言語造形もより湾曲に富んだ、鋭角を増した響きへと、磨いていくことができます。
 
どこかの能楽堂で、実演できないだらうか。
 
そんな強度を持つ作品になります。
 
ぜひ、どうぞ、新しい「山月記」の世界に、ご一緒に入り込んでいきませんか。
 
目で本を読むだけでは得られない新たな想ひを共に分かち合ひませう。
 
  
 
 

『大阪(11/30)・名張(12/1) 言語造形公演「山月記」』
 https://kotobanoie.net/play/
 

●出演: 
言語造形 諏訪耕志 
     諏訪千晴 
クラリネット演奏 小西収 
 
 
 
●大阪公演
 
日時: 平成30年11月30日(金)
17時30分開場 18時開演 20時終演予定
 
場所: 大阪市阿倍野区民センター 集会室1
https://abeno-cc.net/facilities/access_map
 
 
 
●三重公演
 
日時: 平成30年12月1日(土)
15時開場 15時半開演 17時半終演予定
 
場所: 桔梗が丘市民センター 会議室202
https://map.goo.ne.jp/place/24003181284/map/
 
 
 
参加費: ご予約 3000円 当日 3500円
 
 
お問い合わせ・お申し込み(事前お振込制):
以下のページから「ことばの家 諏訪」へご一報の上、ゆうちょ銀行へのお振り込みをお願いいたします。
https://kotobanoie.net/access/
 
◎ゆうちょ銀行から  
 記号 10260 番号 28889041 
 諏訪 千晴(スワ チハル)
 
◎他銀行から
 店名 〇ニ八(ゼロニハチ) 
 普通 2888904
 
  
 
 

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大阪・名張 言語造形公演『山月記』
11月30日(金)・12月1日(土)
https://kotobanoie.net/play/
 
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ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018
2018年12月25日(火)17時開演
於 大阪市立阿倍野区民センター小ホール
https://www.facebook.com/events/894100854122598/
 
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親子演劇塾「ことばの泉」キリスト生誕劇
2018年12月28日(金)13時開演
於 和歌の浦アート・キューブ
https://www.facebook.com/events/2147958465524679/
 
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2019年1月開校
『言語造形と演劇芸術のための学校』
https://kotobanoie.net/school/


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2018年11月12日

和歌の浦アートキューブ キリスト生誕劇(12/28)


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親子えんげき塾 ことばの泉によるキリスト生誕劇が、今年の暮れ12月28日(金)お昼の13時から和歌の浦アートキューブにて演じられます。
 
メンバーは、ひとりの中学一年生を除いて、全員お母さんたちです。
 
この劇に取り組み始めて約七、八か月の間に、彼女たちの外側にではなく、各々の内側にそれぞれの役の人物が息づき始めてゐて、その人物が演じてゐるその人に内側から語りかけてくる、ものを言ひだす、そんな時を迎えてゐるやうです。
 
わたしとの稽古だけでなく、自主的に何度もメンバーたちは集まり自主練習を積んでゐます。
 
和歌山北部といふこの地域に、この生誕劇が毎年恒例の祝祭として根付いていくこと。
 
さういふ志も彼女たちの内側に生まれて来てゐます。
 
一年の終わりに、新しい年を迎えるためにも、新しい精神のいのちの誕生を祝ふべく、クリスマス本来の静かな時を過ごすこと。
 
そんな芸術的・宗教的な集ひになります。
 
どうぞ、お子様とご一緒に足をお運びください。
 
 
フェイスブックのイヴェントページはこちら↓
https://www.facebook.com/events/2147958465524679/
 
 
 
「親子えんげき塾ことばの泉」の志が述べられた文章を紹介させてください。
 
 
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『親子えんげき塾のはじまり』

私たちは、こどもたちに、「ことば」を大切に自分の中から生み出して欲しいと願います。
 
そして、その自分の「ことば」を大切に相手に伝えていく力をつけてほしいと思います。
 
しかし、言語造形を通して、こどもたちに何かさせてあげたいと思ったとき、誰かに子どもたちに、習いごとのように、「ことば」のすばらしさを教えてもらえばよいのではなかったのだと気付きました。
 
