2024年12月13日

12/8 オトノ間 小さなおはなし会 笠取



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京都の宇治にある笠取山の中腹にて先日、『オトノ間 小さなおはなし会』をいたしました。


この会を企画した齊藤弥生さんが二十年近く前から通い続けている笠取山の一農家にてのひとときでした。


齊藤さんは、ことばづくり(言語造形)も二十年近く、毎月一回の京田辺でのクラスに通い続けておられ、からだまるごとの動きから息と声を解き放つこの芸術実践がご自身のこころの解放に繋がって、見失いそうなご自身のありようを取り戻すことができたと語ってくださいました。そして、毎回、文学作品を声に出す喜びを毎回毎回味わって来られたからこそ、こんなに長い年月、ひとつのことを続けられたとも語ってくださいました。


彼女が、ことばづくり(言語造形)の発表会をしたいという思いと共に、限界集落となりつつあるこの笠取山の農村に少しでも人と人との新しい出会いの場を産みだし、この山村が保持され、再生を果たしていくことに資していきたいというさらに熱い念いが、この日の芸術の集いを産みだしました。


この日の齊藤さんの読み聞かせ『蜜柑(芥川龍之介作)』は、果たして圧巻の出来でした。https://youtu.be/7PHoeG8ddV4


彼女は普段話しているときは、本当に穏やかで優しい語り口の方なのですが、作品に取り組み始めるやいなや、その文体とひとつになって、その場の雰囲気、空間の色まで変えてしまいます。


人って、本人にも気づかれないような様々な側面を持っているのです。それが、それぞれの作品に応じて、照らし出され、輝きいづるのが、このことばの芸術「ことばづくり」の大きな魅力です。


この日、お集まりくださった皆さんとこの場を提供して下さった古市さんに感謝をいたします。


そして、古くから続いてきた日本の暮らしとこの古くて新しいことばの芸術が結びつき、これから新しい価値を創造していくことをこころから願います。






posted by koji at 11:54 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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