
昨晩は満月で、第二回目の「満月の夜の集い」を我が家で敢行。
妻とふたりの娘と一緒に、満々と光り輝くお月様に祈りと感謝を捧げる。
そして萬葉集の和歌を声に出して唱えると、
「やまとうた」とは何と霊妙な作用をもつものかと念う。
ことばの絶妙な選択から生まれる響きの連なりの美しさと、
余韻においてビンビン感じられるほどの精神の光。
その間(ま)において、人と神との繋がりを乞い求める願いの強さが立ち現われてくる。
そして、この毎月の集いを家族で共有できていることが本当に嬉しい。
5歳の娘も萬葉集の歌を聴いていて「こころに響くの」と嬉しそうに言う。
そして、わたしにとって、昨日はたくさんの出会いと再会に満ちた日だった。
まずは、滋賀県守山、「うの家」での言語造形のワークショップ。
初めての方ばかり9人が参加されて、本当に笑いと気づきに満ち満ちた時間になった。
ひとりひとりの人が自分の息遣いを解き放ちながらことばを声に出していくうちに、
どんどん、その人ならではの新しい魅力が立ち現われてきて、
何度やっていても、この言語造形という作業はおもしろい!そう強く思える。
ことばの響きから感じられる、それは、まぎれもなく、
その人が生まれながらにして持っているその人ならではの、
その人自身も気づいていなかったようなその人の魅力だ。
声を聴かせてもらうわたしは、
声を通して、参加されるひとりひとりの人に出会う。
この隠しようもない、その人そのものに出会える喜びは、掛け値なしの喜び。
飾らない、その人その人の原質の輝きなんだなあ。
今回のワークショップを企画・実行して下さった小川さんにこころから感謝します。
ありがとうございました。
その他、昨日は、
何年かぶりに、昔の生徒さんが「ことばの家」を訪ねて来てくれて、当時感じていた互いのわだかまりを解きほぐすような対話ができた。
また、遠くに住んでいる友人が電話をかけて来てくれて、来年に向けての新しいプロジェクトを共にやっていこうという、人と人との信頼関係をまた信じさせてくれるような話しができた。
また、何年も言語造形に関心を持てなかった人が急に関心を寄せて下さって、おまけにその人のパートナーまでが言語造形の稽古に加わりたいとメールを下さった。
多くの豊かさが顕在化した、昨日の満月の晩だった。