まずは、私たち大人が「ことば」と真剣に向き合うこと。
 
大人になった私たちが、もう一度「ことば」と出会うことで、世界はまた開きます。
 
「ことば」と向き合う。それは、私自身と向き合うことでもあります。他者と向き合うことでもあります。
 
「ことば」は呼吸とともにあります。
 
私たちが生きることとともにあります。
 
こどもたちに何か伝えられることがあるとすれば、私たち、ただのお母さんが演劇に取り組むことを心に決めて、熱心にことばと向き合う姿、仲間と演劇を創っていく姿をみせることしかありません。
 
そして、演劇に取り組んでいく中で、自分自身の「ことば」を全身で放つとき、わたしは「生きている」と実感するのです。
 
仲間とともに演じるとき、相手の呼吸を、あたたかさを感じ、この世界を信頼することができるのです。
 
2018年はキリスト生誕劇に挑戦します。
 
わたしたち演劇初心者のお母ちゃんたちが、自分の内側も含めてどのように変わっていくのか、ここで伝えていけたらと思います。
 
1年の終わりに、わたしたちが取り組む芸術のお披露目を
たくさんの方に観ていただけますように。

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2018年11月11日

『ことばの家 諏訪』での言語造形クラスのご案内 


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今日は、朝から夕方まで、「ことばの家 諏訪」のアトリエで、ずつと言語造形の教室が続く。
 
昨日も、一昨日も、その前も、ずつと一日中、言語造形を生徒の皆さんとしてゐる。
 
いまも、生徒さんたちがアトリエに来る前に、小4の娘が練習をしてゐる声が聴こえて来る。
 
こんな風にして、毎日がことばの芸術と共に進んで行くのは、ありがたく、仕合はせなことだ。
 
 
 

大阪の住吉・帝塚山にある「ことばの家 諏訪」 は、言語造形といふことばの芸術に勤しむための、アトリエであり、稽古場であり、公演のための舞台でもあります。
 
毎月、このアトリエに定期的に通はれ、言語造形といふ芸術に触れていくことで、自分自身とことばとの関係には、本当に深くて、多面的な側面があることに気づくことができます。
 
ことばと楽しく、かつ、真摯に取り組んでみたい方、ぜひ、一度、お足を運んでみてください。
 
言語造形といふ芸術が、ことばを空間に造形していく芸術であると同時に、自分自身といふ人を造形していくものであること。
 
共にゆつくりと味わつていきませんか。
 
月に二回の日曜クラスと、一回の水曜クラスを開いてゐます。https://kotobanoie.net/spra/
 
一度、体験にお越し下さい。
 
 
講師:諏訪耕志 https://kotobanoie.net/profile/#suwakoji
 

 
 
【日曜 帝塚山クラス(月2回)】
 
●日時  毎月第2・第4日曜日
      10:00 – 12:30
●参加費 体験 4000円 
     6回連続 21,000円
 
 
 

【水曜 帝塚山クラス (月1回)】
 
●日時  毎月第2水曜日
     10:00 – 12:30
●参加費 体験 4000円 
     12回連続 42,000円
 
 
 
いずれも会場は、「ことばの家 諏訪」
https://kotobanoie.net/access/
 
 
●お申し込み・お問ひ合はせ
「ことばの家 諏訪」https://kotobanoie.net/access/
 
 
 
ーーーーーーーーーーーー 
大阪・名張 言語造形公演『山月記』
11月30日(金)・12月1日(土)
https://kotobanoie.net/play/
 
ーーーーーーーーーーーー
ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018
2018年12月25日(火)17時開演
於 大阪市立阿倍野区民センター小ホール
https://www.facebook.com/events/894100854122598/
 
ーーーーーーーーーーーー
親子演劇塾「ことばの泉」キリスト生誕劇
2018年12月28日(金)13時開演
於 和歌の浦アート・キューブ
https://www.facebook.com/events/2147958465524679/
 
