[こころのこよみ(魂の暦)]の記事一覧
- 2024/03/16 こころのこよみ(第50週)
- 2024/03/09 こころのこよみ(第49週)
- 2024/03/02 こころのこよみ(第48週)
- 2024/02/24 こころのこよみ(第47週)
- 2024/02/18 こころのこよみ(第46週)
- 2024/02/11 こころのこよみ(第45週)
- 2024/02/03 こころのこよみ(第44週)
- 2024/01/27 こころのこよみ(第43週)
- 2024/01/22 3/31からの毎週日曜夜『シュタイナー こころのこよみクラス』(オンライン)へのご案内
- 2024/01/19 こころのこよみ(第42週)
- 2024/01/13 こころのこよみ(第41週)
- 2024/01/06 こころのこよみ(第40週)
- 2023/12/30 こころのこよみ(第39週)
- 2023/12/23 こころのこよみ(第38週) 聖き夜の調べ
- 2023/12/13 こころのこよみ(第37週)
- 2023/12/11 こころのこよみ(第36週)
- 2023/12/04 こころのこよみ(第35週)
- 2023/11/26 こころのこよみ(第34週)
- 2023/11/18 こころのこよみ(第33週)
- 2023/11/12 こころのこよみ(第32週)
2024年03月16日
こころのこよみ(第50週)
人の<わたし>に語りかける。
力強く立ち上がりつつ、
そしてものものしい力を解き放ちつつ、
世のありありとした繰りなす喜びが語りかける。
「あなたの内にわたしのいのちを担ひなさい。
魔法の縛りを解いて。
ならばわたしはまことの目当てに行きつく」
Es spricht zum Menschen-Ich,
Sich machtvoll offenbarend
Und seines Wesens Kraefte loesend,
Des Weltendaseins Werdelust:
In dich mein Leben tragend
Aus seinem Zauberbanne
Erreiche ich mein wahres Ziel.
2024年03月09日
こころのこよみ(第49週)
「わたしは感じる、世のありありとした力を」
さう語る、考への明らかさが。
考へつつ、みづからの靈(ひ)が育ちゆく、
暗い世の夜の内に。
そして世の昼に近づきゆく、
内なる希みの光を放ちつつ。
Ich fühle Kraft des Weltenseins:
So spricht Gedankenklarheit,
Gedenkend eignen Geistes Wachsen
In finstern Weltennächten,
Und neigt dem nahen Weltentage
Des Innern Hoffnungsstrahlen.
2024年03月02日
こころのこよみ(第48週)
平櫛田中『養老』
光、世の高みより
こころに力満ちつつ流れくる。
現はれよ、こころの謎を解きながら、
世の考へるの確かさよ。
その光り輝く力を集め、
人の胸に愛を呼び覚ますべく。
Im Lichte das aus Weltenhöhen
Der Seele machtvoll fliessen will
Erscheine, lösend Seelenrätsel
Des Weltendenkens Sicherheit
Versammelnd seiner Strahlen Macht
Im Menschenherzen Liebe weckend.
2024年02月24日
こころのこよみ(第47週)
世のふところから立ち上がつてくるだらう、
感官への輝きを甦らせる繰りなす喜びが。
それは見いだす。わたしの考へる力が、
神の力を通して備へられ、
力強くわたしの内に生きることを。
Es will erstehen aus dem Weltenschosse,
Den Sinnenschein erquickend Werdelust,
Sie finde meines Denkens Kraft
Gerüstet durch die Gotteskräfte
Die kräftig mir im Innern leben.
2024年02月18日
こころのこよみ(第46週)
世、それはいまにもぼやかさうとする、
こころのひとり生みの力を。
さあ、来たれ、汝よ、想ひ起こせ、
靈(ひ)の深みから輝きつつ。
そして強めよ、観ることを。
欲する力を通して、
己れを保つことができるやうに。
Die Welt, sie drohet zu betäuben
Der Seele eingeborne Kraft;
Nun trete du, Erinnerung,
Aus Geistestiefen leuchtend auf
Und stärke mir das Schauen,
Das nur durch Willenskräfte
Sich selbst erhalten kann.
