2023年12月21日

クリスマス・新嘗祭への備え 〜いのちの営みにときめく胸〜



3-3-5_screening_kv.jpg



たとえば、米粒のようなほんの小さなものでも、そこにはいのちが宿っている。その一粒の米粒に、こころからじっと向き合ってみる。こころを込めて、そのものに意を注ぎ込んでみる。そのいのちの営みに、眼差しを注ぎつつ、受動的でなく、積極的にいのちの法則に沿って考える働きを重ねてゆく。一粒萬倍に稔りゆくすがたを想い描きながら、「いのちは繰り出す」という考えをありありと抱きつつ、その一粒の米粒を見つめ続ける。


すると、我が胸が、心臓が、その考えに促され、ときめき始める。感情が呼吸を始める。その情の息づかい、そのときめきを育ててゆくことが、クリスマスという聖き夜に向かいゆくための備え。


古来わたしたちのご先祖様たちが旧暦11月23日の新嘗祭(にいなめのまつり)という祭りを迎えるためになしていた備え。


新暦という今の数え方だと、2024年1月4日がその日だ。まさに、クリスマスの時(12月24日の夜から1月6日の朝まで)に重なる。


新嘗祭は、クリスマスの祭りであった。


クリスマス、そして昔の新嘗祭は、ひとりひとりの人の胸の奥深くに、真新しく清らかな幼なごころ、まごころ、靈(ひ)の生まれ出づる時。陽の神イエス・キリスト、歳神さまが生まれ出づる時。


その幼なごころ、初心をもって、「ありがとうございます」、そして「おめでとうございます」と述べあう時。






posted by koji at 17:01 | 大阪 ☁ | Comment(0) | アントロポゾフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
ご先祖供養こそ我が国の信仰の営み (09/09)
見えないものを観る力を育む 聞こえないものを聴く力を育む (09/07)
こころのこよみ(第24週) (09/07)
衝動や情念や欲望を無理やり抑え込まないこと (09/05)
幼児教育の重要性とカルマの働き (09/03)
写真という信仰の道 〜日高 優著「日本写真論」〜 (09/03)
日本昔話 月見草のよめ (09/02)
2024年9/29「ミカエルの祭りの調べ」からの毎週日曜夜『こころのこよみクラス』へのお誘い (09/02)
こころのこよみ(第23週) (08/31)
カルマと自由は両立する (08/30)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(235)
アントロポゾフィー(178)
断想(560)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(437)
動画(309)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
うたの學び(88)
神の社を訪ねて(37)
こころのこよみ(魂の暦)(468)
読書ノート(71)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(40)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
わたしの来し方、行く末(3)
■ 最近のコメント
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
教育の根本 by 諏訪耕志 (06/21)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0