ーーーーーーーーーーーー
2019年1月開校
『言語造形と演劇芸術のための学校』
https://kotobanoie.net/school/

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2018年11月09日

Mitteの庭 アントロポゾフィー読書会「両親の問診時間」


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和歌山北部、岩出市内でのアントロポゾフィー講義(毎月第一水曜日・午前)のお知らせです。
 
ひとりの「大人」として、まつすぐ立つてゐること。
 
これは、楽なことではありませんね。
 
立ち続けるには、何を拠りどころにしたらいいのだらう。
 
そこを考へていく。
 
考へて、今日から、そのことを確かめるべく、家庭で、職場で試していく。
 
試しては失敗して、失敗しては試して、気づきを深めていく。
 
この学びは、そんなことの連続です。
 

初めての方でも、どうぞお気軽にご参加ください。
 
新しく自分のこころを組み立て、足場を固めていくべく、ともに、アントロポゾフィーの学びを始めていきませんか。

 

 
日時:次回 2018年12月5日(水)
   10:00〜12:00すぎ
 
テーマ:「理想主義 自己教育の問いとして」
 
場所:和歌山県岩出市根来 (個人宅のため申し込まれた方に直接お知らせいたします)
 
参加費は、ご連絡を下さった方にお知らせしています。
 
講師:諏訪耕志
 
お申し込みは、mitteno20@gmail.com
または、Facebookメッセージまで。
 
 
以下は、メンバーの方が綴つて下さつた文章です。
ご紹介します。

ーーーーーーーーーー
 
11月の読書会、「両親の問診時間」が終わりました。
 
前回に引き続き、 
テーマは「愛する力に向けての教育」
 
読書会の前にいつも参加者同士、
この1ヶ月のシェアリングをしています。
 
その話の中では、いつも参加者それぞれが「私」というものと
どのように向き合っているか、感じざるを得ません。
 
読書会では、育ちゆく子どもたちにむけて
その成長に応じた 愛する力の育みとは何かを学びました。
 
幼少期、学童期、青年期において、
人間が「愛する力」をどのように獲得していくことができるのか。
 
このような観点で、子どもの成長を見ることは
あまりないような気がします。
 
私たち大人自身も
愛する力を強めていくために、どうしたら良いのか。
 
エゴイスティックな愛から
精神的な愛への道へ
 
それを知ることは、私が私になる道です。
 
愛する力を育むということを考えるには、
 
なぜ子どもたちが生まれてくるのか。
なぜ私たちは生まれてくるのか。
 
このような問いにぶつかることを避けては通れないのだと改めて感じました。
 
私とは何者か、私がどのように「立つ」かそしてこの人生を「歩んでいく」か。
少し立ち止まり、静かな心で自分自身と向き直るとき。
 
それがこの読書会が大切にしていることです。
 
Remember me!
 
次回のテーマは「理想主義 自己教育の問いとして」 です。
 

 

ーーーーーーーーーーーー 
大阪・名張 言語造形公演『山月記』
11月30日(金)・12月1日(土)
https://kotobanoie.net/play/
 
ーーーーーーーーーーーー
ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018
2018年12月25日(火)17時開演
於 大阪市立阿倍野区民センター小ホール
https://www.facebook.com/events/894100854122598/
 
ーーーーーーーーーーーー
2019年1月開校!
『言語造形と演劇芸術のための学校』
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2018年11月06日

臆病な自尊心 〜大阪・三重 『山月記』公演のお知らせ〜


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『山月記(中島敦作)』を、11月30日(金)に大阪、12月1日(土)に三重の桔梗が丘で演じます。
 
