昨日は和歌山の岩出にて、今日は滋賀の草津にて、アントロポゾフィーハウスのクラスをさせていただきました。
取り組んでゐるのは、言語造形と『いかにして人が高い世を知るにいたるか』といふ書なのですが、どちらのクラスにおいても、とても安らかで深く、親密な語り合ひ、談らひが織りなされます。
みづからのこころを育んでいく必要性を自覚してゐる方々が集まつて来られてゐて、そのためには、精神・靈(ひ)からのこつこつと繰り返される働きかけ(メディテーションと芸術実践)が要るのだといふ指針に沿つて、クラスが営まれてゐます。
そして、さらに、そこで打ち樹てられていくのは、かういふことです。
それは、そのやうにして、こころの成長を促し、こころを繰りなしていくことによつて、わたしたちは、世界中の誰しもに通じる普遍的な知識を得ること、高い世を知るにいたることを目指してゐるのですが、同時に、大切なこととして、民族性に立脚しない普遍性などありえない、といふことです。
自分自身を育んでくれた我が家族、我が地域、我が国の歴史をよく学び、固有の文化・風俗・習慣・精神を想ひ起こすことが土台となつて、初めて人はまことの普遍性、国際性へと伸び行くのです。
そのあり方は、きつと、子どもたちを育てて行く上でも大切な指針となります。
それは、子どもたちの、自分自身を敬ひ、尊ぶこころの力、自尊心を育てます。
自尊心、それは、決して他に対して驕り高ぶるこころのありやうではないはずです。
自尊心、それは、人に、謙虚さと優しさと真の強さを与へます。
これまで、わたしたちは、どれほど子どもたちの自尊心を育てることを怠つてきたことでせうか。どれほど、大人は自分自身の自尊心を傷つけてきたことでせうか。
ひとりひとりが己れのあり方を敬ひ、尊び、愛する、自尊心の育みのために、土着の精神を培ふことの大切さを、わたしたちアントロポゾフィーハウスはいつも肝に銘じ、21世紀の新しいアントロポゾフィー運動を粛々と進めて行きたいと希つてゐます。
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