言語造形やアントロポゾフィーのクラスで、必ず、毎回実感してゐることがあります。
それは、そこでは、必ず、生きたこころとことばが交はされ、そのこころとことばは、常に、理想に向かふものだといふことへの安心と感激があるといふことなのです。
そこでは、普段のやうなお喋りが交はされるのではなく、ひとりひとりのこころの奥底に鎮まつてゐる素直で優しくも強い靈(ひ)の力からことばが発され、場にだんだんと清らかな氣が漲つて来るのを感じさせられます。
それは、こころの甦り(復活)のとき、もしくは、聖き靈(ひ)の降り給ふときであるやうに感覚されるのです。
学びといふものは、こころとことばのコンビネーションから成り立つてゐるやうに思はれてなりません。
そのコンビネーションの如何によつて、その場に靈(ひ)が降りて来るか否かが分かたれます。
日本といふ「くに」は、特に、その言霊への感官がひとりひとりの人の内に豊かに育まれて来た場です。
わたしたちのこれからの学びにおいても、この「くに」のことばで、この「くに」のそもそものありやうが物語られ、この「くに」の靈(ひ)からの願ひが謡ひあげられてゆくやう、意図してことを進めて行きたいのです。
そこから、深みをもつて、かつ新しく、世界全体に、宇宙に、靈(ひ)の世に、何かを与へる稽古、生きる稽古を積み重ねて行くのです。
そのためには、どうしても、アントロポゾフィーの学びが要ります。
そして、ひとつひとつのクラスそのものが、アントロポゾフィーの、日本への、受肉であり、日本といふ「くに」からの新しい発信だと実感します。
それは、2020年代から始まつてゐる、新しい靈(ひ)の働きです。
しづかさと激しさ。穏やかさと熱さ。優しさと強さ。そして確かさ。
さういつた、こころの調べを内に育てて行くべく、まづは、ひとりひとりのこころの稽古、修練が必要であることを自覚する者の集へる時間が、「アントロポゾフィーハウス ことばの家」のひとつひとつのクラスにあることを実感します。
リアルな場は勿論のこと、たとへオンラインクラスであつても、そこに、その聖き靈(ひ)はよき言語の営みを通して宿るのです。
ながれいり あふれながるる いのち河(がは)
朝な朝なの 變(を)若(ち)かへりかな
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