詩人になれずに虎になつてしまつた男の物語です。
 
虎といふ一匹の獣になつてしまつた理由を彼は自分自身で考へたあげく、それは自分自身の「臆病な自尊心のせいである」と告白してゐます。
 
臆病な自尊心。
 
それは、もしかしたら、多くの男性のなかにあるものかもしれない、さう感じてゐます。
 
「俺は俺だ」といふ思ひ。
 
そしてそれとは裏腹の自信のなさ、自己不信。
 
この両方が、多くの男性のなかで複雑に入り混じつてゐる、そんな風に感じるのですが、いかがでせうか。
 
むしろ、すべての男性のなかにこのふたつの要素(ルーシファーとアーリマン)の混淆があります。
 
ある 男性A は、この両極を行つたり来たりして、その振幅の激しさに自分自身、翻弄されてゐる。
 
ある 男性B は、この両極を両極として捉えつつ、仕事を続けることで、どちらの極にも振り切れない、中庸を見いださうとしてゐる。
 
わたし自身、このAとBの間の無数のバリエーションを生きてゐるやうに思ひます。
 
この物語、臆病な自尊心を多かれ少なかれ持つ、多くの男性の方々に(もちろん、女性の方にも)聴いていただきたい作品です。
 
 
ーーーーーー
 
 
 
「この気持は誰にも分からない。誰にも分からない。」
 
夢や大志を抱く青年が、ひとりの男となる。
 
その長いプロセスには、己れのなかに潜む魔と対峙せずにはおれません。
 
狂気とは、理性を忘れた人が陥るのではありません。
 
理性しか信じられなくなってしまった人に襲いかかってくるものです。
 
男は、一歩間違えば、きっと、化け物になります。
 
これは、詩人になれず、虎になってしまった男の物語りです。

 
ーーーーーー 
 
大阪の阿倍野と、三重の名張にて、中島敦の『山月記』を諏訪耕志と諏訪千晴の言語造形、小西収さんのクラリネット演奏にてお聴きいただきます。
 
夏の『名人伝』に続き、中島敦第二弾です。
 
巨大な才能を包含しつつ、弱冠三十三歳で夭折してしまつた中島敦による、珠玉の小作品。
 
そのことばの芸術が惹き起こす感情のドラマを、どうぞお楽しみください。 
 

●出演:
 
言語造形 
諏訪耕志 https://kotobanoie.net/profile/#suwakoji
諏訪千晴 https://kotobanoie.net/profile/#suwachiharu

クラリネット演奏 
小西収 http://kotobanoie.seesaa.net/article/462402552.html
 
 
 
●大阪公演
 
日時: 平成30年11月30日(金)
17時30分開場 18時開演 20時終演予定
 
場所: 大阪市阿倍野区民センター 集会室1
https://abeno-cc.net/facilities/access_map
 
 
 
●三重公演
 
日時: 平成30年12月1日(土)
15時開場 15時半開演 17時半終演予定
 
場所: 桔梗が丘市民センター 会議室202
https://map.goo.ne.jp/place/24003181284/map/
 
 
 
参加費: ご予約 3000円 当日 3500円
 
 
お問い合わせ・お申し込み(事前お振込制):
以下のページから「ことばの家 諏訪」へご一報の上、ゆうちょ銀行へのお振り込みをお願いいたします。
https://kotobanoie.net/access/
 
◎ゆうちょ銀行  
 記号 10260 番号 28889041 
 諏訪 千晴(スワ チハル)
 
  
 
 

ーーーーーーーーーーーー
ことばの家 クリスマス公演・キリスト生誕劇2018
2018年12月25日(火)17時開演
於 大阪市立阿倍野区民センター小ホール
https://www.facebook.com/events/894100854122598/
 
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2019年1月開校!
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2018年11月04日

岡山の美崎町での萬葉サロン


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岡山の美崎町の穴打里老人憩いの家にて、萬葉サロンの時間。
 
はじめは、講義形式かと思ひきや、講師のわたしが円の真ん中に跳び込んでからだを動かしながら、萬葉集の和歌を声に出していくうちに、緊張してゐた皆さんも、だんだんと、緩んできましたヨ。
 
