
自然は、人を自然の者となすまで、
社会は、人をきまりに従つてする者となすまで、
人を自由な者となすは、ひとりその人だ。
(シュタイナー『自由の哲学』第九章)
人につひ(最後)の磨きをかけるのは、その人自身に他ならない、といふこと。
誰しも、社会的に成功したいと願ふ。
しかし、人は、本当のところ、成功ではなく、他人に高く認められることでもなく、さらには、俗に言ふ「幸福」になることでもなく、みづからがみづからであること、わたしは他の誰でもない、〈わたし〉であることを、何よりも実感したい、さう、願つてゐるのではないでせうか・・・。
アントロポゾフィーとは、人がその人になりゆく道、人が自由へと歩み出すための道、そしてその先が果てしなく続く道だと感じてゐます。
そして、アントロポゾフィーの礎とも言へる『自由の哲学(鈴木一博氏による新訳「自由を考える」)』の第九章「自由なる考え」は、何度読んでも、こころから、精神から、感動してしまひます。
【アントロポゾフィーの最新記事】
- その人がその人になりゆく場
- 感覚を実現すること
- 本を読むときと講義を聴くときの違ひ
- 自由への三つの密めやかな次第
- 学びの細道
- 一代の名優 耳を澄ます人 鈴木一博氏
- 「ある」から始める 〜教員養成プレ講座よ..
- 感官の育み 特に、上の四つの感官
- ふさはしい見識を求めて
- 敬ひのハーモニー
- こころの健やかさは、ひとり「考へる」から..
- 普遍人間学オンラインクラス ありがたうご..
- ことばの主(あるじ)になりゆくこと
- ことばの教育を礎にするアントロポゾフィー..
- ひとりの人 ルードルフ・シュタイナー
- 冬、考へを育む季節
- 聖なる日々 胸から羽ばたく鳩
- 11月 おひさまの丘 宮城シュタイナー学..
- 家・いへ
- 求めよ さらば与へられん