一昨日、昨日と、ともに二十一年間、毎月続けていることばづくり(言語造形)のクラスと企業研修を、京田辺、新横浜にてさせていただきました。
どちらも、古くからのお付き合いと新しい方との出会いが交錯するような、まことに、まことに、豊かな時間です。この豊かさが、きっと、場が長く続いている原因でしょうし、この豊かさは、まぎれもなく、かけがえのない人さまからの恵みであり、さらにはもったいないほどの天からの恵みです。
おひとりおひとりのうちに、そのたびごとの新しいこころの解放と靈(ひ)への飛翔が生まれます。
そういった時間が本当に人に必要であることが、ひしひしと感じられるのです。
昨今の社会における合理性と機能性を持ち上げるかのような偏った生き方・行き方によって、人が自覚がないまま、気づかないまま、いかに苦しんでいるか。
こういった芸術を生きる時間が、そのことを逆に知らしめてくれます。
ことばという、天から与えられている素材を芸術的に扱うことで、こんなにも喜びが、輝きが、いのち溢れるものが顕れる!
その体験は、人が人であること、わたしが〈わたし〉であること、つまりは、まことの故郷(ふるさと)を念い起こすことなのですね。
はじめにことばがあったのです。
ことばづくり(言語造形)という芸術は、まことの保養であり、開眼であり、回帰だと、わたしはここ数十年実感させてもらっています。
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