夜(よ)の帳(ちやう)にささめき尽きし星の今を下界の人の鬢(びん)のほつれよ
与謝野晶子のデヴュー作『みだれ髪』から、いくつもの歌を詠ひ上げることから始まつた今回の言語造形の集ひでした。
解き放たれる母音の響きに続く余韻の調べ。
ことばといふものの深みは、そこにこそあります。
表面的な意味ではない、ことばの陰翳を味はふことは、わたしたち日本人がずつと育んできた文化でした。
そこには、「もののあはれ」が息づいてゐます。
日本語を言語造形を通して芸術的に生きること、それは、日本人であることの仕合はせを想ひ起こす、ひとつの機縁なのです。
ご参加下さつた皆さん、こころより嬉しく思ひます。どうもありがたうございました。
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