いま、自分の中に、ある問いがあります。しかし、どうしても、その問いに対する答えが見いだせず、苦しくもどかしいこころもちでした。まるで靄がかかっているようで、辿り着きたいところが霞んで見えない、そんな感覚です。しかし、『こころのこよみ 第15週』が丁度、今週に当たっていて、「わたしの<わたし>は己れの囲ひのうちにある」ということばを改めて見つめているうちに、こう気づいたのでした。ああ、これでいいのだ、わたしのわたしたるところ<わたし>は、いま、魔法にかかっているかのように、囲いのうちにいるのだから、これでいいのだ。そして、来たる週に、このこころは、きっとなるべくようになりゆき、答えを見いだすことを阻んでいるこの囲いを乗り越え、待つことを通して熟した答えに訪れられるだろう。そして、こころの安らかさにいたるのでした。年を重ねて、この『こころのこよみ』がますます、我がこころに重なって来、まさに、我がこころのこよみとなって来るのです。
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