ルードルフ・シュタイナーによつて、中部ヨーロッパで100年前に生まれた精神科学アントロポゾフィー。
その学問を、日本人が、日本語で、どう捉へ、どう深め、どう甦らせてゆくか。
もつと精確に言ふならば、日本人が自分自身を、どう捉へ、どう深め、どう甦らせてゆくか。
そのことを問ひ続けてゐます。
そもそも、日本古来の人を育てる術、それは常に、単なる「術」でも「方法」でもなく、「道」でありました。
その「道」を、西洋からの輸入物としての学問を通して意味づけすること、説明することには、何の意味もないと、わたしは考へます。
それは、明治の開国以来、文明開化の名のもとになされてきた「文化植民地化」をさらに蔓延らせるだけだと感じてゐます。
しかし、わたしには、日本人自身が忘れ果ててしまつてゐるみづからの懐深くに眠つてゐる日本古来の精神の生命を呼び起こすために、アントロポゾフィーといふドイツ発の精神科学との出会ひが必要だつたのです。
この出会ひを機縁として、わたしは、自分自身が立たせてもらつてゐるこの大地を、先人の方々からの学恩をありがたくもいただきながら、深く掘つてゆかうと思ひました。
この滅びゆかうとしている日本といふ「くに」が、もしこれから甦つてゆくことができるとしたら、己れの出自をしかと確かめ、己れのありやうをしかと認め、その上で、己れの強みをしかと念ひ起こし、希望と理想をたぎらせ、ことばを交はし合ひ、仕事を創つてゆくために己れを磨き続ける、ひとりひとりの意識の目覚めとこころの精進が要る。
わたしは、さう、確信してゐるのです。
観て下されば、幸ひです。
これからも、アントロポゾフィーに学びつつ、発信を続けて参りますので、どうぞよろしくお願ひいたします。
アントロポゾフィーハウス ことばの家 諏訪耕志
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言語造形(Sprachgestaltung)とは、ルドルフ・シュタイナーの精神科学・アントロポゾフィーから生まれた、ことばの芸術です。ことばを話すことが、そもそも芸術行為なのだといふことを、シュタイナーは、人に想ひ起こさせようとしたのです。
わたくし諏訪耕志は、1993年から、アントロポゾーフ・言語造形家である鈴木一博氏に師事し、2003年より「ことばの家」として、大阪の住吉にて、言語造形、ならびに、アントロポゾフィーを学ぶ場を設けてゐます。
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