2022年08月23日

子どもたちと古典との出会ひ 〜国語教育のひとつの試み〜



14125144_1115646608515384_8786181597844459512_o (1).jpg



これは、六年前の今日、書いてゐた記事。ここでしてゐる古典文学への取り組みは、ぜひとも、我が仕事として再び新しく、より力強く展開して行かうと思つてゐる。


♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾ ♾


『子どもたちと古典との出会ひ 〜国語教育のひとつの試み〜』


小学二年生の我が次女が、『古事記(ふることぶみ)』冒頭部分の言語造形に挑戦してゐる。


天地の始まり、神々の名が次々に出てくるところで、本居宣長の訓み下しによる原文そのままだ。


古典との出会ひ。


それをふんだんに子どもたちに提供していきたい。


我が国の古典は、ことばの意味を伝へること以上に、ことばの響きが醸し出すことばの感覚、言語感覚を深く共有することに重きを置いてゐた。


過去のことば遣ひや、古い文の綴りは、芸術的であり、信仰生活に裏打ちされてゐたので、現代人であるわたしたちをも、国語の精神、母語の精神のもとへと導いてくれる力をいまだに秘めてゐる。


わけても、『古事記』は、とても強い働きを孕んでゐて、子どもたちのからだとこころに健やかに伸びやかに働きかけてゐる。


国語の精神が子どもたちに宿りだす。


それは、おのづと、ことばを大事にすること、こころを大事にすること、人を大事にすることへと繋がつてゆく。


そんな国語教育の試み。




posted by koji at 16:06 | 大阪 ☔ | Comment(0) | ことばづくり(言語造形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
■ 新着記事
ひのみやこ 主催 第1回 日本文化に根ざすシュタイナー教員養成講座 講師陣ご紹介@ (10/09)
日本文化に根差す第1回シュタイナー教員養成講座 in 宮城県蔵王町 ひのみやこ主催 (10/07)
こころのこよみ(第27週) (10/04)
理想をことばに鋳直すお祭り ミカエルのお祭り (09/29)
こころのこよみ(第26週) ミカエルの祭りの調べ (09/28)
大阪帝塚山「ことばの家」さよならパーティー (09/27)
エーテルの世を描いている古事記 (09/24)
頭で考へることをやめ 胸のチャクラからの流れに委ねる (09/23)
命綱としての文学 (09/22)
和歌山岩出 アントロポゾフィーとことばづくりの学び (09/17)
■ カテゴリ
クリックすると一覧が表示されます。
ことばづくり(言語造形)(236)
アントロポゾフィー(180)
断想(563)
講座・公演・祝祭の情報ならびにご報告(440)
動画(311)
アントロポゾフィーハウス(92)
声の贈りもの(5)
うたの學び(88)
神の社を訪ねて(37)
こころのこよみ(魂の暦)(471)
読書ノート(71)
絵・彫刻・美術・映画・音楽・演劇・写真(40)
ことばと子どもの育ち(13)
「ことよさしの会」〜言語造形に取り組む仲間たち〜(11)
わたしの来し方、行く末(3)
■ 最近のコメント
待ち望まれてゐることばの靈(ひ)〜「こころのこよみ」オンラインクラスのご案内〜 by 諏訪耕志 (04/03)
こころのこよみ(第1週) 〜甦りの祭り(復活祭)の調べ〜 by (04/09)
12/10(土・夜)12/11(日・朝)オンライン講座「星の銀貨」を通して〜人への無理解と憎しみについて〜 by アントロポゾフィーハウス (12/07)
穏やかで安らかなこころを持ち続けること、しかし、目覚めること by 諏訪耕志 (04/23)
教育の根本 by 諏訪耕志 (06/21)
■ 記事検索
 
RDF Site Summary
RSS 2.0