2026年01月02日

日本語でものを考えるということ



608539270_25489497917370247_8207078748588059053_n.jpg



大晦日から明日までのお正月三ヶ日、わたしには仕事がまったくなく、ほんとに身の周りもこころの内も静かであります。ここ京都は思ったより暖かい気候で、北風も吹かず、穏やかな空気に包まれ、時間が止まったような。ただ静かにものを考えるためにいい日本語に触れたくて、芭蕉の紀行文や吉田健一、竹西寛子のエッセーのページを繰って過ごしています。いい日本語に触れると、自分は日本語でものを考えているという、いわば当たり前のことにあらためて気づかされ、そのものの考え方の穏やかさに我ながら安心します。これは言語のもつ靈(ひ)の性質の恩恵で、日本語は強く我を主張せず、世とわたしはつまるところひとつであるという、ある種の無意識の感覚に近いものが下地になっていて、その安心感にわたしたち日本語を用いる者は知らず知らず預かっているのですね。白黒をはっきり決めず、ことばの多義性の中でまことを汲み取る。ものごとをぼやかしたままにするのではなく、ふたつの極に分かれてしまった何かの真ん中に立つ、そんなこころの技量を育むことを促すのが、日本語です。その、あまり他にはない特質を知りゆくことで、日本人ならではのものの考え方をもって生きてゆく。そのような民の靈(ひ)のあり方をしっかりと踏まえて生きてゆきたいな。そこからこそ、地球大、宇宙大の広やかさで愛のことを思えるのじゃなかろうか。そう、このクリスマスの日々に考えています。ふふ。


posted by koji at 23:25 | 京都 ☀ | Comment(0) | 断想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
『小学生は情を育てる』 シュタイナー教育 (01/09)
本日1.8.(木)からの「いかにして人が高い世を知るにいたるか」オンラインクラス (01/08)
ご感想『京都公演 宮沢賢治の世界』 (01/05)
日本語でものを考えるということ (01/02)
シュタイナーの内的レッスン論『はじめにことばありき』  (01/02)
2026.1.8.(木)からの「いかにして人が高い世を知るにいたるか」オンラインクラス (01/02)
おお 盲(めし)いしこころよ(『死者の書』より) (12/31)
昔話「笠地蔵」・・年の終はりと始まりのしづかさ・・ことばづくり  (12/31)
シュタイナーの祝祭論 聖き夜 クリスマスと新嘗祭 (12/24)
一千年前の和歌を味わうことができる日本文化 (12/23)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(250)
アントロポゾフィー(190)
断想(583)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(470)
こころのこよみ(魂の暦)(521)
動画(364)
農のいとなみ(1)
うたの學び(92)
神の社を訪ねて(37)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
読書ノート(73)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(41)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
■ 最近のコメント
5/7(水)からのシュタイナー著「いかにして人が高い世を知るにいたるか」毎週水曜日夜オンラインクラスへのご案内 by 諏訪耕志 (04/11)
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0