和歌の浦の海
今日は、アントロポゾフィーハウス和歌山での言語造形と『いかにして人が高い世を知るにいたるか』の学びでした。芸術実践とメディテーションを織りなし合はせてゐます。
いかにして、からだ一杯、こころ一杯で、その時間に生じたことごとを受け止めるか。(シンパシー)
そして、次に、いかにして、その受け止めたことごとに向かつて、問ひを立てるか。「今日のこの体験は、わたしに、いま、何を教へようとしてゐるのか」といふ問ひの矢を放つのです。(アンチパシー)
そのやうに問ふからこそ、その問ふた人にのみ、いつの日か答へがやつて来ます。その答へが、その人によつて消化された知です。その消化された知こそが、その人の理想になりえます。(シンパシーとアンチパシーの重ね合はせ)
わたしたちは、そのやうなこころの活き活きとした働きをもつて、「理想」を稼ぐのです。
「理想」とは、その人によつて消化された理念であり、考へです。
その、わたしによつて稼がれた「理想」をもつて、わたしは世に仕へるべく、仕事を創つて行きます。
わたし自身、今日も、集まつて下さつた皆さんのお陰で、自分自身の問ひを立てることができましたし、その問ひは、ここ数年間、ずつと立て続けてゐる問ひでもあります。
危機が本当に迫つてゐるこの国に、一体、わたしは何ができるのか。未来の日本のために、子どもたちのために、わたしは何をすることができるか。
本当に、ずつと、問ふてゐます。毎日、問ふてゐます。
そして、きつと、その答へはやつて来ます。
わたしは、その答へを生きて行くのです。
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