『こころのこよみ』が生み出されたのは、西暦1912年でした。
そして、シュタイナーは、その初版の扉に、「〈わたし〉が生まれてより1879年後」と記しました。
西暦1912年と1879年の間には、33年の歳月があります。
それは、キリストがゴルゴダの丘で十字架に掛かり死を経られた日時が、西暦33年4月3日金曜日の午後3時であったことからなのです。
キリストの十字架上での死のそのとき、宇宙を司る太陽から大いなる〈わたし〉という靈(ひ)によって、この地球は初めて奥底にいたるまで貫かれたのでした。
そのときから、わたしたち人類は、キリストに倣って、各々わたし自身の〈わたし〉をこの地球の上に、この肉体の上に、打ち樹てることを目指して、幾たびも生まれ変わりつつ、この地球の上に生きているということをシュタイナーは語りました。
わたし自身、そのことを考え続け、感じ続け、求め続けながら、シュタイナーのそのキリスト論に出会っておおよそ30年経ちました。
『こころのこよみ』は、地球の上に大いなる〈わたし〉が生まれてから1879年経ったことによって、この世にシュタイナーによって産み出されたのです(なぜ、1879年経ったことに意味があるのかは、別の機会に述べます)。
ひとりひとりの人の〈わたし〉が、繰り返される一年の経過の中、四季の巡りの中で、どう考え、どう感じ、どう欲することが、己れの〈わたし〉が自由になりゆくための導きとなるのかに、深く想いをいたす稽古をさせてくれるこころのカレンダーなのです。
1912年『こころのこよみ』を出版した直後の講演でのルードルフ・シュタイナー自身のことばに耳を傾けてみます。
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この『こころのこよみ』の意味を毎年、胸にとどめ続ける人は、誰もがだんだんとこの『こころのこよみ』の価値を洞察し、全宇宙を貫いて生き、織りなす精神・靈(ひ)へと人のこころからたどり着く道を見いだすでしょう。
しかし、この瞑想のことばをその深い意味において完全に己れのものにすることは、それほどたやすくありません。
そのために、人のこころは何年も何年もかかります。
このこよみの中には、思いがけなく手に入れた単なる思いつきが記されているのではなく、わたしたち人類の精神運動全体と生きた関係にあることごとが記されています。
そして、だんだんと、なぜこのこよみの中で、あるものはこう記され、他のものは別様に記されているのかが明らかになってくるでしょう。
(1912年5月7日 ケルンにて GA130より)
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そんなこころの学びの道を共に歩き始めませんか。
諏訪耕志
【2024年3/31からの毎週日曜夜『シュタイナー こころのこよみクラス』】
●日時
毎週日曜日午後8時〜おおよそ9時
3月31日(日)を第一回目にして『こころのこよみ 第一週 甦りの祭りの調べ』から始めて参ります。
●テキスト
シュタイナー「こころのこよみ」(諏訪耕志訳)
拙ブログに掲載しているものをご紹介します。
●参加費
毎月(平均4回のクラス) 5000円
体験参加 2000円
※3月31日のご参加費は、4月からのお月謝に含まれます。
●お問い合わせ・お申し込み
アントロポゾフィーハウス ことばの家
https://kotobanoie.net/access/
●お振込み
三菱UFJ銀行 北畠支店 普通 0662296 諏訪 耕志
参加費をお振り込みいただいた方に、zoomのIDとパスワードをお伝えします。
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