3月29日から31日までの、春の息吹きが甦ろうとする三日間、第七回目の教員養成講座を終えました。それはまさにわたしたちの甦りの祭り(復活祭)の祝祭でありました。
動物の登場する寓話や昔話を語ることを通して、動物たちがわたしたち人に伝えようとしてくれている何かを感情をもって浮かび上がらせる言語造形の時間。
響きに耳を澄ませることからおのずと生まれてくるものをからだのまるごとを通して歌う音楽というものの原型。
空間の中に活き活きと走るものを紙面に映し出すことで、線というものが生き物であることをまざまざと感じるフォルメン芸術。
宇宙・地球・世は単に物理的な運動で機械的に動いているのではなく、いのちとこころと靈をもって本当に生きている。
わたしたち人は芸術行為を通して、その世の生きているところと結びつくことができる、そしてそのいのちの力をわたしたちは芸術実践を通して活き活きと感じ、造形を通し、響きを通して、世にお返しをして行く。
いずれの芸術実践も、そのことをわたしたちに教えてくれるのでした。
それらの芸術実践で実感できることを言語化するため、「四季の巡りと祝祭づくり」という観点で4コマのアントロポゾフィー講義を織りなしました。
宇宙と人の間に創りうる交流がどのようなものになりうるか。それは、神々からわたしたち人に任されている「ことよさし」であり、世の精霊たち、元素の靈(ひ)のものたちが乞い求めているものです。わたしたちが、靈(ひ)の力から芸術実践に勤しむとき、かれらは喜びに満たされる。
わたしたちは、そのような、眼に見えない方々にお返しをしていく時代のはじまりのときに生きています。
そして、祝祭というものは、日本という極東の島国においてどのように創られていたか。そして、これからわたしたちは、いかなる目覚めた意識で日本という風土に根付いた祝祭を創ってゆくことができるか。そのことまで考察は及びます。
おひさまの丘 宮城シュタイナー学園での教員養成講座も残るところ、5月3日から5日までの講座が最後になります。
集う学び手の方々、お世話をして下さっている方々、そしてこの集いを見守り、導いて下さっている靈(ひ)の方々に、感謝の念いを捧げて、このたびも講座を終えました。
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