外なるすべての感官のうちに
見失ふ 考への力が己れのあり方を
見いだす 靈(ひ)の世は
人がふたたび芽吹いてくるのを
その萌しを靈(ひ)の世に
しかしそのこころの実りを
人のうちにきつと見いだす
Ins Äußre des Sinnesalls
Verliert Gedankenmacht ihr Eigensein;
Es finden Geisteswelten
Den Menschensprossen wieder,
Der seinen Keim in ihnen,
Doch seine Seelenfrucht
In sich muß finden.
※
シュタイナーは、Sinn(感官)とEmpfindung(感覚)とをはつきりと使ひ分けてゐます。
Sinn(感官)は、目や耳などの感覚器官であり、その機能・働きをも言ひます。
Empfindung(感覚)は、Emp(受けて)findung(見いだされたもの)といふつくりで、感官に向かつてやつて来るもののことを言ひます。
♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾
【向かひ合ふ週 第51週】
春を待つ
内なる人といふものに
流れ込む 感官の豐かさが
己れを見いだす 世の靈(ひ)は
人のまなこに映る相(すがた)のうちに
それはその力を世の靈(ひ)から
きつと新たに汲み上げる
Frühling-Erwartung
Ins Innre des Menschenwesens
Ergießt der Sinne Reichtum sich,
Es findet sich der Weltengeist
Im Spiegelbild des Menschenauges,
Das seine Kraft aus ihm
Sich neu erschaffen muß.
【こころのこよみ(魂の暦)の最新記事】