これは、六年前の今日、書いてゐた記事。ここでしてゐる古典文学への取り組みは、ぜひとも、我が仕事として再び新しく、より力強く展開して行かうと思つてゐる。
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『子どもたちと古典との出会ひ 〜国語教育のひとつの試み〜』
小学二年生の我が次女が、『古事記(ふることぶみ)』冒頭部分の言語造形に挑戦してゐる。
天地の始まり、神々の名が次々に出てくるところで、本居宣長の訓み下しによる原文そのままだ。
古典との出会ひ。
それをふんだんに子どもたちに提供していきたい。
我が国の古典は、ことばの意味を伝へること以上に、ことばの響きが醸し出すことばの感覚、言語感覚を深く共有することに重きを置いてゐた。
過去のことば遣ひや、古い文の綴りは、芸術的であり、信仰生活に裏打ちされてゐたので、現代人であるわたしたちをも、国語の精神、母語の精神のもとへと導いてくれる力をいまだに秘めてゐる。
わけても、『古事記』は、とても強い働きを孕んでゐて、子どもたちのからだとこころに健やかに伸びやかに働きかけてゐる。
国語の精神が子どもたちに宿りだす。
それは、おのづと、ことばを大事にすること、こころを大事にすること、人を大事にすることへと繋がつてゆく。
そんな国語教育の試み。
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