本当にたいせつなものは、眼にはみえないんだよ。
『星の王子様』でサン=テグジュペリが書き記したことばで言い表そうとしていることを大の大人たちがまごころから受け止めて、語り合い、学び合うこと。
シュタイナーのアントロポゾフィーの学びの場は、そういう場です。
そこで交わされることばを介して、こころとこころが出会い、触れ合うことができる。また、おのおののこころが靈(ひ)へと昇りゆき、降りゆく道を探ることができる。
人と人とが互いのそばを通り過ぎず、眼差しを交わし合いながら、「本当にたいせつなもの」を学ぶために集う場。
そのような場を、ひとつ、またひとつと育ててゆくことが、これからの時代において欠かせないことです。
20世紀はじめに生まれたアントロポゾフィーという靈(ひ)の学びは、100年経った今、そしてこれからこそ、ますます必要とされます。
そして、その学びの場を育ててゆくことの必要性も実感します。
それは、ひとりひとりの人を敬うことから、この学びが始まり、場の運営もすべて、そこから始めているからです。
敬うこと、それは、ひとりわたしの内なるひめやかなこころの営みです。
それは、学びそのものへの敬いであるからこそ、おのずから、その学びの場に集う仲間に対する敬いへとこころのハーモニーが広がってゆきます。
その敬いと信頼が場という場に欠かせないものなのだという意識をもって、学びが深められていくこと。そして、人の集いが創られていくこと。
それが、アントロポゾフィーという靈(ひ)の学びが現代人にもたらそうとしている、精神文化なのです。
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滋賀県草津市での毎月第三火曜日午前のアントロポゾフィークラス。このクラスも発足して七年になります(皆さん、ありがとう!)。
アントロポゾフィーの学び、ともにやって参りませんか。お近くの方、ぜひ、いらして下さい。
お申し込みは、諏訪まで。
学びのための詳しい場所をお伝えします。
ご参加費は、一回の体験ご参加は3600円。その後、4回連続のご参加で12400円です。
内容は、そのつど、こころの育みをテーマにしながら、学びを深めて参ります。
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