わたしたちは、朝や昼に目覚めてゐる時(この世にゐる時)だけで、この人生を生きてゐるのではありません。人生のおほよそ三分の一の時間を費やして、わたしたちは毎晩眠つてゐます。その夜の眠りの時(あの世にゐる時)にも、わたしたちは生きてゐます。むしろ、その昼の時間の緯糸と、夜の時間の経糸との織りなし合ひによつて、人生といふ一枚の織物を織りなして行きます。夜の眠りの時間においては、わたしたちは意識を失つてしまひますが、それでも眠りに入る前のひとときを大切に過ごすことで、その眠りの質が変はり、朝の目覚めと共に新しく生きて行く力を授かつてゐるのを、きつと、感じることができます。それは、夜の眠りの時間からいただく精神からの力です。その眠りの時、精神の世から、毎日、力をもらひつつ、昼の時にその力を注ぎ込んでゆく。アントロポゾフィーの知は、ゆつくりとですが、日々の暮らしと仕事に清新な息吹きを吹き込んでいくものです。この実践的観点からひとりひとりが内なる練習をしていくことは、アントロポゾフィーから仕事をしていくための必須の観点です。
昨年の12月に「おひさまの丘 宮城シュタイナー学園」にて行ひました講座『暴れん坊を見守ること そして想ひ描くこと』をご覧ください。
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