わたしたちは、子どもたちがすくすくと育つてゐるのをみるとき、こころの底から喜びを感じます。
そして、人は、すべての人が成長していくことを希みます。
しかし、最も身近な人、他の誰でもなく己れみづからが人として成長していくことを、何よりも願ふものではないでせうか。
わたしたちは、己れみづからが成長していくために、何をすることができるだらう。
アントロポゾフィーは、己れのこころと精神に向けて働きかける密(ひめ)やかな営みが人の成長を促すのだと、人に伝へようとしてゐます。
そして、そのとき、成果を出すことを焦ることなく、根気をもつてひたすら勤しむことそのことに喜びと愛を抱くことがとても大切なこととして挙げられてゐます。
「練習する」といふこと、繰り返し「やつてみる」といふことの、人の成長にとつての大切な意味をアントロポゾフィーは提示してゐます。
外に見える練習ではなく、内においてなされる目には見えない練習です。
それは、まことの意味で、「仕事」と言へます。
わたしは、己れみづからのこころと精神に向けて仕事をすることができる。
その仕事の成果は、外には見えません。しかし、生きることを、本当に、支へます。持ちこたへさせます。活き活きと促がします。
そして、その仕事こそが、人が人となりゆく、わたしが、ますます<わたし>となりゆく、自由への歩みなのです。
ルードルフ・シュタイナーによつて挙げられてゐる12の小さな教則をご紹介いたします。
それは、メディテーションといふよりは、日頃の暮らしの中でふと思ひついたときにこころがけることのできる小さな教則・サイドトレーニングです。
もしよろしければ、ゆつくりと、ご一緒しませんか。
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