今年のゴールデンウィーク、5月3日から始めます宮城県蔵王町における「ひのみやこ シュタイナー教員養成講座」。
そして、2027年春からの学び舎を開くことの先駆けとしまして、小学生のための学び舎「ひのみやこ わらしべ(仮名)」を2025年のこの教員養成講座に重ねて開校いたします。
募集は、一年生、二年生、三年生の3クラスです。
シュタイナー教育に基づいた時間を子どもたちと楽しみながら過ごして行きたいと思います。
まずは、わたくし諏訪が、からだをリズミカルに動かしながら、わらべ歌を歌ったり、ことばあそびをしたりすることから始め、日本の昔話や神話を通して、ことばを聴き、ことばを話し、ことばをもって演じることの魅力を、子どもたちと共にゆっくり、たっぷりと味わってゆくこと。そして、やがては、動物のこと、植物のこと、地球のこと、人の歴史のこと、ことばの使い方(文法)などを芸術的に学んでゆきたいのです。
こころにみずみずしさを注ぎ込むこと。それには、学びのすべてを芸術的に設えてゆくことが必要です。
そして、この、子どもたちとのひとときひとときにおいて、すべてのこと、すべての存在に対する、感謝と愛を想い起こすこと。それこそが、子どもたちと分かち合いたいことなのです。
子どもたちが集まって来てくれましたら、わたくしだけでなく、他の教師による色彩体験や音楽体験、農の営みなども子どもたちとして行き、2027年の春の小学生のための学び舎「ひのみやこ わらしべ(仮名)」開校に向かって行きたいと考えています。
●日程
2025年5月3日(土)小学一年生クラス
4日(日)小学二年生クラス
5日(月・祝)小学三年生クラス
教員養成講座に併せて、以降も行っていきます。
●時間
14時から15時
●場所
宮城県蔵王町
●ご参加費
お子様おひとりにつき3000円
そして、大人の方々との教員養成講座で、わたしはアントロポゾフィーの講義とことばづくり(言語造形)を担当させてもらいます。
約一年半の期間を通して、9回、蔵王町「ひのみやこ」に集まり、朝から夕までの三日間連続の講座を人間学の講義と共に、様々な芸術を体験してゆきます。さらには、毎週一回オンラインで集まり、シュタイナーの『いかにして人が高い世を知るにいたるか』という本に沿って、こころの育みからメディテーション(瞑想)の営みへと取り組み続けます。
この教員養成という営みですが、とかく、「シュタイナーはこう言っているのだから、教育実践においても、これこれこうでなければならない」というような規則のようなものが、シュタイナー教育にはつきまとっている印象を醸す恐れがあるのかもしれない、とよく危惧します。
しかし、徹頭徹尾、そうではないのですね。
実際に目の前にいるひとりひとりの子どもと丁寧に付き合い続けること、そして、大人同士においても、仲間ひとりひとりと丁寧に付き合い続け、誰よりも、そのひとりの人を知ること、そこにこそ、この時代におけるシュタイナー教育、アントロポゾフィームーブメントの必要性があります。
教員養成の眼目は、人を知るということ、そして自分自身を知るということ、そこから自分自身を生き、他者とハーモニーを奏でながら社会を創ってゆくということなのです。
何をするか、何を教えるか、何を仕事にするかという様々な具体的なことは、「人というもの」を知ることから、ゆっくりと、その人その人に啓けて来ます。
だからこそ、教員養成とは、極端なものの言い方に聴こえてしまうかもしれませんが、そこで学ぶ者が「自分に何ができるか」と問うことではなく、「子どもというものは、どのようにして成長して行くことができるのか」「人というものは、どのような存在なのか」「世(宇宙)というものは、どのようななりたちをしているのか」という、本当に大切なことを学び、知るために営まれているのです。
何が大切なことで、何が本当のことかを、知ること。アントロポゾフィーから、それを学び続けること。そして、様々な芸術体験を通して、自分自身の感覚、自分自身の存在そのものを芸術的に養ってゆくこと。
それは、これまでの自分自身の人生経験だけを下地にした、ある意味、自分勝手な価値観から仕事をするのではないのです。
そうではなく、「人というもの」についてのその認識と新しい芸術感覚の啓けこそを基にして、人は、自分自身を知るという学びに勤しみながら、ゆっくりと、少しずつ、少しずつ、自分にできることから、自分のいる場所で始めて行けばいいのです。
ですので、学び合い、共に生きる、仲間の存在が大切です。
それは、この人間観、世界観、宇宙観を共に育み合いながら、それぞれにできることを励まし合い、促がし合い、相談し合いながら、少しずつ、共なる精神の仕事を進めていくことのできる仲間の存在です。
大人同士の援け、そしてさらには、天からの援けを求め、実際に得ることからこそ、わたしたち大人ひとりひとりが、自分の足りないところがあっても、努力して、ゆっくりと少しずつ力をつけて行くことができますし、何よりも安心して働き、生きて行くことができる。
そのような大人のための学び舎と語らいの場。そういう場を創ることが、この教員養成講座の一番のテーマなのです。
大人が安心して生きていますと、きっと、子どもたちも安心して毎日を生きていくことができます。
人というものを、からだにおいて、こころにおいて、精神において、靈(ひ)において、芸術的に知るということ。
小学生のクラス、そして、大人自身の学び舎、それは本当に新しい意識で始める新しい営みです。
●2月26日(水)20:30~22:00 プレ講座『講義「世は美しい」 & 声のワークショップ・ことばづくり(言語造形)』
(講師:諏訪耕志 /ひのみやこ コースリーダー)
●3月5日(水)20:30~ オンライン説明会
参加ご希望の方は<こちらのフォーム>より
お申し込みください。 (定員5名)
https://docs.google.com/.../1FAIpQLSdPBJ6CPd3RuR.../viewform