2024年04月02日

待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜



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三日前の甦りの祭りの日の日曜日3月31日より始めさせてもらいました『こころのこよみ オンラインクラス』。お集まりいただいた皆さんのまごころによって、とても真摯で、かつ、親しみに満ちた時間になりました。


ご参加下さったpuku_odoru さんが書いて下さった文章をご紹介させていただきます。


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こころのこよみ

第一週 
 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜

世の拡がりから
陽が語りかける 人の感官に

そして喜びが こころの深みから
光とひとつになる 観ることのうちに

ならば拡がり渡る 
己れであることの被ひから
考へがここより彼方へと

そして結びつける おぼろに
人といふものを 
ありありとした靈(ひ)へと

(訳 諏訪耕志)

昨夜は初めて
言語造形のクラスに参加しました。

先生が訳されたことばを

聴いているときも
発しているときも

不思議と胸がよく動き
暖かくなりました

春になり、身体もこころも
開き始めているのは感じていましたが

この春の嵐が
冬の名残りを一掃し
エネルギーがはっきりと切り替わった
感覚があったので

季節の始まりの詩が
自分ごとのように感じられたことが
本当に嬉しかった

訳されたひとつひとつのことばたちは

本当に
言葉とは『言の葉』なのだ
と感じられるほど 

胸に響いてくる 美しいものでした

わたしが経験してきた
野口整体の音読とは違った感覚に
音の響きの不思議さを改めて感じ

全人が感動する とは
このようなことなのか???

などと思ったりも。

クラスの最後のシェアで
春の嵐について話した時に
頭の中に浮かんできたのは
大地の再生での矢野さんのことばでした。

『嵐で空気がかき回されると
地中の空気や水分もまた動き
微生物たちの働きが活発になる』

目の前に
イメージが湧き上がるようなこのことばは
わたしの中にずっと生きていて
嵐が来るたびに思い出します

そしてこれらの本質は
野口整体での学びともリンクして
様々な物事の繋がりに
静かな喜びが増していきます

四大元素が動くことで
地中に眠る蟲たちが目覚め
草花が一斉に咲き始めるように

わたしたちの內部には 同じように感応し
それぞれに目覚め 動くリズムがある

このことに
耳を澄まし それを喜び
ことばとして 
響きを返していく

言語造形とは
現代の、祈りのかたち
なのかもしれない

そんなふうに感じた時間でした。


♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾



ルードルフ・シュタイナーの『こころのこよみ』は、やはり、声に出されることを願っている作品であります。


そこで、第一回目、この第一週目の「こころのこよみ」を皆さんと共に、また、おひとりおひとり、声に出して聴き合ってみたのでした。


特に、この「こよみ」におけることばの靈(ひ)は、意味と同じくらい、いや、むしろ意味よりも、声に出す人の息づかいを、声の響きを、待ち望んでいるのです。


その息づかいと声の響きは、ひとりひとりの生をそのまま熱に、空に、水に、地に、世に、運びます。


そして、そのように世に運ばれたことばの響きこそ、そこに生きている元手(もとで)の靈(ひ)のものたちは待ち望んでいるのでした。


彼らに聴き取られた、ことばの靈(ひ)、言霊と共に、わたしたちはこの地球自体の営みである、いのちの次元、エーテルの次元からこころの次元、靈(ひ)の次元に向かって、だんだんと深みを共に生き始めるのです。


この毎週日曜夜のクラスには、いつからでもご参加していただけます。もしよろしければ、ご一緒に、いかがですか。



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●日時
毎週日曜日午後8時〜おおよそ9時
●テキスト
シュタイナー「こころのこよみ」(諏訪耕志訳) 
拙ブログに掲載しているものをご紹介します。


●参加費
毎月(平均4回のクラス) 5000円
体験参加  2000円


●お問い合わせ・お申し込み
アントロポゾフィーハウス ことばの家
https://kotobanoie.net/access/


●お振込み
三菱UFJ銀行 北畠支店 普通 0662296 諏訪 耕志
参加費をお振り込みいただいた方に、zoomのIDとパスワードをお伝えします。






posted by koji at 20:45 | 大阪 ☁ | Comment(1) | こころのこよみ(魂の暦) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
現代を生きているわたしたちが、もはやほとんど、季節の祭りの雰囲気、靈(ひ)の調べを感じていないこと。

祭りの精神を失ってしまっているため、ただ単に月日が矢のように過ぎ去っていくのを感じているだけであること。

だからこそ、これからわたしたちは、こういう時の流れに、意識的に節(ふし)を生み出し、句読点を打っていくのです。

そうすることによって、一年(ひととせ)というものが、わたしたちのからだだけでなく、こころをこそ満たす糧を送ってくれる、太陽の精神からの贈り物であることに気づき始めます。
Posted by 諏訪耕志 at 2024年04月03日 17:15
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