
小磯良平「斉唱」
秘めやかさに満ちて新しく受けとめたものを
想ひ起こしつつ、包み込む。
それがわたしの勤しみの、さらなる意味となれ。
それは強められた己れの力を
わたしの内において目覚めさせ、
そして、
だんだんとわたしをわたしみづからに与へていくだらう。
Geheimnisvoll das Neu-Empfang'ne
Mit der Erinn'rung zu umschließen,
Sei meines Strebens weitrer Sinn:
Er soll erstarkend Eigenkräfte
In meinem Innern wecken
Und werdend mich mir selber geben.
先週の『こころのこよみ』にあつた
「世のきざしのことば」。
それは、まさに、秘めやかさに満ちて、
内において、その人その人が、受け取るもの。
その「きざしのことば」は、真夏の暑さの中で、
これまでの感じ方、考へ方を、
拡げ、深め、壊してくれるやうなもの。
皆さんは、この夏、
どのやうな「きざしのことば」を
受けとめられただらうか。
どのやうな「秘めやかなことば」を
聴き取られたであらうか。
もし、それを、この週、何度も何度も、
意識の上に想ひ起こしつつ、
こころのまんなかに置いてみるなら。
その「ことば」を何度もこころに包み込んでみるなら。
その繰り返し勤しむことが、
その「ことば」と、<わたし>を、
だんだんと、ひとつにしていく。
「世のことば」が、
「わたしのことば」になつていく。
地味だけれども、
そのやうな繰り返しの行為こそが、
<わたし>の力を強めてくれる。
わたしのわたしたるところが、
だんだんと、目覚めてくる。
今週の「こころのこよみ」に沿つて練習すること。
それは、秋からの、
新しい<わたし>への、
備へとなるだらう。
秘めやかさに満ちて新しく受けとめたものを
想ひ起こしつつ、包み込む。
それがわたしの勤しみの、さらなる意味となれ。
それは強められた己れの力を
わたしの内において目覚めさせ、
そして、
だんだんとわたしをわたしみづからに与へていくだらう。
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