梅雨の湿気ですでに蒸し暑い大阪を抜け出て、とても爽やかな風が吹いてゐる青森の三沢にゐます。
ここには米軍基地があるため、特別な財政予算が組まれ続けてゐるのか、この街はとても美しく整備されてゐて、滞在させてもらつてゐる場所の近くにも、たくさんの樹木がみづみづしい緑を湛えて植えられた比較的広い公園が幾つもあり、見事に区画整備された地域に立ち並ぶ家々もそれぞれ思ひ思ひの花々でとても美しく彩られてゐます。
先月、ここに来たときは、この写真を撮つた公園の上を、米軍の戦闘機が爆音を立てながら、凄いスピードで幾機も縦横無尽に飛び交つてゐましたが、今日は全く飛んでゐず、とても静かです。
子どもたちや若者たちが無邪気に遊び回つてゐます。大人たちもしばし佇んで静かに話しなどをしてゐます。
この街を散歩しながら、このやうな静かで和やかな風景に触れることが、なんだかとてもありがたく感じます。
これまでの戦後77年間の日本とアメリカの間の関係が、これからは、きつと、変はつてゆくと思はれるのですが、この街はどのやうに変はつてゆくのでせうか。
この穏やかな日常が、これから迫りくる変化(その変化は、思ひもよらないやうなものになるのではないかと予感します)によつて、どう守られていくことができるのだらう。
わたしたち大人は、子どもたちがこれから生きてゆくこれらの場所について、どう考へ、どう話し合ひ、どう動いてゆくことができるだらう。
意識の目覚め。
わたしが毎日必要としてゐるのは、それです。