2024年02月11日
こころのこよみ(第45週)
東山魁夷 「碧湖」
考への力が強まる、
靈(ひ)の生まれとの結びつきのうちに。
それは感官へのおぼろげなそそりを
まつたき明らかさへと晴れ渡らせる。
こころの満ち足りが、
世のくりなしとひとつになれば、
きつと感官への啓けは、
考へる光を受けとめる。
Es festigt sich Gedankenmacht
Im Bunde mit der Geistgeburt,
Sie hellt der Sinne dumpfe Reize
Zur vollen Klarheit auf.
Wenn Seelenfülle
Sich mit dem Weltenwerden einen will,
Muß Sinnesoffenbarung
Des Denkens Licht empfangen.
2024年02月03日
こころのこよみ(第44週)
東山魁夷「冬華」
新しい感官へのそそりを捉へつつ、
こころに明らかさが満ちる。
満を持して靈(ひ)が生まれたことを念ふ。
世の繰りなしが絡み合ひながら芽生える、
わたしの考へつつ創りなす意欲とともに。
Ergreifend neue Sinnesreize
Erfüllet Seelenklarheit,
Eingedenk vollzogner Geistgeburt,
Verwirrend sprossend Weltenwerden
Mit meines Denkens Schöpferwillen.
2024年01月27日
こころのこよみ(第43週)
冬の深みにおいて、
靈(ひ)のまことのありやうが暖まる。
それは世の現はれに、
胸の力を通してありありとした力を与へる。
「世の冷たさに力強く立ち向かふのは、
人の内なるこころの炎」
In winterlichen Tiefen
Erwarmt des Geistes wahres Sein,
Es gibt dem Weltenschine
Durch Herzenskräfte Daseinsmächte;
Der Weltenkälte trotzt erstarkend
Das Seelenfeuer im Menscheninnern.
2024年01月22日
3/31からの毎週日曜夜『シュタイナー こころのこよみクラス』(オンライン)へのご案内
京都大原の春の景色
シュタイナーの学び(アントロポゾフィー)には様々な入り口があります。
四季の巡りという時の流れ。
その中で、移ろいゆく人のこころ。
そのふたつを意識的に重ね合わせて行くことが、メディテーションへの道となってゆきます。
毎週の「こよみ」を通して、こころを整え、こころを深め、こころを暖ためてゆく、そんな学びの入り口です。
オンライン上ですが、毎週、日曜日の夜に集うことで、わたしたちはシュタイナーが残した毎週の「こよみ」のことばを芸術的に味わい、月曜日から始まる七日間をより精神的に備えたいと思います。
また、人と人との毎回の出会い、邂逅を大切にしたいのです。
ですので、「こころのこよみ」を軸に、毎回、参加したひとりひとりの方のこころからのことばを聴き合うことにも重きを置きます。
繰り返しになりますが、シュタイナーの学び(アントロポゾフィー)には様々な入り口があります。
この入り口は、人と人とが共にこころの調べを聴き合う、そんな共なる「こころのこよみ」を辿ってゆく道の始まりに、きっとなるでしょう。
一年間の予定です。
ご一緒に歩んで参りませんか。
お申し込み、こころよりお待ちしております。
アントロポゾフィーハウス ことばの家 諏訪耕志
※この『こころのこよみ』のドイツ語の題は『Seelenkalender』です。
ドイツ語の「Seele」をわたしは、「魂」ではなく、「こころ」と訳しています。
それは、「魂」ということばが、古来、ひとりひとりの人の靈(ひ)・精神をいうことばであったからです。
シュタイナーが「Seele」ということばで言っているのは、その靈・精神(Geist)から凝(こご)ったところ、すなわち「こころ」のことだからです。
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『シュタイナー こころのこよみクラス』(オンライン)
●日時
毎週日曜日午後8時〜おおよそ9時
3月31日(日)を第一回目にして『こころのこよみ 第一週 甦りの祭りの調べ』から始めて参ります。
●テキスト
シュタイナー「こころのこよみ」(諏訪耕志訳)
拙ブログに掲載しているものをご紹介します。
●参加費