70〜90代の方々、最後は、大きく腕を拡げ、大きな声を響かせ、日本のことばの響きを存分に楽しまれてゐました。
 
年齢を重ねられた方々のことば少なげな、しかし味わひ深い、その人となりが、わたしにはとても印象的な出会いの時でした。
 
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ーーーーーーーーーーーー 
大阪・名張 言語造形公演『山月記』
11月30日(金)・12月1日(土)
https://kotobanoie.net/play/
 
ーーーーーーーーーーーー
2019年1月開校!
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2018年10月26日

言語造形公演「山月記」〜音楽・小西収さん〜


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写真撮影 西本雅一さん

 
このたびの言語造形公演『山月記』では、言語造形と共に、クラリネットが奏でられます。
 
小西 収 (小西収)さんによる演奏です。

小西さんは、指揮者としての研鑽をずつと積んでこられてをられます。
 
実際の演奏の現場に居合わせるとき、彼の音楽的造詣の深さとその表現に於ける愛と情熱は、肝を抜かす程の凄さでありました。
(以前の彼についての拙記事 http://kotobanoie.seesaa.net/article/461817167.html
 
その小西さんからの、今回の舞台へ向けてのことばをご紹介させてください。
 
 
ーーーーー
 
このたびの『山月記』に添える音楽は、現代日本の偉大な作曲家・松村禎三(1929─2007)の3つの作品「ピアノ協奏曲第1番」「交響曲第1番」「管弦楽のための前奏曲」から引いてきた旋律や動機を、クラリネットで独奏するという試みです。
 
それらの作風は「…アジア的な発想をもった、生命の根源に直結したエネルギーのある曲を書きたい…」という作曲家自身の言葉通りのものです。
 
諏訪耕志さんから今回のお話(ご依頼)を頂き、『山月記』冒頭しばらくの中島敦の文体を想起/一読するやいなや、私の脳内に、上述3作を含むいくつかの松村の音楽の断片が響き渡ってきました。
 
そのときの精神の高揚のままに、それでいて音楽自身を押し出すのでなく背景としての“引き”の構図を担う任も忘れずに、諏訪耕志言語造形の伴奏という大役に力を尽くしたいと思います。
 
 
 
小西収(こにししゅう)プロフィール
 
1965年 箕面市に生まれ育つ。
帝塚山高校数学科非常勤講師。
高校時代から独学で指揮を学ぶ。
女満別指揮法セミナー(夏期合宿)に2001〜03年の3回にわたり参加し、小林研一郎、高石治、松尾葉子、松岡究、三河正典の各氏に師事。
2009年までに、大阪市立大学交響楽団、ときの交響吹奏楽団、帝塚山学園吹奏楽部、アンサンブルフロイントの指揮者を歴任、2007年には橿原交響楽団に客演。現在は、私設楽団「トリカードムジーカ(音楽の編み物)」主宰、箕面高校OB吹奏楽団指揮者兼クラリネット奏者。
敬愛する往年の名指揮者ブルーノ・ワルターのモットー「微笑みを忘れず」を胸に活動を続ける。
帝塚山高校校内行事やAPA(アマチュア音楽家協会)の例会でクラリネット演奏のソロ活動も行う。
 
 
 
ーーーーーー 
 

 
大阪の阿倍野と、三重の名張にて、中島敦の『山月記』を諏訪耕志と諏訪千晴の言語造形、小西収さんのクラリネット演奏にてお聴きいただきます。
 
夏の『名人伝』に続き、中島敦第二弾です。
 
巨大な才能を包含しつつ、弱冠三十三歳で夭折してしまつた中島敦による、珠玉の小作品。
 
そのことばの芸術が惹き起こす感情のドラマを、どうぞお楽しみください。 
 

●出演: 言語造形 諏訪耕志 諏訪千晴
    クラリネット演奏 小西収 
 
 
●大阪公演
 
日時: 平成30年11月30日(金)
17時30分開場 18時開演 20時終演予定
 
場所: 大阪市阿倍野区民センター 集会室1
https://abeno-cc.net/facilities/access_map
 
 
●三重公演
 
日時: 平成30年12月1日(土)
15時開場 15時半開演 17時半終演予定
 
場所: 桔梗が丘市民センター 会議室202
https://map.goo.ne.jp/place/24003181284/map/
 
 
 
