2022年09月19日

母なるいのちの源からの力



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絵は安田育代氏



子どもがこの世に生まれて来て、初めて地上で触れる芸術。


それが、お母さんの声、お母さんのことばですよね。


声といふ芸術は、母なる生命の源から流れ來る、命の川の流れにも似た、人生の始まりを支えるものです。


それゆゑでせうか、人生の終はりにおいても、その源へ帰るといふ情から、戦争などで死んでゆく若者などは、「おかあさあん!」と絶叫すると聞きます。


いのちの流れ、それはエーテルの流れです。


息遣ひに裏打ちされた声とことばは、エーテルの流れに沿つて、人から人へと働きかけ、空間を満たさうとします。


親からことばをかけてもらふことが、幼い子どもにとつて、どれほど欠かせないことか。


子どもに食べ物さへ与へれば、からだは大きくさせて行くことができるかもしれません。


しかし、その子にことばがかけられなければ、その子は、生命力を育むことができないのです。


生命力。生きて行くための力。根源の力。母なるいのちの源からの力。


それは、子どもの傍にゐる、大人からのことば遣ひ、息遣ひによつて、子どもに与へられるのです。


言語造形は、そのことをリアルに感覚するための絶好の芸術です。


幼い子どもたちへのことば。


そんなことばの芸術、「言語造形」の発表会を、青森・三沢にて11月26日(土)に、和歌山・岩出にて12月18日(日)に、行ひます。






posted by koji at 10:56 | 大阪 ☔ | Comment(0) | ことばづくり(言語造形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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