2023年10月02日

日本古来の教育とシュタイナー






ルードルフ・シュタイナーによつて、中部ヨーロッパで100年前に生まれた精神科学アントロポゾフィー。

その学問を、日本人が、日本語で、どう捉へ、どう深め、どう甦らせてゆくか。

もつと精確に言ふならば、日本人が自分自身を、どう捉へ、どう深め、どう甦らせてゆくか。

そのことを問ひ続けてゐます。

そもそも、日本古来の人を育てる術、それは常に、単なる「術」でも「方法」でもなく、「道」でありました。

その「道」を、西洋からの輸入物としての学問を通して意味づけすること、説明することには、何の意味もないと、わたしは考へます。

それは、明治の開国以来、文明開化の名のもとになされてきた「文化植民地化」をさらに蔓延らせるだけだと感じてゐます。

しかし、わたしには、日本人自身が忘れ果ててしまつてゐるみづからの懐深くに眠つてゐる日本古来の精神の生命を呼び起こすために、アントロポゾフィーといふドイツ発の精神科学との出会ひが必要だつたのです。

この出会ひを機縁として、わたしは、自分自身が立たせてもらつてゐるこの大地を、先人の方々からの学恩をありがたくもいただきながら、深く掘つてゆかうと思ひました。

この滅びゆかうとしている日本といふ「くに」が、もしこれから甦つてゆくことができるとしたら、己れの出自をしかと確かめ、己れのありやうをしかと認め、その上で、己れの強みをしかと念ひ起こし、希望と理想をたぎらせ、ことばを交はし合ひ、仕事を創つてゆくために己れを磨き続ける、ひとりひとりの意識の目覚めとこころの精進が要る。

わたしは、さう、確信してゐるのです。



観て下されば、幸ひです。

これからも、アントロポゾフィーに学びつつ、発信を続けて参りますので、どうぞよろしくお願ひいたします。

アントロポゾフィーハウス ことばの家 諏訪耕志


♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾


HP「アントロポゾフィーハウス ことばの家」
https://kotobanoie.net/



諏訪耕志ブログ『断想・・アントロポゾフィーに学びつつ・・』
http://kotobanoie.seesaa.net/


you tube channel「アントロポゾフィーハウス ことばの家」
チャンネル登録、どうぞよろしくお願ひします。


言語造形(Sprachgestaltung)とは、ルドルフ・シュタイナーの精神科学・アントロポゾフィーから生まれた、ことばの芸術です。ことばを話すことが、そもそも芸術行為なのだといふことを、シュタイナーは、人に想ひ起こさせようとしたのです。

わたくし諏訪耕志は、1993年から、アントロポゾーフ・言語造形家である鈴木一博氏に師事し、2003年より「ことばの家」として、大阪の住吉にて、言語造形、ならびに、アントロポゾフィーを学ぶ場を設けてゐます。




posted by koji at 16:31 | 大阪 ☀ | Comment(0) | 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
青い森自然農園でのことばづくり「ことばのひ」 (10/10)
ひのみやこ 主催 第1回 日本文化に根ざすシュタイナー教員養成講座 講師陣ご紹介@ (10/09)
日本文化に根差す第1回シュタイナー教員養成講座 in 宮城県蔵王町 ひのみやこ主催 (10/07)
こころのこよみ(第27週) (10/04)
理想をことばに鋳直すお祭り ミカエルのお祭り (09/29)
こころのこよみ(第26週) ミカエルの祭りの調べ (09/28)
大阪帝塚山「ことばの家」さよならパーティー (09/27)
エーテルの世を描いている古事記 (09/24)
頭で考へることをやめ 胸のチャクラからの流れに委ねる (09/23)
命綱としての文学 (09/22)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(237)
アントロポゾフィー(180)
断想(563)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(440)
動画(311)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
うたの學び(88)
神の社を訪ねて(37)
こころのこよみ(魂の暦)(471)
読書ノート(71)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(40)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
わたしの来し方、行く末(3)
■ 最近のコメント
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
教育の根本 by 諏訪耕志 (06/21)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0