毎月(平均4回のクラス) 5000円
体験参加 2000円
※3月31日のご参加費は、4月からのお月謝に含まれます。
●お問い合わせ・お申し込み
アントロポゾフィーハウス ことばの家
https://kotobanoie.net/access/
●お振込み
三菱UFJ銀行 北畠支店 普通 0662296 諏訪 耕志
参加費をお振り込みいただいた方に、zoomのIDとパスワードをお伝えします。
●講師
諏訪耕志プロフィール
1964年大阪市出身・在住。
1994年よりルドルフ・シュタイナーハウスにて言語造形家鈴木一博氏に師事。
アントロポゾフィーと言語造形という語りの芸術に携わり「ことばの家」を主宰。
日本の古典文学を現代に甦らせることで国を愛する若者たちが増えゆくことを念願している。
現在、舞台公演、朗読・語りの会、講座、オンラインクラスなどを通して活動中。
2024年01月19日
こころのこよみ(第42週)
この冬の闇に
みづからの力の啓けがある。
こころからの強い求めがある。
暗闇にその力をもたらし、
そして御声を聴きつつあらかじめ感じる、
胸の熱を通して、感官が啓くことを。
Es ist in diesem Winterdunkel
Die Offenbarung eigner Kraft
Der Seele starker Trieb,
In Finsternisse sie zu lenken
Und ahnend vorzufühlen
Durch Herzenswärme Sinnesoffenbarung.
2024年01月13日
こころのこよみ(第41週)
こころから生み出す力、
それは胸の基からほとばしりでる。
人の生きる中で、神々の力を、
ふさはしい働きへと燃え上がらせるべく、
おのれみづからを形づくるべく、
人の愛において、人の仕事において。
Der Seele Schaffensmacht
Sie strebet aus dem Herzensgrunde
Im Menshenleben Götterkräfte
Zu rechtem Wirken zu entflammen,
Sich selber zu gestalten
In Menschenliebe und im Menschenwerke.
2024年01月06日
こころのこよみ(第40週)
そしてわたしはある、靈(ひ)の深みに。
焼き尽くす、我がこころの基において、
胸の愛の世から、
己れであることの虚しい想ひ込みを、
世のことばの火の力によつて。
Und bin ich in den Geistestiefen,
Erfüllt in meinen Seelengründen
Aus Herzens Liebewelten
Der Eigenheiten leerer Wahn
Sich mit des Weltenwortes Feuerkraft.
2023年12月30日
こころのこよみ(第39週)
靈(ひ)の啓けに身を捧げ、
わたしは世といふものの光を得る。
考への力、それは育ち、
澄みつつ、わたしにわたしみづからを委ねる。
そしてわたしに呼び覚ます、
考へる人の力から、己れであることの情を。
An Geistesoffenbarung hingegeben
Gewinne ich des Weltenwesens Licht.
Gedankenkraft, sie wächst
Sich klärend mir mich selbst zu geben,
Und weckend löst sich mir
Aus Denkermacht das Selbstgefühl.
2023年12月23日
こころのこよみ(第38週) 聖き夜の調べ
ラファエロ「大公の聖母」
わたしは感じる、
まるでこころの奥で靈(ひ)の子が魔法から解かれたやうだ。
その子は胸の晴れやかさの中で、
聖き、世のことばを証す、
希みに満ちた天(あめ)なる実りとして。
それが喜びの声を上げて世の彼方へと拡がりゆく、
わたしのわたしたるところ、神の基から。
Weihe-Nacht-Stimmung
Ich fuehle wie entzaubert
Das Geisteskind im Seelenschoss,
Es hat in Herzenshelligkeit
Gezeugt das heil'ge Weltenwort
Der Hoffnung Himmelsfrucht,
Die jubelnd wächst in Weltenfernen
Aus meines Wesens Gottesgrund.
