2025年04月14日

4/20(日)復活祭からの「こころのこよみ」オンラインクラス



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2024年3月31日の復活祭の日(甦りの祭り)から始めました「こころのこよみ」オンラインクラスが、昨日2025年4月13日、第52週目を終えました。毎週毎週、一年間にわたって受講して下さった伊藤振一郎さんがこの「こころのこよみ」クラスに向けてことばをしたためて下さいました。


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1年間本当にありがとうございました。

「一首読み出でては一体の仏像を造る思ひをなし、一句を思ひ続けては秘密の真言を唱ふるに同じ」「力をも入れずしてあめつちを動かし目に見えぬ鬼神をもあはれと思わせ・・・猛き武士の心を慰むるは歌なり」

今から十数年前に古今和歌集の仮名序や西行法師、明恵上人の歌を目にしたとき、「言葉」には果たしてそのような力が本当にあるものか?それはきっと個人の力だけではなく時代が為すものであって、現代においては言葉の力は失われ、古来に読まれたような精神や言葉は生まれないだろうし、言葉の力のほんのわずかな片鱗を感じるのみしかできないのだろうと思ったこと、ときおりそのことを思い出しては忘れてをくり返し、10年以上の月日が流れました。1年間、諏訪さんに「こころのこよみ」をリードして頂いてもう一度そのことを想います。

言葉にはほんとうに・・・、あめつちを動かす力がある・・・と感じられたこと、何を大げさな、と思う人が大多数とは思いますが、実際にその言葉を私達一人ひとりが用いているということの重み、有難さ、謙虚さ、明るさ、その想いで言葉を発することができるならば社会は自分の周りから少しずつ変容していくと思います。

また、日本語のもつ潜在性とシュタイナーを通して語られた叡智が結ばれ、それを言語造形という芸術実践を通し、身体という私の唯一無二の楽器に、私自身が言葉を響かせること。その響きの中で、言葉に私を導いてもらっていること。「はじめに言葉ありき」とはまことなのだと、言葉に何度も立ち上がるように勇気づけられました。

是非多くの方々に、日本語のもつ力、響き、余韻、シュタイナーの「こころのこよみ」の叡智、そして目に見える全ての生命、目に見えない全ての生命へ言葉をとおしてはたらきかけてゆくことの大切さ、尊さを学んでゆくこと。

「こころのこよみ」クラスに多くの方々が集ってゆくことを願います。

一年間本当にどうもありがとうございました。

(伊藤振一郎さん記)



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毎回のこよみについてのわたしからの解説と共に、おひとりおひとり、こよみを声に出し、朗々と響かせることによって、そのことばの意味と共に、響きがもたらす余韻から感じる、本当に妙なるものをわたしたちは実感しながら、外なる一年間の四季の巡りと共に内なるこころの巡りを辿って来たのでした。それは靈(ひ)の領域にこころが少しずつ触れてゆく、週ごとのことばと声がもたらすメディテーションの時間の積み重ねでもありました。


上にご紹介させていただいた伊藤さんのことばにもありますように、シュタイナーを通してこの世に生まれた、それらのこよみのことばは、わたしたちのいろいろと事が起こる日々の暮らしをみずみずしく引き立て、引っ張り、引き上げ、導いてくれる、そんな光と熱の力を持っているのでした。そして、ことばに導かれるようにして、わたしたちは、こころから、毎日の仕事に向かってゆくのでした。


わたしは念うのです。現代、人には、このような「ことば」が要るのではないか。靈(ひ)からこころへの、日本語によるこのような「ことば」が要るのではないか。


新しく受講されようとしておられる方に、何かのきっかけになることをこいねがって、伊藤さんへの感謝と共に、そのことばをご紹介させていただきました。


講師:諏訪耕志



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●日時
毎週日曜日午後8時30分〜おおよそ9時30分
4月20日(日)を第一回目にして『こころのこよみ 第一週 甦りの祭りの調べ』から始めて参ります。


●テキスト
シュタイナー「こころのこよみ」(諏訪耕志訳) 
拙ブログに掲載しているものをご紹介します。


●参加費
毎月(平均4回のクラス)のお月謝 5000円
初回体験参加  1000円


●お問い合わせ・お申し込み
ことばの家
tel 080-4651-3146(諏訪耕志)
e-mail suwa@kotobanoie.net


●お振込み
三菱UFJ銀行 北畠支店 普通 0662296 諏訪 耕志
参加費をお振り込みいただいた方に、zoomのIDとパスワードをお伝えします。






posted by koji at 15:35 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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