電車に乗り、大阪の街を歩いてゐて、マスクをしてゐないのは、ほぼ、わたしのみ。電車の全車両の中では、おそらくわたしひとりのみ。しかし、ほんの、ときたま、歩いてゐて、してゐない方とすれ違ふ。でも、大体の感覚だけれども、五千人にひとり位の割合。大阪のこの酷暑の中で、このマスク装着率は凄まじいことだ。かうしてマスクをしないわたしのやうな人を見て、反感を感じる人もたくさんゐるだらう。戸惑ふ人もゐるだらう。でも、こころから、心臓から暖かい何かを発しながら、わたしがゐるならば、きつと、慰められ、励まされる人もゐるのではないかな。歩いてゐて、すれ違ふ子どもなどは、まぢまぢとわたしの顔を観る。わたしは、ニコつと笑ふ。こんな大人もゐるよといふことを感じてもらへれば・・・。それもわたしの勝手な思ひ込みかもしれないのだけれども。
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