2022年04月24日

感官の育み 特に、上の四つの感官



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セザンヌ「トランプをする人々」



人には、感官が五つどころか、十二ある。ルードルフ・シュタイナーはそのやうに述べてゐます。


その「十二の感官」の論、わたしも何度も何度も我が身に引きつけて考へ直してゐます。


人に感官は十二あり、「下の四つの感官」「中の四つの感官」「上の四つの感官」と三つに分けて理解することができます。


この世に生まれておよそ七年ごとに、ゆつくりと、感官の育みが下から順になされてしかりだといふ法則があります。


0歳から7歳あたりまでに「下の四つの感官」が、7歳あたりから14歳あたりまでに「中の四つの感官」が、14歳あたりから21歳あたりまでに「上の四つの感官」が、順にゆつくりと育まれて行くこと。


もちろん、その十二の感官の育みは生涯続くものですが、その基はそのやうな順で21歳あたりまでに培はれてゆくことが、教育のひとつの指針でもあります。


が、人は年齢を経ると共に、ますますその人・〈わたし〉へとなりゆき、社会を活き活きと創つて行くメンバーのひとりとして働くためにも、とりわけ、「上の四つの感官」の育みが重きをなします。


「聴く感官」の育みには、内における安らかさと静かさを要します。


「ことばの感官」の育みには、内における動きとアクティビティー、闊達さを要します。


「考への感官」の育みには、内における敬ひとへりくだりの情を要します。


「〈わたし〉の感官」の育みには、内における仕へる力、捧げる力を要します。


いづれも、わたし自身にとつて、育みを要することを痛感します。





posted by koji at 10:00 | 大阪 ☔ | Comment(0) | アントロポゾフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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