種子は力を秘めている。
その力は育つ植物にどう育つべきかを教えますか。
いいえ、教えるかわりに、植物のうちに生きた力として働きます。
わたしたちの理念も教えではありません。
教えるかわりに、わたしたちの営みそのものとなり、いのちを沸かし、いのちを解き放つにいたります。
わたしにしても、そうして理念の数々をものにして来ました。
だからいま、ひとつひとつのことに生きる意味が汲み取れます。
生きる力ばかりか、わたしはものごとを見る力をも得ています。
子どもたちを育てることにも希望があります。
これまでのやうに、ただ仕事ができる、ただ外面で役立つだけではない、内面で釣り合いがとれる、満たされたところを保って生きていける、そんな人へと育って行ってほしいのです。
【アントロポゾフィーの最新記事】
- 理想をことばに鋳直すお祭り ミカエルのお..
- エーテルの世を描いている古事記
- 我がこころのこよみ
- 「分かる」の深まり
- ヨハネの祭り 夏、地を踏みつつ天へと羽ば..
- 夏至考
- 幼な子の夢見る意識を守ること
- メディテーションのことばと言語造形
- 音楽家ツェルターに宛てた手紙から ゲーテ..
- 日本における聖き靈(ひ)の降り給ふ祭り(..
- 教員養成講座 受講生のことば
- アントロポゾフィーを分かち合う場
- アントロポゾフィーという練習の道
- ことばが甦るとき
- 破壊のかまど
- 冬、それは見えないものを考える季節
- 本を通して自由になるといふこと
- クリスマス・新嘗祭への備え 〜いのちの営..
- むすんでひらいて
- ヨハネの祭り 夏、地を踏みつつ天へと羽ば..