2023年12月13日
こころのこよみ(第37週)
靈(ひ)の光を世の冬の夜に荷ひゆくべく、
恵みに満ちた我が胸が追ひ求める。
輝くこころのあまたの萌しが、
世の基に根をおろすことを。
そして神のことばが、感官を覆ふ闇の中で、
ありとあらゆるものを輝かせ、貫き響くことを。
Zu tragen Geisteslicht in Weltenwinternacht
Erstrebet selig meines Herzens Trieb
Dass leuchtend Seelenkeime
In Weltengruenden wurzeln
Und Gotteswort im Sinnesdunkel
Verklaerend alles Sein durchtoent.
2023年12月11日
こころのこよみ(第36週)
レオナルド・ダヴィンチ『サルヴァトール・ムンディ』
わたしといふものの深みにおいて、
いま、目覚めよ、と
ひめやかに世のことばが語る。
「満たせ、汝の仕事の目当てを
我が靈(ひ)の光をもつて、
汝を捧げるべく、我を通して」
In meines Wesen Tiefen spricht
Zur Offenbarung draengend
Geheimnisvoll das Weltenwort ;
Erfuelle deiner Arbeit Ziele
Mit meinem Geisteslichte
Zu opfern dich durch mich
※ここで、「Offenbarung」といふドイツ語を、「顕れること」「啓かれること」「はつとすること」、そのやうな意味合ひから、あへて「目覚めること」といふ意として訳してゐる。
2023年12月04日
こころのこよみ(第35週)
<ある>とは何かをわたしは知りえるのか、
それを再び見いだしえるのか、
こころが活き活きと働くならば。
わたしは感じる、わたしに力が与へられてゐるのを。
それは、己れみづからが世そのものを、
手足となつて慎ましく生き抜いていく力だ。
Kann ich das Sein erkennen,
Daß es sich wiederfindet
Im Seelenschaffensdrange ?
Ich fühle, daß mir Macht verlieh'n,
Das eigne Selbst dem Weltenselbst
Als Glied bescheiden einzuleben.
2023年11月26日
こころのこよみ(第34週)
ルオー「聖顔」
密やかに古くから保たれてきたものを
新しく生まれてくる己れのありやうと共に
内に活き活きと感じる。
それは目覚めた世の数々の力を
わたしの人生の外なる仕事に注ぎ込み
そしてだんだんとわたしを、ありありと刻み込んでゆくだらう。
Geheimnisvoll das Alt-Bewahrte
Mit neu erstandnem Eigensein
Im Innern sich belebend fühlen:
Es soll erweckend Weltenkräfte
In meines Lebens Außenwerk ergießen
Und werdend mich ins Dasein prägen.
2023年11月18日
こころのこよみ(第33週)
わたしはいま、世をかう感じる。
それは、わたしのこころがともに生きることなしには、
そこにはただ凍りついた虚しいいのちのみ、
そして、力が啓かれることもない。
人のこころにおいて、世は新しく創りなす。
世そのものにおいては、死を見いだすのみ。
So fühl ich erst die Welt,
Die außer meiner Seele Miterleben
An sich nur frostig leeres Leben
Und ohne Macht sich offenbarend,
In Seelen sich von neuem schaffend,
In sich den Tod nur finden könnte.
2023年11月12日
こころのこよみ(第32週)
林武「花」
わたしは感じる、稔りゆく己れの力を。
その力は強められたわたしを世に委ねる。
わたしのわたしたるところを力強く感じる、
明るみへと向かふべく、
生きることの仕合はせが織りなされる内に。
Ich fühle fruchtend eigne Kraft
Sich stärkend mich der Welt verleihn;
Mein Eigenwesen fühl ich kraftend
Zur Klarheit sich zu wenden
Im Lebensschicksalsweben.