精神からの贈りものを内に秘めよと、
我が予感がわたしに厳しく求める。
それによつて、神の恵みが熟し、
こころの基において豊かに、
己れであることの実りがもたらされる。
Zu bergen Geistgeschenk im Innern,
Gebietet strenge mir mein Ahnen,
Das reifend Gottesgaben
In Seelengrunden fruchtend
Der Selbstheit Fruchte bringen.
ことばを話すことよりも、さらにこころのアクティビティーを使ふのは、黙ること。
沈黙を生きることを大切にすることによつて、生がだんだんと深まつていく。
この沈黙とは、こころが滞つてゐるがゆゑではなく、アクティブにこころを慎むところから生まれる沈黙である。
話すことをやめるのではない。
ことばと、そのことばを話さうとしてゐる己れと、そのことばを聴かうとしてゐる人を、大切にしたいからこそ、ことばを迎へ、ことばを選び、ことばを運ぶのである。
ことば。ことばを話す人。ことばを聴く人。
その三者の間に世の秘密が隠れてゐて、そこにこそ、精神からの贈りもの(神の恵み)が降りてくる。
そこにこそ、豊かさと貧しさの根源がある。
精神からの贈りものを内に秘めよと、
我が予感がわたしに厳しく求める。
それによつて、神の恵みが熟し、
こころの基において豊かに、
己れであることの実りがもたらされる。
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