2024年10月10日

青い森自然農園でのことばづくり「ことばのひ」






からだとこころが喜ぶ美味しいお昼ご飯をいただきながら、午前と午後ににわたって、ことばづくり(言語造形)にみんなで取り組みました。


先月に引き続き、『古事記(ふることぶみ)』の本居宣長の読み下し文に挑戦です。


冒頭の「天地(あめつち)の初発(はじめ)の場面における神々の名が次々と語られ、さらには、イザナギノミコトとイザナミノミコトによる「おのごろ嶋」を産みだす場面にかかります。


ことばの音韻と文の流れに沿うからだの動き、身振りによって息づかいが促され、ことばづくりを通して響かせられると、途端に古事記の記述がいきいきとした生き物になり変わるようです。


それは、現代語訳されたものでなく、いにしえのことば、古語のままだからこそ感じられる、ことばの音韻がもたらす音楽性と彫塑性。そこにこそ、我が国の言語がいまも湛えていることばの靈(ひ)、ことばのゲニウス、言霊があります。


目で読むだけでは見いだせない、こういう面白さ、文学の味わい深さ、神話の真実性が、ことばづくり(言語造形)から立ち上がって来ます。


ことばの靈(ひ)に触れられ、包まれ、通われたみんな、また、お風呂上がりのような上気したすがすがしい面持ちで家路についたのでした。


こうした言語芸術が、日本には古典として残されていること・・・。


ことばの感官(言語感覚)を啓くためにも、小学校・中学校から、こうした古典作品を言語造形することを国語教育に取り入れる先生が出てくること。そのことを切に望んでいます。


国の歴史が神話のふところから生まれて来ることの神秘感が子どもたちの内に育ってゆくことをこころから願うのです。


それは、ひとりひとりの個人が自立して生きて行く上で欠かせない、土着性、風土性、連続性、持続性を担保してくれるのが、その国その国の神話ですし、ことばの靈(ひ)の力だからです。


集まって下さった皆さん、どうもありがとうございました!


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posted by koji at 23:25 | 大阪 ☀ | Comment(0) | ことばづくり(言語造形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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