参加費: ご予約 3000円 当日 3500円
 
 
お問い合わせ・お申し込み(事前お振込制):
以下のページから「ことばの家 諏訪」へご一報の上、ゆうちょ銀行へのお振り込みをお願いいたします。
https://kotobanoie.net/access/
 
◎ゆうちょ銀行  
 記号 10260 番号 28889041 
 諏訪 千晴(スワ チハル)
 
 

 
 
ーーーーーーーーーーーー
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2018年10月22日

百年長屋 言語造形クラスへのお誘ひ


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大阪は玉造にある百年長屋の言語造形クラス。
http://nagaya100.sblo.jp/article/184720472.html
 
月に一回、第三土曜日の午後二時から五時までの会で、これまで定員一杯だつたのですが、一名分の空きが出ました。
 
月に一回の土曜日の午後、言語造形を通して文学を存分に味はふことのできる空間に身を運んでみませんか。
 
お待ちしてゐます。
 

 
ーーーーーーーーーー
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2018年10月21日

大阪・名張 言語造形公演「山月記」(中島敦作)のお知らせ


山月記.jpg 

 
大阪の阿倍野と、三重の名張にて、中島敦の『山月記』を諏訪耕志と諏訪千晴の言語造形、小西収さんのクラリネット演奏にてお聴きいただきます。
 
夏の『名人伝』に続き、中島敦第二弾です。
 
巨大な才能を包含しつつ、弱冠三十三歳で夭折してしまつた中島敦による、珠玉の小作品。
 
そのことばの芸術が惹き起こす感情のドラマを、どうぞお楽しみください。 
 
 
 
●大阪公演
 
日時: 平成30年11月30日(金)
17時30分開場 18時開演 20時終演予定
 
場所: 大阪市阿倍野区民センター 集会室1
 
 
 
●三重公演
 
日時: 平成30年12月1日(土)
15時開場 15時半開演 17時半終演予定
 
場所: 桔梗が丘市民センター 会議室202
 
 
参加費: ご予約 3000円 当日 3500円
 
 
お問い合わせ・お申し込み(事前お振込制):
以下のページから「ことばの家 諏訪」へご一報の上、ゆうちょ銀行へのお振り込みをお願いいたします。
https://kotobanoie.net/access/
 
◎ゆうちょ銀行  
 記号 10260 番号 28889041 
 諏訪 千晴(スワ チハル)

 
 
写真撮影:西本雅一さん
 
 
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2018年10月14日

2018年和歌山クリスマス・キリスト生誕劇


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今年の12月28日(金)の午後、和歌の浦アートキューブにて、親子えんげき塾 ことばの泉主宰のメンバーが『キリスト生誕劇』を演じます。
 
春から夏、そして秋へと、この演劇も深みを増して来ました。
 
このメンバーの凄いところは、その意欲です。自主性です。
 
習つたことを一生懸命復習して、次の稽古にそれを持ち込みます。
 
稽古のあとは、必ず、レポートを書いてくれます。
 
すべて、自分自身からの意志の力でしてくれてゐます。
 
まさに、学びの共同体です。
 
そんな親たちの姿は、きつと、子どもたちに、強く働きかけているでせう。
 
小学生の子どもたちも、今回は、前座で舞台に立ち、『古事記』の「天地の初発」を朗唱します。
 
冬至を過ぎる頃、紀の国・和歌山の皆さんと、聖なる時を共に生きることを、こころから待つてゐます。
 
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メンバーが書き記してくれたものを掲載させてもらひます。
ーーーーーーーー
 
