2021年06月11日

アントロポゾフィーハウスの仕事



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人が人として生きて行く上で、何が必要か。わたしがますます〈わたし〉となつてゆく上で、何が必要か。


アントロポゾフィーは、そこへの気づきをひとりひとりに、促さうとしてゐます。


いま、恐怖を煽つて、その気づきをさせまいとする悪の力が強く働いてゐます。


そんな、いま、そして、この21世紀の世において、本当に、アントロポゾフィーがたいせつな役割を荷ひ得る。


「まどろみから目覚めへ」。


若い人たちが目覚め始めるのを促していきたいですし、そのためには、わたしたち、人生の後半にゐる者みづからが、目を覚まして、仕事をしていくことが、最も重要なことですね。


目覚めとは、まづもつて、自分自身のこころのありやう、傾き、癖、などなどに、意識を向けてゐる、といふことでもあると思ふのです。


目覚めは、そこからこそ、始まり、そして、やがて、自分自身の内にこそ、高い人がありありとあることに、目覚めて行く道。


密(ひめ)やかな学びが、このアントロポゾフィーハウスといふ運動体の礎になります。



★アントロポゾフィーハウスのメンバー、越中奉さんの記事

先週、6月5〜6日、ここ青森県三沢市「国際交流センター」にて『芸術を生きる こころを生きる〜言語造形とオイリュトミーを通して』講師は諏訪耕志(言語造形)と私越中奉(オイリュトミー)でした。

コマコマのテーマは@「言語造形からの絵本読みきかせワークショップ」AB「芸術とこころを生きるの、言語造形・オイリュトミー」C「アントロポゾフィー講座〜芸術とこころを生きる」とはばひろい視点からの厚い内容でした。

諏訪さんとミーティングを重ねるなか、厳しい現実の今、C「アントロポゾフィー」の大切さが、日増しにたかまりました。

諏訪講師の熱、参加者の内なる勢いは高まり5日は翌日、1時半まで、特別講座は続いたそうです。多くの受講生、こどもたちは同センターに宿泊したのです。

ありがたいかな『いかにして人が高い世を知るにいたるか』というシュタイナーの著書の1ページ目「条件」の項目からじっくりと丁寧に読み初めてくださったのです。(4年生の子どもがその熱心さを翌朝わたしにはなしてくれました)

この書、現代のわたしたちに、否応なく立ち上がる、「人として、もっと人間らしく…」との問いを、誰にでも啓き、また実践をひもといてくれます。
 
学び、近寄りが、知識を得るためではなく、わたしたちの課題、本当の道を探して生きる方の、ひとりひとりの<わたし>への友となればなあ。と思うのでした。





posted by koji at 20:11 | 大阪 ☁ | Comment(0) | アントロポゾフィーハウス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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