悪とは、他者の中に見いだすものではなく、己れみづからの内にこそ見いだすべきものです。
それは、現代を生きてゐるすべての人のこころの奥底に、善と悪とが共存してゐるからです。
ですので、このお話の中の上七兵衛と下七兵衛も、ひとりの人の内なる存在です。
昔の人は、かういふ昔話を聴くことで、夢のやうな意識の中で己れの内なる悪しきものに触れ、そしてその悪しきものが滅びゆくのを聴くことで、内なる浄めを味はつてゐたのでした。
幼い子どもたちは、いまだに、その昔の人の意識のありやうで、かういふお話を聴いてゐます。
しかし、わたしたち大人は、神話や昔話に対して、精神科学的・芸術的に意識的に取り組んで行く必要が出て来てゐます。
観て下さつて、どうもありがたうございます。
これからも、アントロポゾフィーに学びつつ、言語造形の研鑽に励みつつ、発信を続けて参りますので、どうぞよろしくお願ひいたします。
アントロポゾフィーハウス ことばの家 諏訪耕志
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