今日も、朝から集まり、午前は言語造形を通して物語を語る稽古、午後はシュタイナーの『いかにして人が高い世を知るにいたるか』の熟読。
参加者の方の中には、和歌山はとても広い県で、高速に乗って車で一時間半かけて来られる方もいます。
また、今日、初めて参加されたおひとりの方は、車で五分で来られるところにお住まいの方。
本当に不思議なご縁で結ばれていると感じています。
言語造形を通して、ひとりひとりの人から解き放たれる息づかいとことばの響きに、部屋の中にいるわたしたちは皆、想像力を刺激され、まるで、物語で語られている世界がいま、眼前に広がっているようなこころもちになります。
ことばの響きによって、こころの世に描かれる絵姿をありありと観ている、と言ってもいいでしょう。
そのように、語っている人のこころがからだの限りを超えて羽ばたき始めますと、聴いている人のこころも羽ばたき始め、物語の世界に包まれるような感覚になります。
そして、語っている人においても、聴いている人においても、共に、いのちの営みさえもが脈打ち始めるのです。
アストラ―ルのからだが羽ばたき始めると、エーテルのからだが活き活きと脈打ち始めるのです。
そうしますと、息遣いが深くなり、血の流れも活き活きと流れ出し、フィジカルなからだまでもが色づき始め、息づき始めます。
アストラ―ルのからだ、エーテルのからだ、フィジカルなからだ、この三つのからだが芸術という精神からの行いによって、生き生きと織りなしあって働き始めるのです。
わたしは、いま、それらの行いをことばにしていますが、それらのことは、言語造形をしていますと、何の前もっての予備知識などなくても、誰もが直感的に感覚できることです。
この三つのからだの織りなしを導き、統べているのは、その人のその人たるところ、〈わたし〉です。
ですので、言語造形もまた、他のすべての芸術と同じく、〈わたし〉という極めて目覚めてあるべきところから精神の熱をもって、自分自身の三つのからだ(風のからだであるアストラ―ルのからだ・水のからだであるエーテルのからだ・土のからだであるフィジカルなからだ)に働きかけ、ことばに固有な芸術法則に沿ってそれら三つのからだを導き、統べていくのです。
この営みは、本当に人を健やかにすると実感します。
それらの外的でありつつ内的でもある営みを、意識化し、言語化することで、改めて人というもの、芸術というものを知りゆくのが、午後の時間のアントロポゾフィーの学びの時間です。
人の精神、人のこころ、人のからだというものを、芸術実践のあと、講義を通して、知りゆくのです。
アントロポゾフィーは、そのように、芸術実践とメディテーションへと繋がる認識の作業とで、学びが創られます。
それは、人をゆっくりと創ってゆく作業でもあるのです。
このような、からだも、こころも、精神も、まるごとで学ぶアントロポゾフィーの時間を毎月一回ずつですが、和歌山でも創っています。
まるで神の社に来るようなすがすがしい感覚を毎回感じている、と今日参加された方も仰っておられました。
リアルな場と時間を共に分かち合う、そんな学びを共にしています。
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●アントロポゾフィーハウス和歌山
日時:
毎月第三月曜日(休日の時は、第四月曜日)
午前10時〜お昼ご飯〜午後2時半ごろまで
(お昼ご飯をご持参ください)
場所:
和歌山県岩出市内 個人の住宅内にて
(お申し込み下さった方に住所をお知らせします)
参加費:
単発 5000円
5回連続 20000円
(加えて、講師の交通費を参加者の皆さんで頭割りしていただいています)
※午前の言語造形のために、ご自身が声に出して読んでみたい作品をひとつお持ちください。
※午後のアントロポゾフィーな学びのために、『いかにして人が高い世を知るにいたるか』(シュタイナー著・鈴木一博訳)を用いています。ご参加前にご購入下さい。
SEIKODO STORE
https://www.seikodo-store.com/show1.php?show=b0007
お申し込み:
アントロポゾフィーハウス ことばの家
https://kotobanoie.net/access/
お振り込み先:
// ゆうちょ銀行から //
記号 10260 番号 28889041
スワ チハル
// 他銀行から //
店名 〇ニ八(ゼロニハチ)
普通 2888904
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