2023年04月21日

アントロポゾフィーは分かりやすい本を求めてゐない






「分かりやすい」といふことが、もてはやされてゐる今。

だからこそ、「分かりにくい」といふことが、嫌はれてゐる。

人は、すぐに、分かりたい。すぐに、安心したい。すぐに、次に行きたい。

このこころの傾きに、みづから向き合つて行くこと。

そして、ゆつくりと時間をかけて取り組み続けることの価値を知ること。

それは、ある種の冒険である。

しかし、たとへば、六冊の本を次から次へと読むことよりも、読むに値する一冊の本を六回繰り返し読む方が、遥かに学びの深まりに資するといふことを、イギリスの作家ロレンスが『黙示録論』で書いてゐた。

「分かりにくい」ものに何度も挑んで、嚙み砕いては己れのものにしていく、その消化力こそが人にとつての精神の力になる。

とりわけ、一冊の本とは、ひとりの人である。

そして、この動画でも語つてゐるが、そもそも、まるごとの人とは「分かりにくい」ものである。





posted by koji at 21:49 | 大阪 ☁ | Comment(0) | 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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