わたしたち日本人は、自分の足元を見つめ、自分自身の基軸を立てずに、どのやうにして世界を広く見渡すことができませう。
足(土着性)と頭(普遍性)は、ひとりの人の内に分かたれつつも、繋がりあつてゐます。
わたしたち日本人は、明治維新以来、ヨーロッパとアメリカからの玉石混交の精神で頭を一杯にし過ぎて来ました。
これから、わたしたちには、自分自身の足元の日本といふ土中に埋められてしまつてゐるバラバラになつた何かのかけらをひとつひとつ拾ひ直し、繋ぎ合はせ、わたしたちの血と肉をそれらに再び通はせて行く仕事が待つてゐます。
その仕事こそが、欧米からやつて来た石ころからまことの玉を析出する判断基準ともなつてくれるでせうし、より本質的なこととして、わたしたち日本人の自己認識を促すことでせう。
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