2024年03月21日

アラン『幸福論』から



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礼儀作法の習慣はわれわれの考えにかなり強い影響を及ぼしている。

優しさや親切やよろこびのしぐさを演じるならば、憂鬱な気分も胃の痛みもかなりのところ直ってしまうものだ。

こういうお辞儀をしたりほほ笑んだりするしぐさは、まったくの反対の動き、つまり激怒、不信、憂鬱を不可能にしてしまうという利点がある。

だから社交生活や訪問や儀式やお祝いがいつも好まれるのである。それは幸福を演じてみるチャンスなのだ。

この種の喜劇はまちがいなくわれわれを悲劇から解放する。

(神谷幹夫訳)

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からだがあることは、人にとつて自然なことです。


しかし、からだをどう用ゐるかといふことは、自然なことではなく、つまり、おのづとできることではなく、学んで、習つて、意識して、身につけるものです。


それは技量となつて、人の生涯を支へるものとなります。


このアランといふ人は、こころに安らかさを取り戻させるための秘訣を知つてゐて、それを執拗なくらゐ書き続けてゐます。


さう、執拗なくらゐ同じことを書かなければ、それが読む人の習慣といふものに働きかけないことも知つてゐたからでせう。







posted by koji at 23:17 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 読書ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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