2025年04月09日

これから子どもたちと創ってゆきたい国語の時間



484348554_9383504211729541_3869959215358067592_n.jpg



「古今和歌集」の仮名序が紀貫之によって記されています。その中で彼のコメントと共に、在原業平(ありはらのなりひら)の和歌(やまとうた)が取り上げられていて、読んでいるとこころに染み入るように響いて来ます。


♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾


在原業平は、その心あまりて言葉たらず。しぼめる花の、色なくてにほひ残れるがごとし。

月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身一つはもとの身にして

(「古今和歌集」の仮名序より)



♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾


一千何百年前の古き人と密(ひめ)やかにこころを通わせることのできる喜び。


そんな喜びをこそ、子どもたちとも分かちあいたいと願います。そんな国語芸術の時間を創りたいと思うのです


確かに、小学生や中学生では(もしかしたら、高校生や大学生でも)、これらの高くて深い文学の味わいはまだ分かりかねるでしょう。しかし、すべてをすぐに分かる必要はどこにもないのです。


よきもの、本物に触れることが大切なのですから。


そして、何年かのち、何十年かのちに、想い起こし、その味わいがようやく分かること。


生きることの深みを味わえる能力は、人生を根底で支える力でもあります。


そしてその能力は、促成栽培できず、長いときの中で大切なことを学び、そしてそれを忘れ、またそれを想い起こすことの繰り返しの中で、培われてゆくのです。


その忘却と想起のダイナミズムが、人にこの人生を生き抜いてゆく力を与えるのです。







posted by koji at 14:36 | 大阪 | Comment(0) | 断想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
愛するといふことを学ぶ (03/03)
マスクを剥がそう😉 (02/24)
国民文学・家庭の教科書としての百人一首 (02/22)
小西収さんから指揮することについて伺う (02/21)
意志の持続の秘訣 (02/20)
百人一首から新たな絵、音楽、舞踊を・・・ (02/19)
言語 それは宇宙のリズムを奏でてゐる (02/13)
4/4(土)語りと音楽『高瀬舟(森鷗外作)』京都公演のご案内 (02/12)
第12回箕面高校OB吹奏楽団演奏会 (02/12)
白い領域 (02/05)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(254)
アントロポゾフィー(190)
断想(584)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(471)
こころのこよみ(魂の暦)(521)
動画(368)
農のいとなみ(1)
うたの學び(92)
神の社を訪ねて(37)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
読書ノート(73)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(42)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
■ 最近のコメント
5/7(水)からのシュタイナー著「いかにして人が高い世を知るにいたるか」毎週水曜日夜オンラインクラスへのご案内 by 諏訪耕志 (04/11)
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0