親子えんげき塾、稽古日。
 
生誕劇公演まで、あと2カ月です。
 
今日は頭から終わりまでの通し稽古。
 
衣装も合わせながら、この物語をみな、深く感じました。
 
意識を集中し続けることの難しさとともに、
 
1人ではなく、共につくりあげていく芸術への挑戦をしていることを再確認しました。
 
1人ひとりが、キリストという幼子の誕生を、それぞれ自分の内なるものとして捉えながら、練習しています。
 
この繰り返し、本番までの芸術への意欲的な営みは、ただの母ちゃん達には、なかなか大変なものです。
 
でも、この営みを通して何が生まれるのか、、、想像しているもの以上のギフトが、クリスマスにやってくるような気がします。
 
演劇という芸術が、私たちを導いてくれている。
 
そんな気がするのです。
 

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2018年10月13日

『言語造形と演劇芸術のための学校』開校のお知らせ 


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わたしは、29歳から35歳までの間、高田馬場ルドルフ・シュタイナーハウスに平日毎日通ひ、鈴木一博さんに言語造形を教はりました。
 
それは、鈴木流に仕込まれることではなく、どこまでも、ことばに耳を傾け、ことばの音韻に導かれて身を修していく「道」でした。
 
わたしが師匠にしていただいたことを、わたしも若い志ある誰かにしようと、こころを決めることができました。
 
志ある方、下の趣旨を見て感じるところある方、どうぞ共に歩いていきませう。
 
語るといふ芸術。演じるといふ芸術。詠ふといふ芸術。言語造形を通して取り組むこの舞台芸術は、人そのものを楽器となしてゆく練習・修業の道です。
 
精神からことばの芸術を織りなす技術者集団を作り、各地で舞台をしていくことによつて、ことばによる祭祀空間を産み出していく。
 
さういふ実践的・創造的な舞台人を育成していくための学校です。
 
週四日の稽古で、基本修養年数は五年間。
 
開校日は2019年1月8日(火)です。
 
この学校は、いはゆる卒業証書のやうなものはお渡しできません。実際の舞台に立つていき、お客様からいただくその都度その折りの拍手が、皆さんの唯一の卒業証書です。
 
芸術への高く、遠い志を抱く方、このやうな学校の精神を受け止められる方、共に歩きはじめませう。
 
これは、言語造形を己れの一生の仕事・天職にしていく道です。
 

「ことばの家 諏訪」 諏訪耕志
 
 
 
●就学期間:
2019年1月8日(火)から2023年12月まで(五年間)  
毎週平日4日間/年間45週
春休み(1週間)、ゴールデンウィーク休み(1週間)、夏休み(3週間)、冬休み(2〜3週間)、祝日はお休み
 
 
●時間:午後6時〜午後8時(ことばの家 諏訪 にて)
 
 
●講師:諏訪耕志(ことばの家 諏訪 主宰) 
 
 
●授業料:
入学金3万円(入学決定時に納入)
毎月4万円(休みの有無に関はらず。合宿などの費用は別)
 
 
●授業内容:
言語造形 
テオゾフィー、普遍人間学、「言語造形と演劇芸術」講義録
(出版書籍は各自お求めいただきます) その他
 
 
●申し込み:
履歴書一通・なぜ入学希望するかに関する文書一通を添へて、info@kotobanoie.net あるいは郵便で申し込む。
(〒558-0053 大阪市住吉区帝塚山中2-8-20 ことばの家 諏訪)
後日、ことばの家 諏訪に於ての面接日を、お知らせゐたします。
申し込み期間  2018年10月1日より12月31日まで
 
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2018年10月12日

2018年大阪クリスマス・キリスト生誕劇


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昨年に続き、今年のクリスマスの夜12月25日に、大阪は阿倍野区民センターにて、キリスト生誕劇を催します。
 
この劇は大きく二つの要素からなりたつてゐます。
 
前半は、神の御意志によつて、ひとりの乙女に神の御子が宿り、ご誕生を迎へるまでの、密やかな、しかし、宇宙の最も大きな転換点とも言へる壮大な運命劇であります。
 
後半は、その神の御子が、三人の羊飼ひによつて目撃される劇です。それは、神の子が初めて人に認められる、そのときの人のありやうを描く、人のなりかはりを描く人間劇でもあります。
 
十月に入り、わたしたち「ことばの家 諏訪」も、その準備に熱が入つて来てゐます。

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