
今年の8月から仙台市内にある「おひさまの丘 宮城シュタイナー学園」で始まるシュタイナー学校教員養成講座に先駆けて、このゴールデンウィークに二日間連続でプレ講座を行ひます。詳しくは、学園のホームページを、どうぞご覧ください。
とても個人的なことなのですが、うちの娘はもうすぐ17歳と14歳になりますが、ふたりとも入学したばかりの高校と中学校を昨年辞め、いまそれぞれに自分自身の時間を生き始めて一年近くになります。
わたし自身は親として何の心配もしてゐません。といふよりも、むしろ、いまの公的な学校制度といふものに対する大きく深い違和感をわたし自身が持つてゐるがゆゑに、我が娘ながら、若くして、よくぞ、こころを決めることができたなとある意味、とても感心してゐます。
ちなみに、娘たちの学校のことを決めるのに、わたしたち親はこちらからは何も口出しせず、ただ、時間をかけてこのことを彼女たち自身が決め、彼女たち自身が話してくれるその理由に耳を傾け、その上で親として言ふべきこと、人として言ひたいことを彼女たちに伝へて、そして、彼女たちは学校を辞めました。
学校といふ制度から抜け出した、外れたとも言へるかもしれません。
ただ、彼女たちを傍で観てゐて、人として「学ぶ」といふことはどういふことなのかといふことを毎日考へさせられてゐます。
学びは、本当に、一生涯、続きます。
では、何を学ぶのか。
何のために、学ぶのか。
そこを徹底的に自分のこととして考へ、そして「学び」をし続ける人と自分自身がなるために、どういふ自己教育をしていくことができるのか。
そのことを本当に意識化する。
それがアントロポゾフィーであり、シュタイナー教育の目指すところであります。
今回の教員養成講座、そしてそれに先立つプレ講座は、まさしく、そのことをひとりひとりが自問自答していくものに、きつと、なります。
そのことに問ひを持つてをられる皆さん。
現代の、そして未来の若者たちが自分自身の人生を素晴らしいものにしていくためには、そして、自分の周りの人たちを幸せにしていくためには、そしてさらには、この国を素晴らしい国に、この世界を素晴らしい世界にしていくためには、何が必要なのか、懸命に考へてみませんか。
この混迷の社会の中だからこそ、わたしたちから、始めていきませう。
出会ひをこころから楽しみにしてゐます。
諏訪耕志
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