2023年06月16日
四年ぶりの住吉さんの御田植神事
米といふ、わたしたちのいのちを支へてくれてゐる神からの授かりもの。
何百年、いや何千年にわたつて毎年毎年繰り返されて来た、神への感謝を捧げる祭祀が、この三年間中止されてゐましたが、四年ぶりに甦りました。
広い御供田の真ん中にある舞台の上で、神楽女(巫女)八人による八乙女舞が始まると、田から上空に向かっていのちの流れが立ち昇つて来るのですね。それを見守つてゐるわたしも、そのいのちの流れの恵みに与かることを感じます。
そして、その神事を祭るべく、田の周りを装束に身を包んだ大勢の者が練り歩き、田植歌が歌はれ、踊りが踊られ、かうして、街中、住宅街の中であるのにもかかはらず、古い様式を守り続ける住吉さんは、日本といふ国がある限り引き続きます。
そんな日本といふ「くに」を引き続かせたい、さういふ念ひを仲間たちと一緒に分かち合ひながら、見守ることができたお田植神事なのでした。
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