
一年前の夏に始まつたおひさまの丘 宮城シュタイナー学園でのシュタイナー教員養成講座。二年目に入り、昨日、三日間を終へました。
まる一年間、年に四回のオンサイトの機会に加へて、毎週一回のオンラインでの学びを、引き続き、引き続き、重ね合はせて来たわたしたちです。
かうして、人と人とが集ふことのできる場と時を持つことができることの奇跡的なありがたさを心底思ひます。
山田泉先生の導きのもと、光と闇の交錯から生まれる色をもつて生命を生きる体験。何気ない先生のひとことひとことが、とても滋味深い余韻をわたしたちに響かせてくれ、目の前の色と響き合ふのでした。
からだまるごとを使つて、フォルムを生きることから始まる、福島玲子先生のフォルメン線描。それは、線といふ理知的、機械的、抽象的なものが、命と情を湛え始めるという喜びに満ち溢れて行く時間なのでした。
わたくし諏訪と共に、昨年から取り組み続けてゐる「古事記(ふることぶみ)の傳へ」。それは、古事記の原文を言語造形を通しておのおの表現していきながら、それをお芝居に仕立てていくのです。
神々の名を唱へるということはその神々に触れられるといふこと。
神々の物語を謡ひ、語り、演じるとは、いまも、天地(あめつち)の初発(はじめ)をわたしたち自身が生きてゐるといふこと。
そんなことばと精神との密接、かつ神秘的な関係を我が身をもつてリアルに体感する時間になれば、そんな思いで皆さんと取り組み続けてゐます。
そして、アントロポゾフィーの講義として、十二の感官について、述べさせていただきました。
十二通りに、自然は、人といふ自然に、いつもいつも、語りかけてゐる。
その自然から自然への語りかけをわたしたちは耳を澄ませて聴くことのできる人になつてゆきたい。
そんな願ひをもつてのこの教員養成講座です。
毎日の食事を用意して下さる方、この場を整へて、集まつてゐるひとりひとりの人のことを気にかけ、細々とした働きに徹して下さつてゐる方、そして、この場そのものに、こころから、感謝してゐます。
日本全国にある、人が精神と繋がり、毎日の暮らしに笑顔と感謝と勇気が注ぎ込まれる、そんな学びの場がこれからも守られますやうに・・・。
(78年前の夏を念ひつつ)
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