このたびの東北への言語造形行脚の旅。
行きの飛行機からも、帰りの飛行機からも、雲の上に映る我が飛行機の影の周りを囲む虹の輪。
かういふものは、よく観られるものなのでせうか。
わたしは初めてでした。
まるで、虹と共に東北へ入り、虹と共に東北から帰つて来たやうです。
さう言へば、昨年冬に初めて東北への行脚に出かけ、神戸空港に帰つて来たときも、六甲の山並みに大きな虹が架かつてゐたなあ・・・。
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最近、また、『蛇の輪』といふお話を語つたのですが、わたし自身が、今年、そこで語られてゐる「蛇の輪」から出ることができたのではないか、と思つてゐるところなのでした。
ちなみに、「虹」とは、大空に架かる美しく大いなる「蛇」のことを言ひます。漢字もどちらも虫偏で、「虹」はノアの箱舟のエピソードの中でも語られてゐる、ノアと神とのとこしへの契りの徴(しるし)ですね。