2024年06月02日

メディテーションのことばと言語造形



195230876_4061713427242006_2361119695532972346_n.jpg



メディテーション(瞑想)において内に響かせられることばは、お日様に向かう花弁のように、こころに靈(ひ)を取り入れる入り口になります。


そして、ことばづくり(言語造形)で養われることばの感官(言語感覚)は、メディテーション(瞑想)するときにおいて、とてもたいせつなものです。


ことばに意味だけを求めるのではなく、その響き、リズム、動き、かたち、バイブレーションをありありと見て、聴いて、感覚する。


その機能と器官が、ことばの感官です。


このことばの感官が、日常のことばの世界を離れた、靈(ひ)の力を呼び集めてくれます。ことばづくり(言語造形)はこの感官を養います。


そして、日本人は、和歌や俳諧などことばの芸術を通して、ずつと、この「ことばの感官」を養い続けてきました。


また、この感官は、みずからの動きを感覚する動きの感官(運動感覚)と表裏一体のものですので、からだの動きを養うことでもあります。


しかし、この動きというものが、静かさ、安らかさと共にある。


せわしなく動きまわるのではなく、静かさが動いている。


そういう感官の働きを養います。


日本の神話に、「天(あめ)の安(やす)の川」という川が、出てきますが、あの高天原(靈の世)に流れている川は、弥(ゐや)進む川、流れ流れて流れつづける川でありつつ、その流れは安らかで、しずかなのです。


靈(ひ)とは、常に、一瞬も休むことなく動き続けていますが、しずかさを失わず、光が凄い勢いで流れている。


そのいのちの靈の流れは、人の疲れて病んだこころとからだを癒し、生命力を甦らせるのです。


そんな靈の流れ、天の安の川の水と共に、言語造形をしていきたいと思います。


滞らずに、安らかに、動きの中に入って行く。


それこそが、こころに健やかさをもたらし、また、人体の免疫力を上げる上で、とてもたいせつなものです。


メディテーション(瞑想)、そしてことばづくり(言語造形)。


それは、靈から生まれて来る学びと芸術です。







posted by koji at 09:16 | 大阪 ☁ | Comment(0) | アントロポゾフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
鏡像 (04/18)
4/20(日)復活祭からの「こころのこよみ」オンラインクラス (04/14)
学んだことは忘れていい (04/13)
こころのこよみ(第52週) (04/11)
毎週月曜夜のオンライン読書会『シュタイナー 子どもの教育』へのご案内 (04/09)
祈り (04/09)
これから子どもたちと創ってゆきたい国語の時間 (04/09)
5/7(水)からのシュタイナー著「いかにして人が高い世を知るにいたるか」毎週水曜日夜オンラインクラスへのご案内 (04/03)
桃の節句といのちの甦り (04/03)
シュタイナーの社会三分節論A (03/31)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(243)
アントロポゾフィー(181)
断想(572)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(459)
こころのこよみ(魂の暦)(496)
動画(333)
農のいとなみ(1)
うたの學び(88)
神の社を訪ねて(37)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
読書ノート(71)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(41)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
■ 最近のコメント
5/7(水)からのシュタイナー著「いかにして人が高い世を知るにいたるか」毎週水曜日夜オンラインクラスへのご案内 by 諏訪耕志 (04/11)
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0